山グランピング(舞子リゾート)

毎年夏休みは普段行けないような遠いところ(国内)へ旅行に行くのを楽しみにしているのですが、今年はコロナウィルスの蔓延もあって遠方には行きづらい状況になってしまいました。

行けないものは仕方がないので県内で楽しめそうなところを探した結果、今年は県内2ヵ所のグランピング施設に行くことにしました。

1ヵ所目(初日)は舞子リゾートへ。夏場に舞子高原スキー場内にオープンするオートキャンプ場があり、その一角にあるグランピング施設です。

 

 

一角といってもオートキャンプ場は山の上の方、グランピングエリアは下のホテル近くにあるのでそこそこ離れてはいます。

 

グランピング受付へ

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グランピングを最大限堪能すべく、14:00のチェックイン時間少し前に舞子高原ホテルに到着しました。舞子高原ホテルのフロントがオートキャンプ・グランピングの受付も兼ねています。

コロナ対策の検温、問診票を記入してチェックイン手続きをし、施設の説明を聞いた後、渡された簡易地図を参考に宿泊するサイトに車で向かいます。道中に現地スタッフが立っていて駐車スペースに案内してくれました。

 

宿泊したサイト

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駐車スペースは泊まるサイトのすぐ近くにありました。駐車後宿泊するサイトに案内されましたが、徒歩で30秒もかかりません。駐車場が近いので荷物を載せたままにしておいて必要な物だけすぐに取りに行けるし、防犯的にも便利でした。

公式ウェブサイトにあるような「天空のサイト」に泊まりたかったのですが、自分たちが案内されたのは木々に囲まれた山側のサイトでした。残念。

 

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後から公式ウェブサイトで確認したところ、グランピングサイトは実際は14サイトあって、場所は「ホテルに一任」て書かれてました。予約する時にちゃんと見てなくて、自分の中では「天空のサイト」だけしかないのかと勝手に思ってました…。

 

ウッドデッキ

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気を取り直して今日泊まるサイトを見てみます。まずはほとんどの時間を過ごすであろうウッドデッキ。8畳くらいの広さがあり、大人4人くらいなら十分寛いで過ごせそうです。

 

ハンモック常設

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ウッドデッキの奥にはハンモックが! 後ほど妻の指定席になりました。

 

ファイヤーピット

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ウッドデッキの角には立派な焚き火台もありました。屋根が付いているので雨が降っても大丈夫なタイプです。薪と着火剤のセットも近くにあるセンターハウスに売っていましたが、焚き火を楽しむならホテルの売店で買った方が良いと思います(※後述)。

 

テントと備品たち

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今晩泊まるテントです。かなり大きめ。 

 

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中に入るとシングルベッドが2台!他にもソファーがあったり化粧台があったり。荷物も十分置けるだけのスペースがありました。ベッド2台並べても余裕の広さがあるテントってすごい…。

ポールを立てている中央部は高さ2m以上あり、端に行かなければかがむ必要もありません。もはやちょっとしたビジネスホテルの部屋並みです。

 

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入り口の反対側には小さな化粧台がありました。下の引き出しにはアメニティやグラス、ドリップコーヒーなどが入っています。化粧台の横にあるのは簡易電気ストーブです。 

 

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入り口脇には靴置き場とゴミ箱がありました。ゴミ箱は小さすぎて使い勝手は悪いです。缶とか瓶だと3つ入るか入らないか。センターハウスに分別できる大きなゴミ箱があるので、そちらに捨てに行った方が良いかもしれません。

 

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テントはノルディクス社製の「アスガルド」というテントのようです。お値段12万円超。ワンポールテントですが、自分たちが泊まったテントは出入口にも2本のポールを斜めに掛けて補強がされていました(ひとつ上の写真の斜めのポールがそれです)。この補強ポールもテントの出入口にかからないようにうまく立てられていて、ぶつかったり出入りの邪魔になるといったことはありませんでした。

また出入り口は小さな南京錠を使ってファスナーをロックできるようになってましたが、あまり信用しない方が良さそうです(貴重品は車の中かフロントへ)。

 

BBQコーナー

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夕食はBBQで、自分たちで調理します。ウッドデッキの一辺にグリル、ケトル、ウォータージャグ、クーラーボックス等が整理されて置かれていました。

