古町で愉しむ「少量多種な日本料理と絶妙な日本酒ペアリング」(古町さいとう)

新潟市古町にある日本料理店「古町さいとう」に行ってきました。2021年6月にオープンしたお店なんですが、完全予約制かつ人気店でなかなか行く機会に恵まれず、ブックマークしてから4年越しに伺いました。

こちらのお店はもともと「宇宙色の鼻」というフレンチのお店だったんですが、店長を務めていた大海貴仁氏が退職されたため、その跡を現在の店主・斎藤氏が居抜きで引き継いで始まったお店です。独創的で素敵な内装のお店だったので、敢えてそのまま引き継いだのは大正解だったと思います。

 

営業形態は完全予約制・コース(一種類)のみ・19:00一斉スタートで二回転目はないようです。コース料金は7,500円(税込8,250円)。2025年7月1日に500円値上げ(7,000円→7,500円)になりましたが、代わりに日本酒ペアリングコースが6,850円→6,350円に値下げになっています。

その「ペアリングセット」なんですが、日本酒8杯の他に、ペアリングとは別に最初の一杯をビール(瓶・熟撰)か角ハイボールかを選べます!もうこれは、飲むつもりならこのコース一択でしょう!

 

角ハイボール

まずはハイボールから!結構しっかり目にウィスキー入ってます。これは…飲ませるお店ですね!

 

モロヘイヤとオクラ、蔓紫の汁物

つるむらさき(蔓紫)って何?って調べてみたところ、東南アジア原産の栄養価が高い緑黄色野菜だそうです。モロヘイヤとも似ていますが、蔓紫の方が独特の味と風味があるようですね。ネバネバ構成の美味しい汁物でした。

 

阿波尾鶏の手羽先一夜干し

パリパリ!ほぼ一口大だったんですが、3つくらい食べたい美味しさ!

 

白根の桃のマスカルポーネ

2品目から果物!? て思ったんですが、マスカルポーネと絶妙に合っていて日本酒が引き立つ良いアテでした。

 

「加茂錦」と「光栄菊」

 

加茂錦 BRILLIANCE 越淡麗

一本目から「加茂錦」!しかも「BRILLIANCE」!四合瓶で5,500円という高級ラインです。酒米の越淡麗は新潟県産なんですが、以前出始めに「越乃寒梅」で飲んで美味しくなかったイメージがあったんですよね…。今回はさすがの加茂錦酒造。スッキリと綺麗にまとまっていました。

 

光栄菊 月下無頼 雄町

佐賀県小城市にある「光栄菊酒造」が造っているお酒です。岡山県産の雄町を80%という低精米で使用しています。

味は、酸味がすごくいい感じ!大盃のマッチョシリーズも似た味なんだけど、低精米酒の特徴なのかな?

 

笹神茄子

外カリッ!中フワ!醤油を塗ってから素揚げしているそうです。

 

水蛸のお刺身

柔らかい!吸盤のコリコリさとの対比がすごいです。

 

水蛸の頭 串焼き

まさかの水蛸ダブル!香味野菜で風味付けしてあって味も爽やか!

 

「鳩正宗」と「雅楽代」

 

鳩正宗 アスナロ 純米吟醸酒

北里大学の有志が米作りをし、美術家の山本修路氏がラベルを手がけ、鳩正宗杜氏の佐藤企氏のコラボレーションで造られたお酒です。

鳩正宗のお酒は「淡麗爽快な酒造り」をモットーにしていますが、こちらのお酒は旨味濃い目。でも美味!懐かしいラベルもいい感じですね。

 

雅楽代 月華 SAKE COMPETITION 2025

新潟県佐渡市にある天領盃酒造が造っているお酒です。701という新潟県産酵母を使用しています。初めて聞いたかも。

味は、フレッシュでサッパリ。ちょっとした酸味と旨味がある、青リンゴ系の爽やかな味でした。

 

黒バイ貝

煮付け旨!スルンとキレイに取れました。

 

ピーマンのそぼろ肉詰め

小ぶりですがキュッとしまったピーマンに、上品な味付けのそぼろがたっぷり!上に載ったチーズとの組み合わせも完璧でした。

 

帆立酒盗

酒泥棒!帆立のサイズもかなりビッグ!

