超贅沢!全国銘酒と新政の貴醸酒を飲み比べ(醍醐 富山店)

富山旅行2日目。2夜連続で「醍醐 富山店」へ行ってきました。今日は富山ナイト最終日なので、昼飲みも行かず、ホテルの最上階温泉風呂(半露天付き)とサウナに何度も入ってきっちり体調を整えて臨みました。

 

お通し

「白海老と昆布のお浸し」でした。油断すると白エビのトゲトゲが頬の内側に刺さってちょっと痛いです。

 

生ビール

温泉上がりのビールは格別です!湯上がりからちょっと間は空いたけど、ホテルからお店までは近距離(10分以内)なので、湯冷めせずにポカポカしたまま飲むビールは最高でした。

 

「AKABU」と「ロ万」

昨日飲んでいないお酒の中から気になっていたお酒をオーダーします。

 

赤武 純米吟醸 結の香

岩手県の赤武酒造の年一回の限定酒です。岩手県の酒米・結の香を50%まで磨いて醸しているお酒です。

味は最初甘め。ラストはスッと切れる感じ。フルーティで飲みやすいお酒でした。

 

ロ万 ZEROMAN 純米吟醸 生

福島県の花泉酒造が造っているお酒です。「ロ万」シリーズの新酒第一弾なので、名前にゼロを冠しています。今年のロ万はこれで行きますよ、という挨拶がわりの一本でしょうか。

味は、赤武より甘め。ロ万自体が甘め主体のシリーズなんですが、甘ったるいところまでは行かないギリギリのラインを攻めています。

 

痛風まっしぐら

お店の看板メニューです。写真右から「ニシン、カニ身と蟹味噌和え、椎茸」をコクのある甘味噌で敢えています。超絶品!

無限にお代わりできそうですが、体のことを考えると一日一回が限度かな…。でももし飲み友達と一緒に来たら、確実に一人一皿でオーダーすると思います(量的にも独り占めしたい)。

 

「豊盃」と「雪の茅舎」

次も東北系で。青森と秋田のお酒です。

 

豊盃 純米吟醸 豊盃米

青森県弘前市にある「三浦酒造株式会社」が造っているお酒です。豊盃はあまりハズレがないのであればつい頼んでしまいます。

今回の「純米吟醸 豊盃米」も旨味があれどもスッキリで飲みやすく、どこまででも飲めてしまいそうなお酒でした。

 

雪の茅舎 純米吟醸 生酒

秋田県由利本荘市にある「齋彌酒造店」が造っているお酒です。齋彌酒造店は創業1902年。現在まで122年も続いている老舗です。

雪の茅舎は、たまに辛口で「失敗した」と思う時もあるんですが、全般的には豊盃と同じ系統の味で美味しいはず。今回の「純米吟醸 生酒」も膨らみがありつつキレも良くて美味しく飲めました。

 

「天の戸」と「かろらかなり」

 

天の戸 美稲 精米80%

秋田県横手市にある「浅舞酒造株式会社」が造っているお酒です。なんだかどこかのフィギュアスケーターを彷彿とさせる社名ですね…(関係はない)。

後味に少し日本酒ぽさが残るタイプ。

 

かろらかなり 純米吟醸 生原酒

神奈川県厚木市にある「黄金井酒造」が造っている日本酒です。初めて見るラベルだったのでオーダーしてみました。軽やかに飲めるようにと低アルコール(12%)で仕上げたようですが、いうほど飲みやすいとは思えなかったかな。

 

「macho」と「火いら寿」

ここから先は、唎酒師の資格を持つ信頼できる店員さんにプロデュースをお願いしました(要するにお任せ)。昨日飲んでないレパートリーで出してくれました。

 

macho 純米生 雄町80

群馬県高崎市にある「牧野酒造」が造っているお酒です。このmacho(マッチョ)シリーズはどれもこれも精米歩合80%以上で造っているのに(マスクマンシリーズだけ70%)、しっかり美味しく仕上げてくる驚異的なお酒です。machoだけにどのお酒もキレ良く仕上げているようで、さっぱり飲めます。

今回飲んだのは新酒の生酒Ver.。かなりの発泡系で開栓注意の札も付いています。味はグレープフルーツのような爽やかさで、微発泡と相まって非常に美味しかったです。

 

