神田にある銘酒居酒屋で充実の銘酒飲み放題コースを堪能!(神田 日本酒バル 酒趣)

神田駅近くにある日本酒バル「神田 日本酒バル 酒趣」に銘酒を楽しみに行ってきました。こちらのお店には【時間無制限】で日本酒その他が飲み放題になるコース(6,930円)があるため、事前に予約して19:00ちょっと過ぎに伺いました。

なお【時間無制限】とはいえ、「赤文字の銘柄は一人一杯まで」という制限があり、かつ制限される銘柄がかなり多いため、実質飲み放題になる日本酒は少なめという注意点があります(例えば自分が訪問した日は制限銘柄が13種類、無制限銘柄が10種類でした)。熟考の上、そこのところを納得できたため訪問しました。

 

熟撰生ビール

生ビールは「一人2杯まで」です。『熟撰』は飲食店専用の高級ビール。グラスはジョッキより少し小さめだけど、もともと日本酒メインのつもりで来たので一杯で十分でした。

 

日本酒飲み放題(Pプラン)

上にも書いていますが、23種類の日本酒メニューのうち13種類が一人一杯の制限付きでした。しかも赤文字銘柄の1種類は欠品という…(ただしこれについては、トータルで考えるとそれ以上のリカバーがありました)。

 

「乾坤一」と「一ノ蔵」

最初は日本酒好きなら一応知っているであろうクラスのお酒から。自分も飲むのは久しぶりな気がします。

 

乾坤一 純米 有機亀の尾

宮城県村田町にある「大沼酒造店」で造られているお酒です。キレの良いお酒で昔は好きでよく飲んでいたため、久しぶりにオーダーしてみました。

味は、爽やかな酸味。若いグレープフルーツっぽい感じ。あれ?こんなに美味しいお酒だったっけ?思い出以上に美味しいかも。嬉しい発見です(今度買いたい)。

 

一ノ蔵 特別純米原酒 3.11 未来へつなぐバトン

宮城県大崎市にある酒蔵「一ノ蔵」が造っている日本酒です。2011.3.11.の東北大震災で被災地域が全国から受けたご恩を返すべく、未来を担う子どもたちを支援するプロジェクトの一環として造られているお酒です。

匂いは本醸造ぽかったけど、味はちゃんと純米でした。

 

「楯野川」飲み比べと「黒ばくれん」

「楯野川」の「MUGAシリーズ」です。メニューだとグリーンだけが飲み放題メニューに入っていたんですが、日本酒好きな店主さんの厚意で3種類全部をちょっとずつ飲み比べさせてもらえました。

「楯野川」の次は、同じ山形銘酒の「ばくれん」をオーダーしました(写真の関係で2本縛りなので)。

 

うーん。「楯野川」は近年ラインナップをガラッと変えて来ているんですが、全く美味しくなくなりましたね…。正直、純米大吟醸のみになったあたりから怪しくなってきたと思っているんですが(それでも初期は良かった)、最近の横文字シリーズは全然ダメですね…。精米歩合が30%以下の超高級ラインは飲まない(値段的にも飲めない)ので分かりませんが。

残念ながら「楯野川」は自分の中ではあまり評価できないお酒になってしまいました。

 

 

くどき上手 黒ばくれん 超辛口吟醸 生酒

山形県鶴岡市にある「亀の井酒造」が造っているお酒です。味は、開けたてだったからかもしれませんが、固め辛口で後味にエグ味がありました。

 

前菜盛り合わせ

一人で食べる分にはそこそこボリュームがありました。味は可もなく不可もなく。

 

「亀仙人」と「19」

 

くどき上手 純米大吟醸 亀仙人

「黒ばくれん」と同じ「亀の井酒造」のお酒。同じ「くどき上手」に属するシリーズです。

味は、フルーティさもあるんだけどアル添ぽさもあるような、中途半端な味でした。純米大吟醸のはずなんですけどね…。自分的にはあまり好みの味じゃなかったかな。

 

19 桜 Le cerisier rose m' apporte

長野県松川村にある「尾澤酒造場」が作っているお酒です。「純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒」。味は、酸味のあるどぶろく。飲み口はコッテリ系ですが、酸味と旨みのバランスが良くて美味しかったです。

 

「花見 ロ万」と「飛露喜」

福島県産日本酒の飲み比べで。

 

