以前から気になっていた「清津峡渓谷トンネル」に行ってきました。清津峡は新潟県十日町市にある峡谷で、「日本三大峡谷」なるものを名乗っています(三大って誰が決めるんだろう?)。
清津峡
清津峡渓谷トンネルについて
新潟県越後妻有地区で行われている「大地の芸術祭」の出展作品でもあります。正式名称は「Tunnel of Light」。作品と言うにはあまりにも大きめですが、いろいろな光と音の演出で楽しめます。ちょっとビックリするような演出もありました。
入場料が必要ですが、PayPayなどの電子マネーには対応しておらず「現金のみ」なので注意!(2021年9月現在)。
大地の芸術祭(越後妻有)
清津峡温泉街入り口
蕎麦は食べなかったので、何が「まぼろしの味」なのかは不明です。
一応、温泉街ということになっていますが、100mもない気が…。昔、雪崩が温泉街を直撃した悲劇もあったようですね(1984年)。川沿いにあった清津登山道も崩落(1988年)して以来再建されておらず、寂れてしまったのかも。1980年代は清津峡にとって受難の時期だったようです。
この寂れた温泉街の先に立派な旅館もありました。ちなみに清津峡に温泉場が開かれたのは1862年(江戸時代・文久2年)なので、160年くらい温泉場として存在していることになりますね。老舗です。
進んでいくと立て看板がありました。この時点で財布(現金)を持っていないと、10分くらいかけて駐車場に戻されることになります。
湧水
立て看板脇の湧水。水が透き通っていてめちゃくちゃキレイでした。
清津川
峡谷だけあって、そんなに川幅はありません。
河原でキャンプしたい…とか思ったんですが、止められるんだろうな…。
登山道が崩れて川沿いを奥まで歩けないなんて残念です。国立公園に指定されたので景観を損なうような大規模工事が出来ず、再建を諦めたそうです…。
ちなみに清津登山道は一応まだ登れるようですが、山歩きに慣れた人でも地獄を見るみたいです。かなり足場が悪いようですね。ちょっと行く気にはなれないかな。
清津峡渓谷トンネル
駐車場から10〜15分くらい歩いて辿り着きました。この少し奥に料金ゲートがあります。
入ってすぐの雰囲気
この不穏さがいい…。素晴らしい雰囲気のスタート地点です。電灯がたまに鋭く点滅なんかしてくれると、もっと気分が盛り上がりそうです。
思ったより人がいません。奥のオレンジが気になります。
清津峡の説明コーナー
トンネルなので実際はこんなに広くないのですが、持って行ったレンズのおかげで橋から端まで入りました。
この感じ…。大好きです。
橙の中へ。
それにしても人がいませんね。たまにすれ違うくらいです。
今度は紅が見えてきました。
Tunnel of Light の説明コーナー
こちらは芸術作品としての清津峡渓谷トンネルの説明です。
雰囲気に負けていないニクイ演出がありました。光+音の効果にちょっとゾクゾクしました。
第一見晴所
パンフレットとかポスターに載っている構図で撮影してみました。レンズはLAOWA14mm F4.0を使用。トンネルは狭くて後ろに下がれないので、これくらい広角じゃないと撮れません。14mmでも上まで入れるのにギリギリでした。
見晴所というからには景色もみてみたい。光の方に向かってみます。
柱状節理の壁が見えてきました。
清津川は相変わらず狭いですね。さすが峡谷。
第二見晴所
渦巻きのような坑道です。視界がグルグルします。
渦の中心にある、シルバーに反射してる物体は公衆トイレです。坑道は長いので万が一の時にはありがたいですね。トイレに気を取られて奥の見晴所に行くのを忘れました。ちなみに中に入ると仕掛けが…。
第二見晴所からさらに奥へ。
第三見晴所
UFO的な人工物が壁に張り付いていました。灯りか何か?
見晴所からは柱状節理の大きな崖が見られます。
高さを実感。峡谷が下がっているのかトンネルが上がっているのか…。
見晴所からトンネル側に向かって撮ってみました。順光なのでこっちのが見やすいかも。
最後の通路へ
残すはラスボスだけです。
ゴールの光が見えてきました。
Tunnel of Light
トンネルのゴール地点は水盤になっていました。端を歩けるんですがそこにも水は来ているので、革靴とか乾きやすいサンダル(夏限定)とか、濡れても大丈夫な靴じゃないと後が大変かも。
これが見たくてここまで来ました。満足です。
おわりに
せっかくなので水盤の脇を通ってトンネルの先端まで行ってみました。トンネルの終点は清津峡渓谷を真正面に捉えています。これはこれで良いですね。この風景を見ながら温泉とか浸かったら最高かも。
清津峡渓谷は一応通年営業みたいなので(雪による閉鎖あり。要確認)、いつかトンネル入り口にある温泉宿を予約して雪のある時期に来てみたいです。