仕事納めも無事終わり、年の瀬最大のイベントの日がやってきました!もうね、ここで〆なければ一年が終わった気がしない。予約争奪戦を何とか潜り抜けて(10月予約で危うかった)、今年も無事辿り着けました。
去年は妻と友人と共に2日間豪勢な忘年会を楽しんだのですが、友人は今年は正月休みもなく連勤で働かされるとのことで、初日は妻と2人でのプレ忘年会になりました。
生ビール

今日最初の一杯!五臓六腑に染み渡ります。
先付け

今回も「おまかせコース」にしました。妻が「私、そのお店でコース料理なんて食べたことないんだけど」と言うので(意訳:それ以外は認めない。それにしろ)。
左から「汲み上げ湯葉と雲丹」「白子ポン酢」「富山の蛍烏賊」です。もうね、最初から飛ばしてますね。酒のアテとして最高です!
「ソガペールエール」と「ボーミッシェル」
妻はビールが好きではないので最初から日本酒スタートです。ワイン蔵が造る「ソガ・ペールエフィス」をチョイスしていました。自分も先付けに合わせて日本酒にシフト。味的に同系列の「ボー・ミッシェル」をオーダーしました。
ソガペールエフィス「IL Y A 100ANS」
長野県上高井郡小布施町にある「小布施ワイナリー」で冬季限定で造られているお酒です。本業はワイナリーで、作業のない冬に趣味で日本酒を作っているという珍しいスタイルです。趣味なので採算は度外視。培養酵母を使用せず、明治時代などの古典的な酵母を自社で保存・使用し、徹底した「生酛造り」にこだわって醸造しています。
銘柄の「IL Y A 100ANS」は「100年前」という意味だそうです。約100年前に発見された「協会1号酵母」「協会2号酵母」を掛け合わせて醸造しています。普通そんなこと考えないでしょ…。超変態的酒造りだと思います。裏ラベルにもその変態性は如何なく発揮されています。
味は、白ワイン系の酸味とコク(うまく言えないけど「深み」みたなもの?)を感じさせる旨味が同居している感じ。結構美味しいです。ていうかこれ、ワイン!
「ソガ」シリーズをまとめた記事
ボーミッシェル
長野県佐久市にある「伴野酒造」が造っているお酒です。ここの蔵は日本酒を醸造する際に音楽を聴かせるという「音響醸造」を謳っています。なんでも「音楽を聴かせると確実に味が変わる」んだとか。こっちも変態かよ…。「ボーミッシェル」はビートルズの「ミッシェル」という曲を聴かせて造っているそうです。
味は、甘酸っぱくフルーティ。アルコール度数も9%と低く、飲みやすいお酒だと思います。自分にとっては「人生で初めて飲んだ白ワインっぽい日本酒」です。美味しいし誰に薦めてもハズレないので、一時常備していて安曇野別荘にもよく持って行っていました。変わらぬ美味しさ。
お刺身盛合せ

ひとつひとつの旨みが半端ないです。ここ以上に美味しいお刺身はなかなか食べられません。日本酒に全力投球できるラインナップです。
汁椀

スッキリしながらも滋味深い味。具にフグの身も入っていて贅沢な澄まし汁でした。
「飛鸞」と「田酒」
飛鸞 彩道 SAIDO
長野県平戸市にある「森酒造場」が造っている日本酒です。「森酒造場」は日本最西端の蔵で、かつて平戸が「フィランド」と呼ばれていた頃の歴史的背景を基に、モダンで複雑な味わいを追求しているんだとか。
味は、生酛造りだけどサッパリ。柑橘系のサッパリした味と後味の微かな苦味が良い感じです。温度帯が上がると甘みの方が優勢になるかな。甘ったるくはならないけど。
田酒 純米吟醸 ねぶたラベル
青森県青森市にある「西田酒造店」が造っている日本酒です。入手困難酒にもなる「田酒」の夏限定酒。ねぶた祭りの時期に合わせて出荷されるんですかね。ちょっと前に青森駅近くにある「ねぶた会館」に行ってみた「ねぶた」が思い出されます…。
味は、甘みと酸味のバランスが良い綺麗な味。どちらかというと旨味系の甘さを感じるかも。後味サッパリなので飲み飽きはしませんが。ねぶたの山車は装飾コッテリだと思いますが。
焼き魚

