「銀座おのでら」のお鮨をリーズナブルに食べられる立喰い鮨(銀座おのでら 登龍門)

銀座に総本店を構える「銀座おのでら」。ニューヨーク店ではミシュランガイド二つ星(2022年・ただし2023年8月に閉店)、ロサンゼルス店でもミシュランガイド二つ星(2022年)を獲得している高級鮨店(総本店のディナーコースは25,000円〜)です。

その「鮨おのでら」はカジュアルラインも充実させてきていて、最近は回転鮨や立喰い鮨店も展開しています。

今回訪問したのはその中でも最もお値打ちと言われる「銀座おのでら 登龍門」。「若手の育成」を目的に作られたお店で、握る鮨職人はまだお店には立てないレベルの全員修行中の身。ゆえにお値段も控えめというわけです(ただしネタは総本店と同じものを使用しています)。

予約不可のお店で、入店するには整理券が必要です。整理券は店頭の機械で15:00から配布開始、お店の営業開始は16:00です。自分が15:04頃発券したところ9番目でした。多分結構早いタイミングで20席満席になったんじゃないかな。

ちなみにインターネット上では「16:00の開店時間に行ったら入店できたのが20:00だった」という記事も上がっていました(なので15:00目指して整理券を取りに行きました)。自分は一回転目に入店したんですが、特に時間制限とかは言われませんでした。一回転目に入った人たちの退店タイミングもバラバラです。空いた順に次の整理券番号の人を入れていく方式でした。

それでも一回転目の人たちが徐々に帰り始めたのは17:30くらいだったので、整理券を40番くらいまでにゲットできないと(お店の席数は20席なので2回転目)、かなり遅くまで待つことになるかもしれません。

立喰い鮨なので店内はカウンターのみ。オーダーはスマートフォンでQRコードを読み込んでWebアプリを立ち上げ、アプリを操作して行うタイプでした。

 

小肌

好きなネタなので最初に。〆具合はちょっと強めでした。お値段380円。

 

脂が乗っていて美味!これが高級鮨店で使うネタの味か…。これが380円はコスパ高い!

美味しいんですが、手際がイマイチなためか、最初の2貫が出るまで20分もかかっていました。

 

白穂乃華(ビール)

あまりにお鮨の出てくるタイミングが遅いので、ビールで間を持たすことにしました。それなりの量は入っているんですが800円は高いかな。

脂のノリが抜群です。苦味もありません。ネタの仕込みはさすがというべきでしょうか。400円。

 

ごま鯖のタタキ

シャリの形が悪いですね。鮨職人(修行中)は2名いるんですが、自分側を担当した人は最も経験が浅い人だったようです。この後のお鮨でもシャリの握りの甘さが目立ちました。

ネタとシャリは先に仕込まれているため、技術の差がモロに露呈するのが面白いところです。こちらは350円。

 

中トロ

やま幸のマグロ。さすがです。ネタの勝利。660円。

赤身漬け

言うことなし。中トロより美味しいかも。520円。

 

タカベ炙り

聞いたことない魚ですが、「本日のオススメ」になっていたのでオーダーしてみました。ネタをガスコンロで焦がして出すんですが、その焦がし方がイマイチ。苦み走ってしまっています。ここは修行中の腕の無さが如実に出ている感じ。350円とこちらのお店では最安値レベルではありますが。

 

中落ち手巻き

海苔のパリパリ感を味わいたくてオーダーしました。海苔は美味しかったです。480円。

 

赤貝

包丁の入れ方が綺麗ですね。これは良い!もちろん味も逸品です。660円。

 

大トロ

やま幸の…(以下略)。880円。ネタのクオリティから考えれば破格だと思います。

 

レモンサワー

サッパリしたくてオーダーしました。酸味が効いていて美味。甘くないのが良いですね。550円。

 

真鯛昆布締め

妙にワサビが多かった気がします。390円。

 

石垣貝

置かれた後にだんだんと反り返っていくのが面白かったです。結構人気でよく出ていました。歯応えもシャキシャキしてて美味。660円。

 

毛蟹

モサモサ。680円。

 

トロ鉄火巻き

流石にトロ鉄火は美味!マグロも海苔も美味しかったです。950円と、何気に今日イチのお値段でした(大トロが880円)。

 

おわりに

総本店と同じネタを使用しているということでとても美味しかったです。でも正直、シャリの握り方の下手さと後半妙に山葵が多くなったのには閉口しました。鮨握るのに明確な技術の差ってやっぱあるんですね。

出てくるのは遅いし1時間半立ちっぱなしもツライし、飲み物も割高なので、再訪したいかと言われれば正直微妙です。

同じ銀座に「銀座おのでら」の回転寿司もあるようだし(都内の別の場所にもあり)、次回は回転寿司に行って、使い勝手と味の検証をしてみたいと思いました。