2021年12月31日の晩ご飯は「天然とらふぐコース」を食べに行ってきました。大晦日や元旦まで営業している良い感じに食べて飲めるチェーン系じゃない飲食店ってなかなか無いので、毎年ご飯に苦労しています。今年はインターネットでリサーチしまくって良さそうなお店を見つけ出しました。
お店は浜松駅南口(新幹線口)から歩いて徒歩10分以内。普通の住宅街の中にあります。案内看板も出ていないし、何よりお店自体も照明が暗くて分かりづらかったため、「本当にこれで合ってるのかな?」と思いながら進みました。
店内は靴を脱いで上がるタイプ。席は掘り炬燵席オンリー。年季は入っていますが清掃は行き届いています。自分達は少し遅めの時間に到着したのですが、既に店主さんご夫婦は常連さん(お友達?)と酒盛りを始めていました。そういえば一昨日22:00頃予約の電話を入れた時も、「ありがとうございます。でももう飲んじゃってて覚えられないから、また明日もう一回連絡くれる?」て言われたな…。店主さんは御年82歳なんですが、なかなかファンキーです。
自分達が席に着くとご夫婦は一旦板場に戻って、料理を順々に提供してくれました。
ふぐ入り茶碗蒸し
風が強くて寒い日だったので、温かさが染み入りました。フグの風味はいまいち分からなかったけど普通に美味しかったです。この前に白菜のお漬物も出たのですが、撮り忘れました。
瓶ビールとお茶
生ビールが切れていたため自分は瓶ビールを、妻はお茶をオーダーしました。こちらのお店はお茶も水も有料です(300円)。日本にしては珍しいかも。お茶は急須できちんと淹れた味でした。
小鉢(鯵の南蛮漬け)
野菜の下に小魚の南蛮酢漬けみたいなのが3匹くらいありました。たぶん鯵。こちらも美味しかったです。
てっさ
このサイズで一人一皿ずつ出されました。最初はフグ刺し一枚一枚にネギを巻いて食べていましたが、途中からめんどくさくなった&一人分のお皿だったことに気づいて、ガッサーと2〜3枚一気に行くようになりました。年末最後の贅沢!
ふぐ唐揚げ
骨は多かったですが、身は美味しすぎ!揚げ方もカラッとしていてサッパリ食べられました。これはあと2つ3つ欲しかったかな。
ふぐ皮湯引き
絶妙な食感と美味しさ。コリコリ感が堪りません。最初に女将さんからタレとよく混ぜてから食べるようアドバイスをいただいて、その通りに食べたら本当に美味しかったです。
てっちり
今日のメインの「ふぐ鍋」です。ふぐ鍋を「てっちり」と言うのは、「ふぐ=鉄砲(当たると死ぬ)+ちり鍋(白身魚の鍋)」から来ているそうです。
お皿は手前が骨つきのふぐ身、てっぺんがしゃぶしゃぶ用のふぐ切り身、あとはお野菜です。
昆布と水が鍋にセットされているので沸騰したら骨つきのふぐ身を投入して出汁を取り、次に野菜を投入して食べ始めます。ふぐの切り身しゃぶしゃぶは適宜自分のタイミングで。
ふぐ雑炊
〆は雑炊でした。ご飯を持って来てくれた女将さんが「(ご飯)まだ足せるからね」と言ってくれましたが、我々は「てっちり」を食べ終えた段階でもはやお腹一杯白旗状態。「残さず食べるのは無理だろうから、せめて半分だけでも…」くらいの気持ちで臨んだのですが、終わってみれば9割方食べてしまいました。女将さんから「てっちりで使ったポン酢ともみじ下ろしをかけても美味しいよ」と教えていただき、後半味変したらパクパクいけました。お腹が許すんだったらご飯はもう一杯あった方が良かったかな(水分が多すぎて雑炊というよりおじやになっていたので)。
おわりに
いやー、短時間でしたがお腹いっぱいになりました。お酒も瓶ビール1本飲み干すのがやっとでした。こちらのお店は年末年始も休まず営業されているようで、店外の看板にもそう書いてありました。実際我々が食べてる時に店主さんが「明日の昼も4人分フグの予約が入っているから、午前から仕込みに出てるよ」的なことを一緒に飲んでいた常連さんに言っていました。
常連さんが23:00に代行を予約していたのでそれまで一緒に飲んでるんでしょうし、今夜のテレビの年越し番組はどれを見るかとか年越しそばの話を奥さんとしていましたし、本当に元気な82歳ですね…。
来年の年越しはどうなるか分かりませんが、また来たいお店です。仕込みがあるので予約は必須かもしれませんが、年末年始の有力な候補店に出会えました。
メニュー
自分用の覚えに載せておきます。今回は「天然とらふぐコース」8,500円にしましたが、養殖?の「ふぐコース」6,500円もありました。季節ものですが鱧のコースもやっているようです(5〜8月くらい)。
もし蟹もあれば豪勢に「ふぐ蟹合戦」をしたいところですね。