新潟から片道12時間程度の強行軍を経て、ようやく出雲市のホテルにチェックインしました。軽くシャワーを浴びて疲れを取った後、ネットで検索したそこそこ評判の良いホテル近くの居酒屋を予約して、晩ごはんを食べに出かけました。
お通し
白身魚のタルタルソース和え。完全作り置き。味は普通。
さつまいものエスニックなポテサラ
こじんまりとした量。2人には少なかったです。敢えてジャガイモじゃなくてさつまいもを使ったようですが、そのせいか微妙な味わいでした。甘め × エスニックが良いとは思えないなー。
生中
生小?と思うくらいの小振りなジョッキでした。ていうか完全に量は普通のジョッキの半分くらい。それでいてお値段は通常のジョッキと同じ…。おかげで二杯目から日本酒に舵を切る決意が出来ました。
刺身盛り合わせ
この大きさで3種6切れ1000円は高過ぎ。厚みはあるけどサイズが小さすぎます(決して山葵の山が大きいわけではないです)。
おろちの舞(純米酒)・✚旭日(純米酒)


甘い。後味がいわゆる日本酒っぽい。苦手。
オニスラポン酢
ベタベタ系甘め日本酒の不味さを緩和してくれる貴重な存在でした。ただしポン酢のチョイスが悪いのか、単品で食べると酸っぱくて美味しくないです。
出雲だより(純米吟醸)・天穏(無濾過純米酒)


甘い。後味悪い。好みじゃない。
撮影前(撮影許可は得ています)に日本酒のボトルについた水滴を拭いてから撮っていたんですが、大将のお気に召さなかったようで注意されました。「他のお客さんも触るんだから」とか何とか。一応、ボトルを拭くおしぼりはボトル拭き専用(手や汚れを拭いたりとかには使わない)にしてたんですが、そこまで大将も見てられないだろうし。「あーそうですかー(大将のお店だし)」と以後拭くのは自粛。
入店時、座る位置の指定から険のある態度の大将だったので、自分的には「この店に二度と来ることはないから、気になったものを適当に食べて飲んで帰ればいいや」て内心思っていたんですが、この発言を契機に、もともとこの大将のぶっきらぼうな態度や注文を受けた際の粗雑な態度(オーダーしても返事しない。フードの2回目のオーダー時には「頼むなら全部まとめて頼んでくれないかなぁ。ちょこちょこ頼まれると時間かかるし、こっちだって段取りがあるんだから」て言われたりした)にイライラしていた妻の怒りがピークに達してしまいました。大将の言動の端々に滲み出る「どうせ観光客の一見さんだから。別に来なくても良いよ」「こっちがやってやってるんだ」的な客をないがしろにする態度に妻の我慢が臨界に達したようです。妻は不機嫌になるとあからさまに表情や態度に出るので分かり易い…。そして怒りのオーラが半端ないです。怖い。
でもまだ来てない品があるし「それが全部来たら速攻帰ろう」と妻を宥めすかしました。
島根和牛の牛カツ
これはネットで調べた時から気になっていたメニューです。さすがに美味しかったです。この店イチバンのヒットでした。
七冠馬(純米酒)・出雲富士(純米)


甘い。後味はそれなり。でも美味しくない。
島根のお酒はベチャベチャした甘さのお酒が多いんですかね?昭和的というか。自分的にはあまり受け付けられませんでした。
ちなみに「七冠馬」、初見だったので間違って読んで「しちかんば下さい」と言ってしまったのですが、大将に手元を見たまま鼻で笑われ、厨房奥にいたウェイトレスに向かって「ななかんば、ね!カウンター1!」て大声で嫌みっぽく言われました。これにはちょっとカッチーンと来ましたね。さすがに態度悪すぎだろ。
出汁巻き玉子
巻きが甘い。水分多い。味も薄くて中途半端。いわゆる不味い。これは頼んで失敗でした。
しじみ酒蒸し
宍道湖といえばしじみ。肝臓にも良い!島根に来たらどうしても食べたかったメニューです。ギュッとしじみエキスが凝縮されているスープは五臓六腑に染み渡って美味しかったです。腕が無くても美味しくなってしまう素材の力ってスゴイ。
死神(清酒)・開春(純米超辛口)


「死神」は以前どこかで飲んだことがあるなーと思いオーダーしたのですが、やはり島根の酒。甘くて不味い…。飲みきるのに苦労しました。悪酔いしそう…。反動で「超辛口」を謳う「開春」を頼んだのですが、まぁ無理くり辛くした感じで美味しくないですね。
穴子白焼き
「七冠馬」の前に追加でオーダーした「穴子白焼き」です。3回目の追加には特に文句は言われませんでした。食べてみると骨切りが甘く、異様にジャリジャリした食感。この系統の料理として完全に失格です。骨切りできてないじゃん。これで大将がちゃんとした和食の修行を積んでいないことが分かりました。
おわりに
飲んでて非常に気分が悪くなるお店でしたが、島根の地酒、しかも純米酒以上が豊富なのは良かったです。好みの味かどうかはともかく、種類を飲めたのは良かったかな。
料理に関しては創作系が多かったですが、それは「大将の溢れるアイディアを使った創意工夫の結果」というよりは、「スタンダードな物をちゃんと作れないから創作に逃げただけ」のように感じました。骨切りくらいちゃんとやろうよ。
態度が悪くて大将の腕も悪いお店なんで、いつかまた島根に来たとしても再訪することは無いですね。自分のための覚え書きとして書き残しておきます。ネットでの評価は「海鮮が美味しい」「変わった魚がある」「常連に愛される穴場的なお店」とかいったものでしたが、地方のお店であっても「穴場的」てのは博打ですね…。良い教訓になりました。