花見ロ万

福島県南会津町にある「花泉酒造」が造っているお酒です。

味はバランスが良く飲みやすい!アルコール度数が13%と低めなのも飲みやすさに一役買っていそうです。

 

飛露喜 純米吟醸 黒ラベル

福島県の会津坂下町にある「廣木酒造」が造っているお酒です。

味は、いつも飲んでる純米大吟醸よりは尖ってるかな。花見ロ万よりも辛口寄りでした。

 

「鳳凰美田」と「仙禽 どぶろく」

2つとも見たことのない(飲んだことのない)ラベルです。

鳳凰美田 Limited Edition 2024 愛国

栃木県の「小林酒造」が造っているお酒です。「愛国」というのは明治時代に生産されていたお米を復刻したものだそうです。どうりで今まで見たことないラベルだったわけだ…。

味は、中庸的(あまり膨らまない)だけど美味。バランスの良いお酒です。

 

仙禽ナチュール どぶろく

濃厚!コッテリ!ガッツリどぶろく!でも美味しい。

 

鶏もも肉の塩麹唐揚げ

ちょっと小腹が空いたのでオーダーしました。隣の席の人たちが頼んだのが最後だったようで、一旦はオーダーを断られたんですが、店主さんがなんとか捻出?してくれました(なので個数が少ないのと温め直しているのでサクサク感が少し足りません。でも美味)。

 

「而今」生酒 飲み比べ

而今の生酒は珍しいかも。「生酒だとこんなに美味しいのか!」て思いました。

 

「産土」と「風の森」

これらも見たことないラベルシリーズ。

 

産土(うぶすな) 山田錦

熊本県にある「花の香酒造」が造っている日本酒です。店員さんから「開けたてなので、微発泡感あります!どうですか!」と勧めていただいたお酒。

味はグレープフルーツ系で、シュワシュワして美味しかったです。これも入手したい…。

 

風の森 露葉風807

奈良県御所市にある「油長酒造」が造っているお酒です。こちらの蔵は享保4年(1719年)創業という超老舗。もともと製油業を営んでいたため、屋号はその名残になっています。

「風の森」は「笊籬(いかき)採り」というこの酒蔵でしか使われていない独特の製法を使っているんですが、この「笊籬採り」で造られた「風の森」がどうにも好みに合わない味で、長い間飲んできませんでした。

ただ、このお酒に使われている酒造好適米「露葉風」は奈良県唯一の酒米にして一旦は途絶えた品種をどうにか復活させたものらしく、どうにも気になったのでオーダーしてみました。

味は、精米歩合80%にしては思ったほどキツくなく、マンゴー系の濃厚なフルーティさはあるものの、微発泡でシュワシュワしているためそれらがうまく昇華されている感じがしました。正直美味しいと思ってしまった…。

 

黒龍 クリスタルドラゴン

福井県永平寺町にある「黒龍酒造」が造っているお酒です。何となく最後にオーダーしましたが、ちょっとキレがありすぎて、もう一杯行きたくなりました。サラリとし過ぎて物足りなくなったのかな…。

 

おわりに

生ビール一杯、日本酒17種類+αを堪能しました。予約する前は「6,930円も払うのに、赤文字の一人一杯メニュー、多すぎじゃない?」て迷ったりもしましたが、結果的に時間いっぱい楽しめました。正直言って途中からグラス半分くらいに量を抑えてもらったにも関わらず、全種類飲みきれてないし…。「飲み放題なのに杯数制限があるのはやっぱり納得できん!」て感じにはなりませんでした。十分満足です。

ただ、予約した時点から訪店日まで間が空くと、日本酒の銘柄は制限銘柄・無制限銘柄ともに入れ替わっている可能性が高いです。予約時に飲みたい銘柄があっても行ったらなかった、という博打的なところはあると思います。そういう点も踏まえて予約する必要はあるかも。

あと、店主がめちゃくちゃ日本酒が好きな方で、こちらも日本酒が好きということが解ると、オーダーしてないお酒(他のお客さんが頼んだり、店主自らが勧めにきたり)もちょいちょい飲ませてくれます。しかも飲み放題メニューに載ってないやつとか(今回は新政とかいただきました)。そういう意味では、日本酒好きにとっては飲み放題かつパラダイスなお店だと思います。

また機会があったら予約して伺いたいお店のひとつです。