ここで欲しかった焼き魚!確か鰆だったかな。上から撮っていますが身が厚くて食べ応えバッチリです。半端ない弾力感。ふっくらホクホク。柚子皮も良いアクセントになっていました。
「ロ万」と「十水」
ロ万 純米吟醸 一回火入れ
福島県会南津郡南会津町にある「花泉酒造」で造られているお酒です。「花泉酒造」は全銘柄を「もち米四段仕込み」という製法(日本酒は通常三段仕込みですが、四段目に蒸したもち米を加えてもち米由来のコクと旨みを加える)で造っている非常に珍しい蔵です。しかも機械を使わず全部手作業で…。ここにも変態が!
味はふくよかな旨口系。それでいてフレッシュな爽やかさもアリ。香りも穏やかで、まさに自分の性格のようなお酒です(異論は認める)。福島県は本当に美味しいお酒が多いですね。
十水 超限定醸造 無濾過生原酒 トミズプレミアム
山形県鶴岡市にある「加藤嘉八郎酒造」が造っているお酒です。メインの銘柄は「大山」。「十水」という銘柄は、江戸時代の濃醇な仕込み方法「十水仕込み」を現代に蘇らせたところから命名したそうです。
味は、その造りからもくる芳醇な甘口。開けたてということもありますが発砲していて、シュワシュワ感がその濃醇さを爽やかに昇華していました。後味のキレも良かったです。
「飛鸞」と「あ」
飛鸞 Happy New Born
蔵元は前出の「森酒造場」。同じ「飛鸞」のにごり酒バージョンです。にごりだけどサッパリ。HIRANはだいたい何を飲んでも美味しいですね。
あ 純米大吟醸酒
倉敷にある「地酒の井筒屋」が「菊池酒造」に造らせたプライベートブランド。「菊池酒造」の杜氏はオーケストラの指揮者もしているようで、どこぞで聞いた「音楽を聴かせて醸造」もしているようです。変態つながりがここにも!
味は、ちょい甘め。温度帯が上がると甘さが前面に出てくるので、冷えてるうちに飲んだ方が良いかも。
虎河豚の白子

フグの白子!しかもトラフグ!濃厚な旨味です。フグ好きな妻の目が(一層)輝きつつ、コースの値段を気にし始めました(笑)。
「黒龍」最高級酒 飲み比べ①
トラフグの白子ときたら…行ってしまうしかないでしょう!ということで「黒龍」の上級シリーズへ。言わずと知れた超絶銘酒。昭和天皇が大好きだったお酒です。
蔵元は福井県吉田郡永平寺町にある「黒龍酒造」。創業は1804年。200年以上続く超老舗です。全国の酒蔵に先駆けて「大吟醸酒」や「長期熟成酒」を市販化して日本酒の高級ブランド化の道筋をつけたり、氷温熟成を技術として体系化した日本トップクラスの醸造技術を持つ皇室御用達酒蔵です。
黒龍 八十八号
銘柄名はタンクNo.88から。黒龍の”通常の”大吟醸酒の中では最高峰酒です。クリアでシャープ。それでいて味わい深い。バランス型日本酒の最高峰だと思います。
黒龍 しずく
大吟醸酒を、一切の圧力をかけず、酒袋から滴るままの「雫」を集めて瓶詰めしたお酒です。八十八号のさらに上をいく、鑑評会出品酒クラスのお酒。
味は、半端ない透明感とメロンのような瑞々しい爽やかな甘さ。八十八号のバランスに華やかさを加えたような味わいです。
フォアグラとトリュフの茶碗蒸し

