おもしろいスタイルの銘酒居酒屋(酒と飯 古今)

新潟市古町に新しくオープンした銘酒居酒屋「酒と飯 古今」に行ってきました。新潟駅前にあるストウブ料理の名店「しののめ」のマスターに「日本酒もお好きなら、最近知り合いがオープンしたお店があるんでそちらもぜひ行ってみてください」と教えていただいたお店です。

お店の場所は西堀前通八番町ですが、ちょっとした路地にある(路面店ではない)ので初めて行く時には注意が必要かもしれません。西堀通側から行くなら「よもぎや」の角を入ってすぐのところにあります。

 

赤星 

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まずは赤星でスタート。赤星好きなので置いてあると気分が上がります。8:2くらいで生ビールより赤星を頼むことが多いかも。そして個人的観測ですが赤星を置いてあるお店は結構ハズれないお店が多い気がします。

 

ほうれん草の出汁浸し 

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お通しからクオリティが高い!はんなりした出汁がほうれん草のシャキッとした食感を引き立てています。削りたての鰹節も美味。お通しからここまでレベルが高いと、今後のアテも期待感が高まります。

 

アンチョビガーリックトースト

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ビールに合わせてオーダーしてみました。カリカリに焼き上がっていて、ザクザクした食感も気持ちいいです。

  

特徴的な日本酒メニュー

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メニューに載っている日本酒は全てワンコイン(500円・税別)で提供していました。希少性に合わせて提供量が変わるスタイルです。量は150ml、120ml、90ml、45mlの4段階に分かれていましたが、90mlのものが比較的多かった気がします。

普通の居酒屋だと大抵『銘柄ごとに一杯あたりの値段が設定されていて量は一定(一応一合となっているところが多い)』なんですが、こちらのお店は逆に『値段を一定にして量を変える』というスタイルをとっています。面白いなーと思ったのと同時に、「どんなに希少なお酒を飲んでも会計が読める」「ちょこちょこ目先が変わるので飲み過ぎなくていいかも」とも思いました。特に前者の「どんなに〜会計が読める」のは重要です。飲んでみたいお酒なんだけど、値段がな〜。とかならないのは嬉しい限り。

 

トップクラスのレア酒もワンコインで

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日本酒のラインナップにざっと目を通して、最初にオーダーしたのがこちら。「北雪 YK35」と「田酒 純米大吟醸 斗瓶取」です。どちらも日本酒好きなら目を剥くレア酒です。これがワンコインて。さすがに45mlサイズでの提供ですが、それでもお店で飲むなら格安だと思います(そもそも手に入らない)。味は、どちらも「さすが」としか言えません。

 

45mlサイズのお猪口

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こちらが45mlでのお猪口です。出てきた瞬間「を!小さ!」と思ったんですが、味を見るなら十分な量です。もうちょっと飲みたければ「ダブルで」とかオーダーすれば良いのかな?ウイスキーみたいだけど。

 

神経締め真鯛刺身

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弾力があって美味!釣った直後(あるいは活け締め時)に「神経締め→血抜き」を行なうと、魚の旨味を決めるATPという物質の減少が抑えられるため美味しさが保たれるそうです(諸説あり)。いずれにせよその場で「血抜き」まで一気にやらないと美味しさは保たれないそうです。

 

栃尾の油揚げ 神楽南蛮味噌

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栃尾の油揚げって間に納豆を挟んで焼き上げているものが多いんですが、こちらは納豆じゃなかったのでオーダーしました。カリカリの食感が日本酒と合います。「フルサイズだと一人分には多いかもしれないので」とハーフサイズで提供していただけました。

 

静岡のお酒

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次に「臥龍梅 純米酒」と「磯自慢 特別純米 青春」をオーダーしました。新潟で静岡の地酒を見るのは珍しいので、つい頼んでしまいました。どちらも美味しいお酒ですが自分的には「磯自慢」の方が好みの味です。

 

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90mlのお猪口です。「臥龍梅」がこちらでした。

 

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磯自慢は45mlのお猪口で。

 

古今のポテトサラダ

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粗濾しポテトに味玉半分がのってきました。自分でかき混ぜて食べるタイプですが、あんまり混ぜなくても美味しくいただけました。

 

栄光富士 と 飛露喜

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最後にいただいたのが「栄光富士 日乃輪」と「飛露喜 大吟醸」です。栄光富士は山形のお酒で、ここ最近自分が注目している銘柄です。「飛露喜 大吟醸」は福島県のお酒です。今や田酒と並ぶくらい入手困難となっているレア酒です。 

 

おわりに

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日本酒の品揃えは圧巻でした。しかもそれらがワンコインでいただけるとは…。自分は結構種類を飲みたいタイプ(ラベルコレクター)なので、少量でたくさんの銘柄を飲めるシステムはありがたいです。一杯一合だとそんなに種類は飲めませんので。

今日は時間が無くて正味1時間半くらいしか滞在できなかったので、次回は腰を据えて飲みに来たいと思います。