ミシュラン一つ星を獲得した大将が新たに立ち上げた立ち喰い鮨(立ち喰い鮨 人人)

富山旅行の初日、最初のお店は富山市一番町にある「鮨 人人」へ。14:30過ぎに遅めのランチに伺いました。こちらのお店は2021年にミシュランで一つ星を獲得した「鮨人」というお店の木村大将が、2023年6月に「鮨人」を閉めて(休業かもしれません)新たにオープンした立ち喰い鮨のお店です。ミシュランを獲得したお店のお鮨が8貫3,800円〜リーズナブルに食べられるとあって、オープンから気になっていたお店です。

お店の場所は大和 富山店の道を挟んで反対側。最寄駅の富山地鉄・グランドプラザ前からは徒歩1分くらいです。

店内は1階はカウンターとハイテーブルの立ち喰い、2階には座敷があります。15,000円の「鮨人コース(鮨+料理)」にすると、カウンターにはハイスツールが用意され、座って食べることが出来ます。それだけ時間がかかるってことなんでしょう。

 

ハイボール

宿から20分くらい歩いてきたので、まずはサッパリするハイボールから。写真の色を見ると分かるかもしれませんが、ちょっと濃いめです(嬉)。

 

8貫3,800円のコース

初めて行くお店なので、まずはお手並み拝見。いちばん安いコースを頼んで、美味しかったら追加することにしました。

 

甘海老と白海老

挨拶がわりは「富山の白海老」から。紅白セットです。ネットリしていて濃い味わい。

 

アオリイカ

こちらも濃厚!どれだけ寝かせてるのかな?

 

茶碗蒸し

お店のスペシャリテは「梅茶碗蒸し」なんですが、自分が梅を苦手としているので梅抜きで出してもらえました。普通に美味しい。

 

足の部分かな?これは普通。

 

鱒の押し鮨

大将こだわりの製法で作り、寝かせた「鱒寿司」です。今日のは2日目なんだとか。これも味は普通かな。生っぽさが抜けていい感じなのは確かなんですが。

 

なごり鰤と鰆

なごりの意味がイマイチ分かりませんでしたが、旬は終わったってことなのかな?普通に美味しかったです。鰆は焼きが入ってますがこれは焼かないのを食べてみたかったかな。

赤だしの味噌汁

赤だしはいつ飲んでも美味しい。

 

クロムツの巻き寿司

こちらの炙りは風味が濃縮されていて、いい感じでした。

 

4貫3,000円(追加分)

美味しかったので追加してみたんですが、4貫いっぺんに出てきました。これはこれで斬新。

左から「マグロ、かます、鰯、鰤トロ」だそうです。うん、まぁ美味しいけれども。

 

おわりに

木村大将はお鮨を独学で始められたそうです。握り方も独特で、すごく少ない手数で握っている印象を受けました。その割にシャリとネタはきちんとまとまっています。シャリは砂糖を使わず赤酢のみで仕上げているそうで、全体的に味はスッキリしていました。

難点というかそれが本来の「立ち喰い鮨」とも言えるんでしょうけど、とにかく提供が早かったです。追加分まで含めて30分くらいだったんじゃないかな?最初はお弟子さんが握っていたんですが、カウンターが埋まると大将が出てきてパパパパパっと全員に握っていきました。

「鮨人」の時代も昼夜2回転の60席をほぼ大将一人で握っていたという話もあるので、スピード重視は昔からなんでしょう。他のお客さんにですが「自分、せっかちなんですよね〜。でも握りはちゃんと握ってますから!」て言っているのが聞こえてきました。

現在は11:00〜0:00まで通しで営業しているようなので、フラっと寄ってサッと食べて次に行く、みたいな粋な使い方が合っていそうなお店でした。