山形旅行初日の夜は昔からお世話になっている銘酒居酒屋へ。フラレたら嫌なので一ヶ月くらい前に予約済です。というか、このお店の予約が取れたので山形旅行が確定しました。それくらい妻も自分もお気に入りのお店です。
生ビール
銘酒居酒屋なので早速日本酒に行きたいところですが、まずはビールで落ち着きます。
お通し
バイ貝かな?奥まで綺麗に身を出そうとすると無言になりますよね。
だし奴
山形の名産品。アテとして無限に食べられそうなくらい好きです。
「十四代」飲み比べ


こちらのお店ではいつも十四代の「本丸」と「本丸・新」で日本酒を始めるのですが、今回は「本丸・新」が品切れになっていました。店員さんに「本丸・新の次の新をお願いします」とオーダーしたところ、「中取り純米 無濾過 の新」がやってきました。
十四代 本丸
安定の美味しさ。言う事ないです(十四代全般そうですが)。
十四代 中取り純米 無濾過 新
本丸より少し華やかさを感じました。
きゅうりのからし漬け
そこまで辛くなく、普通に美味しいお漬物でした。
「楯野川」飲み比べ


いつの頃からかラインナップが激減した「楯野川」…。正確には普段使いできるお値段の「定番酒」を4種類に絞って、四合瓶5,000円クラスまでの限定酒、5,000円以上の高級酒の割合を増やしていっているようです。値段を上げただけあって、公式サイトのオンラインショップには在庫が潤沢にあるようです。なお、最高額は定価で242,000円の「光明」です。
楯野川 清流 純米大吟醸
え?こんなに味気(旨味)なくなった?ってくらいドライ。昔はもっと膨らみのある味だった気がするんですけど…。出荷する全種類を純米大吟醸酒にした時以来の衝撃でした。妻も同じ感想でした(昔と比べてドライすぎて味わいがない)。
楯野川 SHIELD 亀の尾
清流と同じタイプの味でした。こちらも以前飲んだ時はもっと味があって、正直「あまり得意な味じゃないな…」て思ったのを覚えています。
生イカバター焼き
こちらのお店でほぼ毎回頼んでしまう定番のアテ。濃厚で日本酒によく合います!
「上喜元」と「ばくれん」


ここからは蔵元が違っても自分と妻それぞれが気になったお酒をどんどん飲むことにしました。
上喜元 純米大吟醸 愛山 2017
五年熟成酒。全国で五店舗のみにしか出荷していないそうです。愛山の甘みが凝縮されていて、自分が今回飲んだ中でいちばん美味しいと思ったお酒です。
虹ばくれん 超辛口大吟醸
超辛口って書いてあるけど全然辛くありません。むしろ旨口でキレのあるバランスの良い美味しさでした。
枝豆(湯上り娘)
夏の風物詩。新潟県でもそろそろ出回り始めてます。枝豆に限って言えば、新潟県のものがいちばん美味しいと思いマス(農家買い付け)。
「一生幸福」と「嵐童」


一生幸福 本醸造 しぼりたて生酒
なかなかのタイトルなのに「薄にごり」。幸福なのに薄くて濁ってて良いの?と妻と爆笑。味はそこそこドライでそこも薄幸っぽい。飲んでみてまた爆笑してました。
大吟醸とか上のランクのものもあるようなので、いつか飲んでみたいですね。普通に美味しかったです。
嵐童 特別純米 出羽の里
旨味凝縮系。妻曰く「一生幸福が日陰ならこっちは日向って感じ」。
酒蔵のある地元の2〜3店にしか卸されていない地元限定酒で、本来山形市内でも出回らないお酒だとか。
山芋のポテトフライ
妻が好きなメニュー。サクサクでした。
磐城寿 標葉にごり 白馬


妻が店員さんにオススメを聞いて出してもらったメニュー。「一生幸福」と同じ杉勇酒造の濁り酒で、ほぼドブロクです。瓶詰め後も発酵しているため、破裂しないよう王冠に空気穴が空いています。
味は、「一生幸福」の薄幸さをより煮詰めた感じ?
銀鱈の煮付け
マスターからの差し入れ。味が染み込んでいてめちゃくちゃ美味しかったです!
「あら玉」と「惣邑」


あら玉 夏のうすにごり生酒
出羽燦々の純米吟醸酒です。にごりなのにサッパリ!
惣邑 夏純吟
こちらはちょっと日本酒度が強めな感じ。苦手な味かも。
「和田来」と「東北泉」


和田来 しぼりたて純米吟醸 生酒
酒米に幻の米と言われる「酒の華」を使用した日本酒です。「酒の華」は大正14年に人工交配により誕生した酒米ですが、その後失われ、90年近く経ってから山形農事試験場の昭和7〜11年時の試験データを基に、平成22年に復興がなされた奇跡の酒米です。
肝心のお酒の味は濃いめの辛口。スッと入ってじんわり広がってパッとキレるような感じでした。
東北泉 純米大吟醸 Mt.Chokai
見た事のないラベルだったのでオーダーしてみました。味は甘味の中に微かな苦味を感じました。調べてみたら、若手の杜氏さんが醸しているお酒みたいですね。
プチトマト
マスターからの差し入れ第2弾。弾力が凄かったです!味も濃縮されていて美味。
「神理」と「杜氏のたわごと」


神理
東の麓酒造の非流通品。杜氏名を冠した特別限定酒です。神理さんは雄町を使わせたら天下一品との評だとか。味はまろやかな甘みがあり、最後にキレもある感じでした。
ちなみに神理さんは、2013年まで東北泉の杜氏だったようです。
杜氏のたわごと
マスターのオススメ酒。松嶺の富士を醸す松川酒造株式会社の鑑評会出品酒相当のお酒です。妻が「今日イチの美味しさ!」と喜んでいました。ラベルを見ると山田錦を35%まで磨いているようです。流石。
「山川光男」と「上喜元」


山川光男2023
「山川光男」は年によって当たり外れがある気がしているんですが、今年のは当たりでした!味は、芳醇な甘さだけどしつこくない。サクランボっぽいフルーティさもありました。
上喜元 純米大吟醸 愛山
熟成酒じゃない方の愛山もあったので、最後にオーダーしてみました。上喜元、やはり美味しいですね。他の純米大吟醸クラスも飲んでみたくなりますが、多分愛山がいちばん美味しい気がしてます。
おわりに
今回は定宿が取れず、雨の中ホテルから20分近くかけて歩いて来ましたが、帰りの足取りも軽くなるくらいに美味しい日本酒を堪能しました!
明日も予約しているので、別の山形酒を楽しみたいと思います。