築地にある「築地すし OMAKASE」にランチに行ってきました。お店は築地場外市場を少し外れたところにあり、場外市場に入らず周囲をぐるっと回って行けば行きやすいです(場外市場内はいまだに観光客でごった返していて歩きづらい)。
こちらのお店は予約必須でメニューは「おまかせコース」のみ。ランチは若手の修行の場として安価(若手ゆっくりランチ22品・6,600円)に提供してくれています。
席に着くとまず最初に苦手な食材を聞いてくれるのが良いですね。基本中の基本なのかもしれませんが。苦手な食材を伝えてドリンクをオーダーしたらスタートです。
茶碗蒸し
ランチの最初の一品目。温かい出汁が染み渡ります。
ハイボール
2月にしてはかなり暖かい日だった上、東京駅から歩いてきたためむしろ暑いくらいだったので、一杯目は爽やかさを期待してハイボールにしました。
が。
薄いハイボールだと炭酸水ぽくてゴクゴクいけるんですが、こちらのお店のハイボールは結構アルコールしっかり目で味もしっかり。酒飲みとしては嬉しい誤算でした(お代わりしたい)。
巻物(まぐろのユッケ 山ワサビを添えて)
一貫目からゴージャスな感じ!山わさびも良いですね!
季節のお刺身
お刺身は「太刀魚2種」でした。右が「山葵醤油」、左が「ボラのソース」で味付けされています。
どちらも濃厚でサクサクした歯触り。熟成の為せる技でしょうか?
津本式究極の血抜き熟成魚2種
こちらのお店は「津本式究極の血抜き」を看板に謳っています。「津本式究極の血抜き」は、津本光弘さんという方が考案した「これまで一部の玄人や料理人しか出来なかった魚の長期熟成という高等技術を、一般の釣り人でも実践できる技術に体系化したもの」らしいです。
何だか凄そうですが、要するに「津本式究極の血抜き=魚を長期熟成させるための正しくてやりやすい血抜きの方法」てところでしょうか。
ヤスミ
メナダという魚らしいですが、どっちも分からん…。鰤っぽい感じ?
ハマダイ
真鯛にも引けを取らない高級魚。水揚げが少なく珍しいそうです。味も真鯛ぽい淡白で上品な味でした。
三つ葉のすりながし
浮いている黒胡椒とよく混ぜてからいただくと、滑らかさの中にもガツンとした味わいに。
煮アワビ 肝ソースを添えて
鮑!柔らかい!
鮑を食べ終えた後で、ソースとシャリを混ぜて再度いただきます。…堪らぬ。
ニシン(光物)
30日熟成しているそうです。穴子みたいにフワフワ!
ホッキ貝(低温調理)
柔らかめですが、コリコリ感は生きていました。
トロ
中トロかな?トロけませんが味しっかり目で美味しい。
瓶ビール
どういう料理がどれくらいのポーションで出てくるか分からなかったので、飲む量は控えています。ここで瓶ビールにスイッチしてこのまま最後までいく作戦にしました。
子持ちヤリイカ
これは普通。温度が冷たすぎるせいか味の広がりはイマイチでした。
ミシマオコゼ
弾力があって美味!
鯵
かなり肉厚!しっかり味わえました。鰺好きとしては嬉しい限り。
白子のなめろう茶漬け
もうちょっと量を食べたかった気もします。上品な感じ。
蕪の浅漬け
これも味は普通ですが、口直しにはちょうど良かったです。
鯖のスモーク
この状態でサーブされます。スモーク中の状態で出されるので、ここから3分ほど待ってから蓋を取るよう言われます。
スモーク後。しっかりスモークされていました。美味。
実はこういう冷燻用の機械とガラスの蓋が以前クラウドファンディングで出資を募集していて、購入しようか迷ったことがあったんですよね。「そうそう使う機会がないかな。温燻用の機材なら持ってるし」と諦めたんですが、意外と良いものですね。鮨とかお刺身みたいな温燻に不向きな食材には特に。
うにほたる
終盤に来て雲丹!これは良い!
玉子
スフレみたいにフワッフワでした。
穴子
こちらもフワフワ過ぎて身が崩れるレベル!
干瓢巻き
〆の巻物。味染みで美味。
稲庭うどん
これは蛇足かな。この後デザートに「ブランマンジュ」が出されましたが撮り忘れました。「ブランマンジュ」は美味しかったです。
おわりに
かなりの品数が出てきましたが、それぞれの量が少なめなので完食できました。22品には最後に出てきた「稲庭うどん」やデザートも含まれるんですね。それいらないから鮨2貫足してほしい。美味しくいただきました。
実際お鮨は11貫と全品目の半分なんですが、これだけのお鮨と手の込んだ料理を6,600円でいただけるのはコスパ高いと思います。しかも東京の築地でって考えるとむしろ安いかも。総計は瓶ビール1本(880円)とハイボール1杯(680円)を加えて8,160円でしたが。
今後も銀座界隈のお得なお鮨屋さんを開拓していこうと思っているんですが、コスパと美味しさの釣り合い的には、今のところこちらのお店が暫定2位です。