晩夏の山形地酒ツアー(初日)

今回の山形旅行のメイン「山形地酒ツアー」のため、いつもの居酒屋にやってきました。一緒に来るはずだった友人が非業な倒れ方をしたため(せっかく一週間夏休みを取ったのにコロナでダウン)、ソロツアーです。仇はとるぜ。

 

生ビール

まずは生。さっきまでホテルで缶ビール飲んでから来たんですが、やっぱり生ビールは美味しい!山形の夕方は意外と涼しかったんですが、それでも沁み入ります。

 

お通し

酢の物でした。絶妙の酢加減。サッパリして良いですね。

 

だし奴

山形に来たらコレ(ほぼここでしか頼んだ記憶がないけど)。

 

「十四代 本丸」と「櫂楽技 大吟醸」

生ビールを飲み干したんで、日本酒に移行します。

 

十四代 本丸

こちらのお店の一杯めは「十四代 本丸」と決めています(たまに日和ます。特に連日の2日目とか)。「これから山形酒祭りが始まるぜ!」という号砲代わりになってます。

 

櫂楽技 大吟醸

いつも予約や日本酒セレクトなどでお世話になっている店員さんに「最近変わったお酒は入ってますか?」と聞いてみたらオススメしていただいたお酒です。読み方は「かいらぎ」。

山形県小国町にある桜川酒造がクラウドファンディングを使って製造したお酒だそうです。一般小売店では売っていないそうですが、桜川酒造での直販、ECサイトで購入できるそうです。あと小国町内の飲食店でも提供されているみたいですね。

ラベルからしても女性向きを狙ったらしいんですが、確かに柔らかくて飲みやすい味でした。ただ、味的にはもう少しフレッシュに振るか旨みがあると、単品でもグイグイいけそうな感じがしました。

 

生烏賊バター焼き

匂いに釣られて他のテーブルでもオーダーが続いたことがあるくらい、刺激的な逸品です。日本酒にめちゃくちゃ合います!

「杉勇」と「松嶺の富士」

白麹で仕込んだ日本酒を比べてみました。

 

杉勇 白麹純米酒

苦味のあるグレープフルーツ味。甘いだけじゃなくて渋みもあって美味しかったです。

 

松嶺の富士〜ホワイトノーヴァ〜

杉勇と味の傾向は似ているけど、こちらの方が苦味が少し抜けて爽やかな感じです。活性にごりでシュワシュワ感があるのも爽やかな印象に一役買っているかも。

 

もってのほか(酢の物)

食用菊の花の酢の物です。サッパリして美味。名前の由来は「天皇家の御紋である菊の花を食べるなどもってのほか」という説と「食べてみたらもってのほか美味しい」という説があるようです。

ちなみに新潟にも同じメニューがあって、そちらは「かきのもと」と呼ばれています。「柿の実が色付いてくる頃(食用菊の)花が咲く」ことが由来だとか。

 

「東北泉 1018」と「超裏雅山流」

よく飲んでいる酒蔵(銘柄)なんですが、この2本は初めて見ました!

 

東北泉 1018 純米大吟醸

プロジェクトで作られたとはいえ、さすが東北泉。そつなく仕上げてきてます。

旨味と爽やかさが良いハーモニー。

 

超裏雅山流 緑風

山形酒には珍しいくらいの辛口でした。スパッと切れる感じ。ここまで旨みを削った山形酒はなかなかないかも。むしろ新潟酒っぽい感じ。雅山流はもともとフルーティなお酒を多くプロデュースしているだけにビックリしました。でもこれはもう頼まなくてもいいかな。

 

「米鶴 一月一日」と「上喜元 大吟醸」

 

米鶴 純米吟醸 三十四号 元旦仕込

山形県の高畠町にある米鶴酒造が造っている日本酒です。米鶴酒造では「純米吟醸の34号の留め添えを毎年1月1日に行う」と決めていて、年の最初を飾るめでたいお酒としてリリースしています。純米吟醸ですが50%まで削っているので、純米大吟醸クラスのお酒です。

味はスッキリしていて飲みやすく、香りも華やかさを感じます。良いお酒だと思います。

ちなみに三十四号というのは杜氏さんの名前「智=さとし=三十四」から来ているようです。

 

上喜元 大吟醸 山田錦 あらばしり活性生酒

 

開けたての発泡感が凄い!店員さんの「このあらばしり活性生酒の開けたてはめったに飲めませんが絶品です」というのも納得の美味しさ。あまりの美味しさに大グラスでお代わりしました。

 

おわりに

厨房に新しい板さんが入った!?と思いきや、マスターの右腕が炎症を起こしてしまい絶対安静で、ピンチヒッターに来てくれた知人なんだとか。マスターが横についてずっと指示を出していたから、後で聞くまで修行中の方かとずっと勘違いしてました。

マスターの右腕が一刻も早く治ることを祈っています(と言いながら明日も来るけど)。