ここにきてさらに濃厚な逸品が!こんな贅沢な茶碗蒸し、そうそう食べられません。絶品です!
「黒龍」最高級酒 飲み比べ②
フォアグラと黒トリュフに負けじと、さらに上の「黒龍」をオーダーしました。プレミアが付きまくっている入手困難酒ですが、市場で入手できる最高級クラスの「黒龍」です(定価は11,000円だけど…)。
黒龍 仁左衛門
初代蔵元の名を冠した純米大吟醸酒。兵庫県東条地区産特Aクラスの山田錦を35%まで磨き、「斗瓶囲い(袋吊り)」という製法で搾った後、1〜2年間氷室で熟成させて造っています。
味はね、もはや…。
黒龍 石田屋
基本スペックは「仁左衛門」とほぼ同じ。ただしこちらは3年以上の長期熟成酒。このクラスで比較したり好みを言うのは野暮ってものですが、自分的には「仁左衛門」の方がフレッシュな爽やかさがあって好きだったかな。「石田屋」は落ち着いた旨みと滑らかな口当たり。円熟さを感じさせる美味しさでした。
巻き寿司と味噌汁

コースの最後はご飯ものと汁物で。「ネギトロ巻き」と「赤出汁」で〆ました。和の心。ずっと冷酒を飲んできたので、赤出汁の温かさに身体がホッとします。
デザート

今回のフルーツは「洋梨と苺」でした。妻歓喜。
追加オーダー
ここで妻の食欲が炸裂し「もうちょっとだけ美味しいお酒を飲みたいね」「だったらアテも追加しようか」ということになり、急遽コースに追加しました。あんなに素晴らしいコース料理を提供しながら、アラカルトも抜かりなく数多のラインナップを揃えてるという素晴らしさよ…。
蛸の天ぷら

妻の大好物です。サクサクの薄衣とギュムっと噛み応えのある身の対比が堪りません!美味しすぎ。
「MACCHO」と「赤武」
さすがに「黒龍お代わり!」というわけにはいきませんので、冷蔵庫で発見しておいた美味しいお酒をオーダーしました。
MACCHO 雄町×愛山 FUSION
群馬県高崎市にある「牧野酒造」が造っているお酒です。牧野酒造の創業は元禄3年(1690年)。330年以上続く超老舗酒蔵です。メイン銘柄は「大盃」。「MACCHO」は低精白米(80%磨き)で仕込んだシリーズです。低精白=高タンパク質、というイメージでの名付けだそうです。
こちらの「雄町×愛山」は雄町の野太い旨みと愛山の甘みを掛け合わせたらどうなるか、というコンセプトで造られたお酒です。狙い通りの味に仕上がってるんじゃないかと思いますが、「MACCHO」シリーズ全体を通して感じる「グレープフルーツぽさ」もきちんと感じます。
赤武 純米大吟醸 生酒
岩手県盛岡市にある「赤武酒造」が造っているお酒です。東日本大震災で蔵が崩壊しながらも、移転して復活した後の方が美味しくなっているという奇跡の蔵。杜氏含め社員のほとんどが若手というのも特徴的な蔵です。
味は、透明感抜群の南国フルーティ。ライチっぽさやメロン、スッキリさではスイカ的な風味を感じます。黒龍の奥深さには敵わないにしても、かなり良い線行ってるんじゃないでしょうか。これからどんな変化を重ねていくのか、将来がさらに楽しみな酒蔵です。
安納芋の天ぷら

妻の大好物第2弾。安納芋はもともとは鹿児島県の種子島の特産品で、戦後スマトラ島から持ち帰った1本の苗を育てるところから始まったそうです。
味的には、めちゃくちゃ糖度が高く、ねっとりとした口当たりで、まるで和菓子を食べているかのような上品な甘さがあります。まさに蜜芋。オーダーは妻任せだったんですが、期せずして第2のデザートになりました。
おわりに
いやー、美味しかった!日本酒もお料理も堪能し尽くしました。大満足です。これで明日もこちらのお店で忘年会(本番)とか、楽しみすぎる!
明日のランチは軽めにして、昼飲みも控えておこうと心に誓いつつ、帰路に着きました。