富山旅行初日の夜は、全国のプレミアム日本酒を飲み放題で堪能できるお店「醍醐 富山店」に飲みに行ってきました。
もともと数年前にこちらの系列店の「空飛ぶうさぎ」というお店でプレミアム日本酒飲み放題を何度か堪能し、「いつか本店・醍醐にも行ってみたい」とか思っていたのですが、仕事が変わったりコロナが流行ったりでなかなか機会が得られませんでした(そうこうするうちに「空飛ぶうさぎ」は閉店)。
今回、全国旅行支援制度で割安に富山に来られることが分かったので、速攻こちらのお店を予約しました。多分予約できなかったら宿の予約を取り消して、別の場所に旅行していたと思います。それくらい熱望しての訪問でした。
生ビール
まずは生ビールから。ファーストオーダーを聞かれていつも通り「生ビールで」と言ってしまったのですが、次から「飲み放題」にしたらそちらに含めてくれました。ありがたい!
お造り五種盛り合わせ
一人前で頼んだので量はちょこっとですが、お刺身はエッジが立っていて新鮮そのもの!弾力も申し分なく、これで1,350円は納得の価格です。
荷札酒 飲み比べ


ビールで喉を潤した後は日本酒飲み放題へ。カウンターの向かいには高さが200cmくらいありそうな大きな日本酒冷蔵庫が何台も立ち並んでいるのですが、真っ先に目についたのは「荷札酒」。しかも3種類もある!喜び勇んで制覇に乗り出しました。
荷札酒・朝日 しぼりたて
「朝日」は初めて見る銘柄です。荷札酒は使用したお米の銘柄を名前にしているので、「朝日」も酒米なんだろうなと思って調べたところ、岡山県産の酒米でした。1908〜1909年頃京都で発見され(当時の品種名は「日の出」)、その後岡山県の奨励品種になったようです。コシヒカリやササニシキの祖先にあたるお米です。寿司米としても評価が高いようですね。東京のはせがわ酒店が中心となって、在来品種「朝日」を使った日本酒を広めようとしているようで、2018年には「第一回朝日サミット」なるものも開かれています。
肝心の味ですが、ちょっと淡麗だけど風味がある感じ。スッと飲めて美味しいです。最近フルーティーと言いつつ極端に甘いお酒も増えているので、こういう傾向は良いですね。原点回帰。
荷札酒 ・八反錦 生酒
甘いのはわかっていたんですが、やはり甘い…。自宅にも貯蔵してありますが、飲み時が微妙かな…。一人二人で飲み続けると飽きそうなので、安曇野にみんなで集まる時にでも持って行ってパッと飲んだ方が良さそうです。いや美味しいんだけれども。


荷札酒・月白 しぼりたて
サッパリ。飲みやすいタイプ。文句なしの味。
高千代 AI-IPPON
以前新潟市内の酒店で購入した時はその美味しさに慄きましたが、今年のは山廃ぽくてイマイチ。自分的には今年のはハズレでした。
若鶏唐揚げ
隣の席の人達が頼んでいたのですが、すごく美味しそうだったので自分もオーダーしました。結果、大成功!肉汁ほとばしる系でめちゃくちゃ美味!そして熱い!熱いけど箸が止まらない!絶品でした。次来た時も頼みたいメニュー。
仙禽飲み比べ


栃木県さくら市にある酒蔵「株式会社 せんきん」のお酒です。NEW AGEぽいお酒で美味しいのが多い蔵です。
仙禽 ナチュール
ワインみたいなラベル。甘めでふくよかな味。べったりした甘さじゃなく飲みやすいです。
仙禽 クラシック 雄町
ラベルの感じが古風。ナチュールより酸度が高くてスッキリ飲めました。
赤とんぼ


仙禽の秋酒・ひやおろしVer.です。白ワインぽくもあり、マスカットっぽい感じもあり。しっとり落ち着いた味で飲みやすかったです。
同じ仙禽の夏酒に「カブトムシ」ってのがあるんですが(絵柄はレインボー?のカブトムシ)、そちらは「レモンスカッシュ」と言われれるくらい酸味があって爽やかなお酒です。自分の好み的には断然「カブトムシ」なんですが、今回の「赤とんぼ」はマスカット的爽やかさがなかなか好みでした。
作 飲み比べ


