変わっていくもの(とんかつ とんき 新潟信濃町店)

新潟市信濃町にある「とんかつ とんき」に行ってきました。タイトルには「新潟信濃町店」と付けましたが、実際は「とんかつ とんき」だけです。同じ新潟市内の白山浦にも「とんかつ とんき」があるので、そちらは便宜的に「白山浦店」と書くことにします。

「とんかつ とんき」は東京の目黒に本店があります。新潟県には暖簾分け店が3店あるのですが、公式のインタビュー記事では「新潟店」と「新発田店」とだけ書かれていたので、「新潟店」がどちら(白山浦店 or 信濃町店)を指すのかは不明です。

 

──そういえば、「とんき」って日本全国にありますよね。あれは全部系列店なんですか?

ありふれた名前なので、たまたま店名が被っている店もあるんです。

うちから正式にのれんわけしているのは、東京だと「高円寺店」「駒込店」「国分寺店」「三軒茶屋店」の4店舗。東京都以外だと、「新潟店」「新発田店」「牛久店」の3店舗ですね。

【引用元】一人前まで10年間。目黒の老舗「とんかつ とんき」はなぜ下積み修行の伝統を守るのか - ぐるなび みんなのごはん

 

特大とんかつ定食

ラストオーダー20分前、14:30頃入店したせいか他のお客さんはいませんでした。揚げ時間的に断られるかもなーと思いながら「特大とんかつ定食」をオーダーしてみると、すんなり通りました。

おばあちゃんが豚肉を手際よく筋を切り、衣をつけて油に投入します。提供までは15分かかっていなかったんじゃないかな。山盛りのキャベツがすごいです。ちなみに店員さんはおばあちゃんしかおらず、調理も配膳も会計も全てワンオペです。

 

とんかつアップ

大人の手のひらより大きいサイズ!衣が剥がれてしまうのは自分的にはイマイチなんですが、新発田店でも白山浦店でも同じなので、そういうものなんでしょう。

大きく縦に切られていますが、「とんき」本店では上の状態からさらに横にも切り目が入ります。新発田店も白山浦店も本店と同じ切り方でした。こちらの信濃町店は以前からこの切り方だった気がします。

 

カツは圧巻の厚さ!じんわりと肉汁が溢れ出してきます。脂身が少なめで自分好みのとんかつでした。厚くても筋切りがしっかりされているので、適度な弾力感はありつつ歯切れは良かったです。豚肉はどこのものを使っているか分かりませんが、甘みとか旨味はあまり強くは感じませんでした。特筆すべき特徴はありませんが普通に美味しくて厚くて満足。

 

おわりに

お会計の時、おばあちゃんと少し話しをしたところ、自分が以前食べに来ていた当時、厨房を担当していたおじいちゃんは既に亡くなられてしまったことや、お店を再開するまでのお話などを聞かせてもらえました。

「時間の流れとともに、いろんなことが、どんどん変わっていくのよね」。

厨房の担当はおばあちゃんに変わったけど、十分美味しく揚げられていると思います。肉汁が溢れつつ余熱でじんわり色が変わっていくトンカツは、プロの技だと思いました。

新潟にいるうちに、まだこのお店があるうちに、また食べに来たいと思います。