黒龍 火いら寿

福井県にある「黒龍酒造株式会社」が造っているお酒です。純米大吟醸酒の生酒最高峰にして、年一回しか出荷されない限定品。味は、絹を飲むようななめらかな美味しさ。久しぶりに飲みましたが、流石としか言いようがないです。

 

「花陽浴」飲み比べ

埼玉県羽生市にある「南陽酒造」が造っているお酒です。昔はとても好きだったんですが、だんだん甘ったるく感じるようになって、近年はお店に置いてあってもオーダーしないことが増えてました(昨今超絶レア酒なので、そもそもあんまりお店に置いてありませんが)。

 

花陽浴 純米吟醸 山田錦おりがらみ

思ったほど甘くない!あれ?こんなに美味しかったっけ?

 

花陽浴 純米吟醸 八反錦

こちらも甘ったるくなくてバランスの良い味!花陽浴、ちょっと見直したかも。

 

「新政 貴醸酒」飲み比べ

なんていうか…。怒涛の飲み比べが来ました。特に左端の「見えざるピンクのユニコーン」なんて、存在自体初めて知りました。

 

新政 陽乃鳥

通常の貴醸酒。たまに見かけるラベルです。「新政で最も甘口のお酒です」とラベルに書かれていますが、甘ったるいといった感じではなく上品な甘さです。

 

新政 紫八咫

前年の「陽乃鳥」を使って再仕込みした貴醸酒。通常の貴醸酒は水の代わりに日本酒を使って仕込むのですが、この「紫八咫」は貴醸酒を使って仕込んだ貴醸酒という、ダブル貴醸酒仕様になってます。水の代わりに日本酒を使うだけでもコストがかかってるのに、そうやって仕込んだ貴醸酒をさらに仕込みに使うという超豪華仕様。

味は、貴醸酒×貴醸酒で甘みが強いかと思いきや、コクは深いものの甘ったるくはないです。むしろラストはちょっとスッキリ!? 良いもの飲ませていただきました。

 

見えざるピンクのユニコーン

新政の貴醸酒の最高峰。純米大吟醸出品酒と同じ造りで、秋田県産米のみを使って造られているお酒です。新政の中で最も手の込んだ造り方をされる「Astral Plateau」3部作の中のひとつ(他には「農民藝術概論」「異端教祖株式会社」がある)。

味は、マスカット!爽やかな酸味もありつつ、甘すぎず渋みも感じます。飲み進めていくうちに味の深みが変わっていきます。これは…唯一無二の味かも。

 

お造り

せっかく富山に飲みに来たのにキトキトのお刺身を食べてないことに気づき、オーダーしました。ホントは今このタイミングじゃないってことは十分解ってはいるんですが…(後述)。

でも「さすが富山!」と言いたくなるような絶品のお刺身でした。正直、新潟の居酒屋より富山の居酒屋の方がお刺身のレベルは高いと思う…。

 

「飛露喜」と「蒼空」

新政の貴醸酒は、お刺身とはめちゃくちゃ合いません…。解っちゃいたけど頼んじゃったんで、店員さんに理由を告げて「お刺身に合う日本酒」をお願いしました。

飛露喜 純米吟醸

福島県の「廣木酒造本店」で造られているお酒です。確かに自分で選んでもお刺身にはこれかな、ていうちょうど良い美味しさの日本酒です。純米大吟醸クラスになってくるとまた違いますが。店員さん、ナイスチョイス!

味はサッパリベースかつ少し膨らみのある旨味。お刺身の味を邪魔するような甘さはなく、かといってお醤油に負けてしまうような味の薄さもない。中庸で旨口寄りのバランスの良いお酒です。

 

蒼空 純米酒

京都市の伏見区にある「藤岡酒造」で造られているお酒です。こちらも飛露喜と似た傾向のお酒です。軽やかで食中酒向き。ただ、自分的には飛露喜の方がバランス的に好きでした。

 

しじみ汁

お会計をお願いすると出してくれます。飲み疲れた?胃にじんわり沁み入ります。〆にはこういうのが良いですね。

 

おわりに

今回の旅でも、日本酒とアテを満喫しました!特に2日目の新政は、とてもじゃないけど普通飲めないシリーズをいただけてむしろ恐縮しました。

こちらのお店に行くためだけに富山に来ていると言っても過言ではないです。今年も出来ればシーズンごとにお邪魔したいと思います。