作 愛山
アタックは甘めだけど、後味はそれなりにキレて飲みやすいです。
作 雄町
「愛山米で醸されたお酒は甘い」というイメージがあるんですが、むしろ今回は雄町のこちらの方が甘く感じました。あれ?
白海老の唐揚げ
富山なので。とりあえず行っておきました。味は普通かな。
天美 飲み比べ


天美 赤磐雄町
開けたて。ガス感はあるけど酸味と甘味のバランスが良くて飲みやす買ったです。
天美 廣島千本錦
赤磐雄町よりちょい辛めな感じ。キレがあります。風味のあるサッパリ系。
鍋島 飲み比べ


なかなか手に入らない佐賀県のプレミアム酒です。この鍋島の純米大吟醸ですら飲み放題に入っていて驚きました。
味はね、もうね…。
痛風まっしぐら
あまりありがたくないネーミングなんですが…。蟹と蟹味噌、ニシンの塩麹漬けを昆布の上に乗せて焼いた物です。酒飲みが慄く原材料。でも美味し。この一皿でいくらでも日本酒が飲めそうです。
田酒 飲み比べ


青森のプレミアム酒。地元に行ってもなかなかお店(居酒屋・酒販店どちらも)に置いてないお酒です。 「醍醐 本店」には豊富に揃っていました。
田酒 純米吟醸 秋田酒こまち
年一回リリースされる限定酒です。2020年が初醸という結構新しいお酒。味わいはフルーティーさを感じつつもフレッシュ。バナナ系の控えめな甘み。リンゴっぽい爽やかな後味。普通に美味しいですね。
田酒 純米吟醸山廃
山廃系は苦手なのでどうかな〜と思って飲んだんですが、意外とイケる。さすが田酒。少し渋めの甘さですがバランスが良いですね。こちらも年一回リリースの限定酒です。


田酒 純米吟醸 百四拾
青森県さんの「華想い」という酒米を使ったお酒です。紅葉のラベルからも秋酒ということが分かります。味は微発泡甘口。炭酸のシュワシュワ感がありつつ、甘みや旨味はしっかりしています。キレはそこそこ。
善知鳥 大吟醸
田酒を醸している西田酒造がプロデュースする超レア酒。槽垂れの中取りだけを詰めた超希少種。簡単に言うと「田酒 大吟醸」の上位互換Ver. 非常に手に入りにくい幻の酒。味は最上級。
〆のしじみ汁
お会計をお願いすると出してくれました。酒飲みにはしじみはありがたいです。どこまで酒飲みの味方をしてくれるお店なんでしょう。
おわりに
ビール一杯、日本酒18種類を飲み切りました!大満足!これはまた近いうちに絶対再訪したいお店です。これから冬になるので、上越で滑って夜はこっちで飲むってのも良いですね。夢が膨らみます。
ちなみにこちらのお店の飲み放題は2種類あって、3,500円の方はメニュー表示価格850円以下の日本酒、4,000円の方は1,200円以下の日本酒が飲み放題になります(ただしどちらも新政は除く)。それに加えてビール、焼酎、ソフトドリンクも飲み放題。
自分は迷うことなく4,000円の方を選んで、その後はメニューを一切見ることもなく冷蔵庫に並んでいる日本酒から「あれを飲みたい」「これを飲みたい」的なオーダーをしていましたが、正直、鍋島とか善知鳥は1,200円を超えていたんじゃないかと思います。お店の方がおまけしてくれたとも思いますし、自分の飲み方も「たくさんの種類を飲みたいので、少なめでください」と敢えて通常サイズの小グラスではなく一番小さいお猪口でお願いしていたので(作以降のお酒)、それもあったのかもしれません。
いずれにせよここまで安価に全国の銘酒を飲み倒せるお店もそう無いので、今後は顔を覚えてもらえるくらいにどんどん通っていきたいと思います。