黒岩土鶏の衝撃(練馬鳥長 新潟)

2ヶ月ぶりに「練馬鳥長 新潟」に行ってきました。10月に伺った時、店長さんから「次回は淡海地鶏とはまた別の、美味しい地鶏を用意しておきますね」て言われていたんですが、11月の予約日は急な予定が入ってしまってキャンセルせざるを得ず、行けなかったのです。

なので今回の訪問はとても楽しみにしていました。

 

地鶏の蒸しつくね・ムネ肉の漬け

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お通しが前回来た時と変わってました。今までは鶏の生つくね2種類だったのが、蒸しつくね2種類に。蒸しつくねはムースみたいにフワッフワでした。ムネ肉の漬けは中がレアでした。

 

「廣戸川 純米大吟醸」と「廣戸川 純米にごり」

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「廣戸川」は福島県岩瀬郡天栄村にある「松崎酒造」で造られているお酒です。松崎酒造の創業は明治25年、100年以上続いている蔵です。杜氏の松崎祐行氏は、杜氏に就任した一年目に「平成23年酒造年度福島県新酒鑑評会」の純米部門と吟醸部門で金賞を受賞、「平成23年酒造年度全国新酒鑑評会」の大吟醸部門でも金賞を受賞、その後も金賞を連続受賞している腕利き(というか天才?)杜氏です。「廣戸川」という名前は、天栄村を流れる「釈迦堂川」の昔の名前が由来だそうです。

 

廣戸川 純米大吟醸

透明感のあるフルーティーな味で、めちゃくちゃ美味しかったです。ここ数年「フルーティー=甘すぎ」な日本酒が増えてきていたので、上品な甘さでスイスイ飲めるタイプのお酒を発見できたのは嬉しい限り。

そしてこんなに美味しいお酒なのに、「一杯分取れないから」とサービスしてくださいました。これはもう、日本酒をガンガン行くしかないですね。

 

廣戸川 純米 にごり

にごり酒なんだけど、嫌なエグ味とか日本酒っぽさがなくて飲みやすかったです。酒蔵的には「辛口にごり」らしいんですが、辛口っていうより「旨味があってキレが良い」感じでした。

ボトルの半分以上空いてしまっていたため「活性にごり」のシュワシュワ感は感じられませんでしたが、開けたてだったらさぞ美味しかっただろうと思います。

 

黒岩土鶏のムネ肉タタキ

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店長が用意していた「淡海地鶏」以外の美味しい地鶏は、宮崎県の尾鈴山で放し飼いされている「黒岩土鶏」でした。初めて聞く(食べる)地鶏です。

味は、ムネ肉なのにめちゃくちゃジューシーでビックリ!水分含有率が半端無いです。もちろん焼きの技術あってのこの瑞々しさなんでしょうが…。「淡海地鶏」とは一味も二味も違う美味しさです。

 

生ビール(プレミアムモルツ)

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ちょっと値段が上がったかな?と思ったら、グラスが変わって量も増えてました。泡のきめ細かさがスゴイです。途中で日本酒に戻ったりしながらチェイサー的に飲んでたんですが、ずっと泡が残っていました。

 

黒岩土鷄のモモ肉タタキ

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こちらも瑞々しさが凄かったです。炭焼きでここまでレアかつジューシーに仕上げる焼きの技術が素晴らしいです。

黒岩土鶏のモモ串

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今夜の一本目。カリッとした皮と肉汁溢れる柔らかい身が堪りません。

黒岩土鶏の手羽元・手羽付け根

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両方ともめちゃくちゃ弾力あります。自分的には手羽付け根の方が好みだったかな。

 

「田中六十五 純米」と「Ohmine Junmai 3grain」

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田中六十五 純米

福岡県糸島地区、田んぼの真ん中んにある蔵で造られている日本酒です。名前の由来は、田中=田んぼの真ん中、六十五=精米65%。糸島産の山田錦を65%精米した純米酒です。

味は、澄み渡った水のようにスッキリ。65%精米で !? こんなにスッキリしてたっけ?てくらい透明感のある味でした。いつまでも、何杯でも飲んでいられそうな美味しさでした(実際に後でお代わりしました)。

 

Ohmine Junmai 3grain 新酒生酒 出羽燦々

山口県美祢市にある大嶺酒造のお酒です。大嶺酒造は文政5年(1822年)創業なんですが、昭和30年(1955年)に一旦廃蔵。その後平成23年(2010年)に同郷の杜氏・秋山剛志氏によって復活した蔵です。蔵のテーマは『AGAINST SAKE WORLD』。日本酒の世界に逆らう=従来の日本酒造りの既成概念をぶち壊す、てことでしょうか。知らんけど。

味は、グレープフルーツぽい酸味と奥行きのあるジューシーさが同居しています。美味。瓶にラベルはありませんが、「と」に見える模様は「3粒の米(3 grain)」だそうです。

 

チキン南蛮・タルタルソース

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圧倒的に軽い鶏の天ぷらに、自家製タルタルソースがよく絡んでいます。絶品。

砂肝食べ比べ

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手前が淡海地鶏、奥が黒岩土鶏の砂肝です。写真ではよく分からないかもしれませんが、見た目から色の濃さと味が連動していました(奥の方が濃い)。

 

「伯楽星 純米吟醸」と「七賢 一番しぼり」

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伯楽星 純米吟醸 おりがらみ

宮城県のお酒です。後味は少し濁ってるけど、エグみがなくて美味しかったです。

 

七賢 一番しぼり 純米吟醸 生

甘みがあります。ただしフルーティとまではいかない、スッキリとした味。

 

椎茸肉詰め

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弾力がハンパないです。ものすごい表面張力!噛み切ると肉汁が溢れ出てきます。フォアグラ入りらしく、噛み切った際、ちょっと独特の風味がありました。

 

ハイボール

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ちょっと趣向を変えて。

 

黒岩土鶏のモモ串

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こちらも弾力!はちきれんばかりの食感でした。もちろん味もGood。

 

下仁田葱焼き

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焼き葱の甘さが堪りません。表面に鶏油が塗ってあり、さらに美味しくなってました。

 

黒岩地鶏の手羽先

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最後の串。手羽先とは考えられないくらいジューシーでした。骨までしゃぶり尽くしました。

 

〆の鶏白湯ラーメン

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妻がオーダー。濃厚です。妻はこの鶏白湯スープがとても好きで、スープ増しでお願いしてました。

 

〆の鶏白湯カレー

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自分のオーダー。今回は鶏白湯スープが多かったためか、いつにも増してシャビシャビしてました。妻のスープ増しに引っ張られたかな?

 

佐渡産あんぽ柿

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自分は干し柿が苦手なので、妻にあげました。

 

おわりに

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「淡海地鶏」を初めて食べた時もあまりの美味しさに衝撃を受けましたが、「黒岩土鶏」にも同じくらいの衝撃を受けました。淡海地鶏が「旨味爆弾」だとすれば、黒岩土鶏は「ジューシー爆弾」的な。とにかくその弾力とジューシーさにやられました。美味しすぎる。

今回はほとんどのメニューに黒岩土鶏が使われていましたが、次回以降、「淡海地鶏と黒岩土鶏を同じ種類の串で食べ比べ」なんかしてもらえると嬉しいですね。

あ、でも次回は鍋を予約してしまったか…。