 

「黒龍」と「冩楽」

 

黒龍 しずく

え?これもペアリングに入るの!? てクラスが出てきました…。黒龍の超限定酒です。兵庫県の東条地区産山田錦を35%まで削った大吟醸酒。クリアで瑞々しいのに、しっとりした美味しさ。半端ないですね…。

 

冩楽 純米吟醸

こちらも最近ではレア酒の仲間入りをしてますね。爽やかなフルーティさが美味強いお酒です。自分がよく行く飲み屋さんでは普通に置いてあるんですが、特約店のみの流通限定酒だったようです。そりゃレアになるわけだ。

 

秋刀魚

秋の味覚!かかっているソースは秋刀魚の肝に酒、バルサミコ酢、醤油、アーモンド、豆乳を和えたものだそうです。一口大ですが、鮮烈な美味しさが記憶に残っています。

 

ホッキ貝のしょっつるバター焼き

こちらは優しい味わい。トマトは12時間焼いて甘みを出しているそうです。

 

鰯フライサンド

カリフワ感が堪りません!鰯自体も旨味抜群!

 

「而今」と「裏鍋島」

最後の最後に畳み掛けてきました!(ペアリングは8杯)ナンダコノゼイタクスギルナガレ。フィナーレに相応しい銘酒たちです!

 

而今 純米吟醸 雄町 火入

泣く子も黙る超レア酒。ネット上で探してもプレミアム価格か正規価格でも抽選販売になってますね…。こちらは岡山県産雄町米を50%まで磨いて造ったお酒で、フレッシュでキレもよく、微炭酸感が爽やか!さすがの逸品です。

 

裏鍋島 純米吟醸 隠し酒

純米吟醸酒の荒走り(最初に出てくるお酒)と攻め(最後に出てくるお酒)を集めて製品化したお酒です。この鏡文字のラベルは「裏鍋島」が初めて採用した後、全国に広がっていったそうです。つまり裏ラベルの元祖。

最初は「荒走り」と」「攻め」だけで造っていたようですが、人気が出てしまったため、近年は通常の純米吟醸酒もブレンドするようになったんだとか。ただしブレンドするお酒も年によって変わるようで、大吟醸だけをブレンドした年もあったようです。

味はね…。さすが鍋島。

 

阿賀牛のすき焼き丼

丼と言いながら一膳サイズです。でも、ぐるっと巻かれた一枚の絶品牛肉とツヤツヤの卵、割下にすき焼きの全てが詰まっています!

 

阿賀牛

阿賀野市産のブランド牛です。正式名称は「あがの姫牛」。すき焼きにする前に見せてくれました。2016年から販売され始めた比較的新しいブランド牛です。サシが美しい…。

 

「播州一献」と「髙千代」

え?まだペアリング続けてくれるんですか?トータル10杯。堪能しました!

 

播州一献 純米 夏辛

兵庫県の「山陽盃酒造」が造っているお酒です。アルコール度数を14度に抑え、爽やかな飲み口に仕上がっています。味は…なんだろう。クセやアルコール感の薄い白ワイン?いい意味でスイスイ飲めてしまう白ワインかな?

 

髙千代 高源 生原酒

新潟県の「高千代酒造」で造られているお酒です。髙千代酒造は「アル添酒を再定義する」というコンセプトで酒造りをしているので、醸造アルコールを積極的に取り入れて酒造りをしているそうです。

こちらのお酒も醸造アルコールを添加して造られているんですが、旨味とキレが良い感じにまとまっています。アル添の成功バージョンかもしれませんね。グイグイ行けるアル添。

 

〆のカレー

〆2品目が来るとは!さっきご飯もの食べましたよ?(笑)。とはいえピリ辛でちょうど良い感じ。サラサラと入ってしまいました。

 

おわりに

日本料理14品に銘酒10杯、どれもこれもめちゃくちゃ美味しかったです!これは良いお店!今まで行かなかったことを後悔するレベルです。和食の美味しさ的にもペアリング内容にも大満足なお店でした。

週末は予約埋まりがちなんですが、ちょいちょいネット上(公式)に空き情報が出ていたりするので、週末、新潟にいることが確定した際には早めにチェックしたいと思います。