「せっかく札幌に行くならちゃんとしたお店でお鮨食べたいね」てことで、予約しておいたお鮨屋さんに晩ご飯に伺いました。こちらのお店は決まったコースはなく、ある意味完全にお任せです。席に着いておしぼりなど受け取って落ち着くと、店主から「今日はどうしましょ?」と声がかかります。「とりあえず、一人1万円くらいでおつまみとお鮨をお願いします」と伝えて、本日の宴がスタートしました。
「くどき上手」と「作」


くどき上手 辛口純吟
日本酒もメニューはなく、店主に何があるか聞いて選びます。「くどき上手」は山形に行った際によく飲んでいるのですが、こちらのラベルはあまり見たことがない気がしてオーダーしてみました。
味は甘すぎずサッパリ。最近、華やかだけど甘すぎる日本酒にちょっと辟易していて、こういうのを求めていました。スッと染み入ります。美味。
作 玄乃智
さすがZAKU。安定の美味しさ。
煮タコ
一品目から絶品!柔らかすぎ!かなりしっかり揉んでいるようです。味付けも良く非常に美味。お代わりしたいけどまだ一品目だから我慢しました。
北海しまえび
濃厚!身も味噌もギュッと味がつまっています。
酒肴三品
「たらこの山わさび漬け」「あん肝奈良漬和え」「平目のお刺身」です。奈良漬は自分も妻も苦手だったんですが、こちらの「あん肝奈良漬和え」はめちゃくちゃ美味しかった!気温や湿度、時期によって具材の比率を変えて味を整えているそうです。他の二品も負けず劣らず美味。
焼きたち(鱈白子)
昆布の上に載せて炙ってました。出汁が染み込んでいて非常に美味しかったです。日本酒が進みまくり。
「川亀」と「伯楽星」


川亀 純米吟醸 ひやおろし
愛媛県八幡浜の川亀酒造のお酒です。「地元の魚に合う、地元で愛されるお酒を」をモットーに作り続けています。スッとしながらも途中膨らみがあって、最後のキレも良いお酒です。どちらかというと辛口酒に入るのかな。
伯楽星 純米吟醸
爽やかな香り立ち。味も香りと同じく爽やかで繊細系。でも旨味もしっかり感じます。
毛蟹のウニ和え
贅沢な逸品。
秋刀魚の木の葉造り
お鮨屋さんとしては、脂の乗り過ぎていない秋刀魚を使いたいそうです。脂が乗ってしまった秋刀魚はもう焼くしかないとか。確かにこの「木の葉造り」は脂っぽくなく、サッパリして美味でした。
「東洋美人」と「田酒」


東洋美人 大辛口
よく見るタイプの「東洋美人」です。大辛口という割にはそこまで辛くないかな。スッキリ飲めました。
田酒 特別純米酒
ランクとしては一番下の田酒なんですが、保存状態が良いのかお鮨が美味しかったためか、とても美味しく感じました。
握り
大将から「そろそろ握り、行きますか?」と声がかかったので、握りに移行しました。もし「つまみ」を続けたかったら「まだつまみで」と言えばやってくれるそうです。こちらのお店はつまみが美味し過ぎて、握りまで辿り着けないお客さんもいるとか(後ほど店主と常連さんがそういう話をしてました)。
縞鯵
鮨を語る語彙がないので、写真から美味しさをご想像ください。
黒鯛 焼き霜
中トロ(赤身より)
車海老
〆鯖
雲丹
直接殻から捌いた「生ウニ」です。トロトロに蕩けます。
【追加】
あまりにもお鮨が美味しくて、もう少し食べたかったので追加でお願いしました。
穴子
口に入れると崩れるホロホロ加減!こちらの大将は握る際かなり手数をかけていたので、穴子で数えてみたら、20手+2手(仕上げ)でした。
平目
鉄火巻
具が大きい!味もボリュームもしっかりしています。
「黒牛 別誂 杜氏の太鼓判」


和歌山県の名手酒造が醸しているお酒です。先日飲んだ「秋上がり」がイマイチだったので、どうかなと思いましたが、オーダーして正解でした。激旨。どちらかというと「純米大吟醸 環山」系の美味しさでした。
おわりに
メニューが無く完全お任せなのでお会計的には緊張しましたが、2人でこれだけ食べて(写真は一人前です)飲んで、合計約3万円ならコスパは高いと思いました。
つまみ・鮨・日本酒・大将と四拍子揃ったお鮨の名店だと思います。