イタリアンシェフが古町に開いた和風居酒屋(魚と地酒とワイン りべら)

2024G.W. 後半戦初日は、古町にある和風居酒屋「魚と地酒とワイン りべら」に行ってきました。こちらのお店は、新潟駅南口・けやき通り沿いにある「LA CUCINA LIBERA(ラ クチーナ リベラ)」というトスカーナ地方の料理をベースにしたイタリアンレストランのオーナーが2022年4月にオープンさせた和風居酒屋です。

店内は町屋を改装した落ち着いた雰囲気です。太い梁が良いですね。一階はカウンター席4席と4人掛けのテーブルが3卓のみとこぢんまりしています。2階にも席があるようで、3組くらいが上がっていっていました。自分は一人だったのでカウンターの端の席に案内されました。オープンキッチンで、キッチンがカウンターより下に位置しているのため調理の様子が良く見えました。

 

生ビール

まずは生!お上品な足つきグラスで提供されました。これで650円はコスパ微妙かな。

 

お通し

右から「バイ貝・ナスの味噌田楽・チーズの酒盗和え」です。イタリアンぽさは全くない居酒屋のお通しですが、味がしっかりしていて美味しいです。特に「チーズの酒盗和え」は絶品でした。すぐさま日本酒に行きたくなるくらい。

 

越の鶏の唐揚げ

目の前のオープンキッチンから揚げたて直後に提供されるため、めちゃくちゃ熱々でした。でも美味!サクフワ感が半端ないです。量も5個か6個あって満足できました。あと付け合わせの野菜が美味しい。この唐揚げのためにビール一杯を引っ張りました。

 

お刺身盛合せ(ハーフ)

メニューだと2,500円だったので「高いなー」と思っていたんですが、日本酒に移行するにあたり腹を括ってオーダーすることにしました。ミシュラン新潟でビブグルマンを獲得したイタリアンレストランのオーナーが「お客さんに出せる」と判断したお刺身ってどうよ、てな感じで(こちらのお店で調理しているのはオーナーではなくオーナーとタッグを組んだ和食の料理人さんです)。

オーダー時、店員さんが「ハーフにしましょうか」て提案してくれたので、一も二もなくお願いしました。

今日のお刺身は「南蛮海老・鰤・スズキ・ひらめ・真鯛」だそうです。厚切りの鰤は鮮度が高く、白身はちょっと寝かせているのか落ち着いた味でした。一人で食べて1,250〜1,500円くらいなら十分アリな美味しさだと思います。

 

髙千代 飲み比べ

日本酒はそんなに種類が多くなく、しかも新潟県内酒中心でした。その中から経験上たぶん美味しいと思われる「髙千代」をオーダーしました。

 

髙千代 髙龍 M判

辛め&後味苦めでした。あれ?こんな感じだったっけ?後味の悪さは何の味だろう?スペックは非表示なので、酒米・精米歩合は不明でした。原材料に醸造アルコールが入ってたから純米酒系ではないのは確かだけど。

飲み進めると後味の苦さはあまり気にはならなくなったけど、進んでオーダーしたい銘柄ではないかな。

 

髙千代 高龍 藍 550

こちらもスペック非表示。醸造アルコール使用。味は飲み口フルーティでキレがあり、非常に美味しいです。これこれ、この味を求めていたんだよ!て言いたくなる味です。フルーティと言っても甘すぎることはなく、グレープフルーツぽい感じでバランスの良い味わいです。春の限定酒みたいですね。

 

あん肝 酢味噌

日本酒には「あん肝」でしょ。とオーダーしました。これが大正解!めちゃくちゃ厚切りでめちゃくちゃ濃厚!今日イチの大ヒットでした。これで700円はコスパ高いです。もうちょっと日本酒が充実していたら、これお代わりしてガンガン飲んでたかも。

 

フラミンゴオレンジ

座っていた目の前にあったボトルで、ラベルが気になったのでオーダーしてみました。焼酎はそんなに得意じゃないのでソーダ割りでオーダーしたんですが、原酒の味も気になったので「少しだけ原酒も飲ませてもらって良いですか?」と店員さんにお願いしたところ、小さなグラスで提供していただけました。

ソーダ割り

めちゃくちゃ香りが良い焼酎で、名前の通りビターなオレンジっぽい香りがします。原酒だとマイルドな甘さがあるけど、ソーダ割りにするとオレンジの酸味が立ってますます美味しくなります。美味しすぎたので、この焼酎なら自宅に常備したいと思いました。

 

おわりに

美味しかったんですが、意外とフードメニューが少ないと感じました。コースで出ている料理を見ているとアラカルトには無いメニューもありそうです。日本酒も県内酒中心だったので、自分にとって長居はちょっと厳しかったかな。

料理は美味しかったし空間の雰囲気もすごく良かったので、また行きたいと思いました。ただ、腰を据えて飲むというより古町で早い時間のスターターとして、季節感のある料理をサッと食べて軽く飲んで次に行くのが、自分にとってはちょうど良い気がしました。