受付時に食事開始時間を聞かれますが(17:00か17:30の二択)、スタッフが食材をサイトに届けに来る時間がずれるだけで、実質食事時間はフリーでした(使った調理器具やお皿などの回収は翌朝8:00頃です)。

 

ガスグリル

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weber社製の3つ口の大型グリルです。蓋が付いていて、火を付けた後閉めると内部の温度が200℃くらいまで速やかに上昇します(温度計付)。目盛り的にはもっと高温もいけそうなので、オーブン的な使い方も出来そうです。 

 

キャンプ場散策

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自分のサイトのチェックが終わった後、周囲を散策しに出かけました。写真は自分たちが泊まったサイトのすぐ下にあったサイトです。目の前に芝生が広がっていて景観が良さそう。 

 

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さらにその左側には3つのサイトがありました。真ん中のサイトが最も空に向かって開けていそうです。 

 

天空のサイト

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近づいてみました。やはりこのサイトが公式ウェブサイトに使われているものみたいですね。目の前を遮る物がなく空が広がっていて、開放感抜群です。 

 

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山の下の方には町が見えます。夜はちょっとした夜景も見られるのかも。

 

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次回はここに泊まりたい!と思ったんですが、公式ウェブサイトには「サイトはホテルに一任」て書かれているんですよね…。

 

センターハウス

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先ほどの天空のサイトがあるエリアから少し坂を登ったところに、センターハウスがあります。ここにはトイレ、水回り、サービスルームがありました。24時間利用できますが、スタッフはいません。

 

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水回りとゴミ箱。灰皿もありました。テント内は火気厳禁と言われましたが、ウッドデッキは喫煙しても大丈夫だと思います。BBQやるし。

 

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ゴミ箱はワンタッチロック式で、「カン・瓶」「ペットボトル」「燃えるゴミ」に分別されていました。 

 

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センターハウス内のサービスルームです。左の棚にブランケット、ボードゲーム等貸し出し品、奥に無料のドリンクバー、右のKIRINの冷蔵庫内には有料のお酒やジュースが入っていました。 

 

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ファイヤーピットで使える薪も販売してます。着火剤と薪のセットで400円と安いですが、薪の量は少な目です。

 

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センターハウスを正面から。左側面にトイレ入り口、右側にサービスルームがあります。自分たちの泊まったサイトからは徒歩30秒くらいの場所にあったので、ゴミ捨て等何かと便利でした(妻はドリンクバーを使い倒してました)。

先ほどの「天空のサイト」からは徒歩2〜3分くらい坂を登らなければならないので、利便性と景色とのトレードオフなところはあるかも。

 

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センターハウス正面を背にして山の上方向を見ると、いくつかのサイトが見えました。スキー場のコース脇に各サイトが点在している感じです。ちなみに自分たちが泊まったのは写真の左手前にあるサイトです。

コースの左側にあるサイトに関してはウッドデッキがコースの外側を向いているため、いったん自分たちのサイトに入ってしまえば他のサイトは目に入らず、プライベート感は十分にありました。

 

ホテルの温泉へ

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散策を終えてもまだ15:00過ぎ。BBQの材料がサイトに届くのが17:00頃と聞いていたので、いったんホテルの温泉に入りに行くことにしました。

フロントに行き、宿泊しているサイトの鍵を見せるとタオル・バスタオルを人数分貸してもらえます(毎回)。使い終わったタオルは更衣室にある使用済みタオルボックスに入れて帰れば良いので、鍵以外手ぶらで思い立った時に徒歩(←酒飲みにとっては重要ポイント)で温泉に入りに来られるのがとても良かったです。

自分たちが宿泊したサイトからは徒歩でも5分かからないくらいでしたが、オートキャンプサイトはホテルと結構離れているので、ふらりと歩いてくるのは難しいかもしれません。

 

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ちなみに温泉は源泉らしいのですが、サラリとした無色透明ぽい感じでした。内風呂とジャグジーの露天風呂(そんなに大きくない)がありましたが、ジャグジーは狭かったです(定員4人)。

コテージの鍵とか車の鍵とかは、貴重品ロッカー(無料・100円が戻ってくるタイプではない)があるので、そこに入れられます。ただし大きめの貴重品ロッカー(100円かかる。使用後戻ってこない)もあるので注意が必要です。小さい方が無料のロッカーで、コインを入れるところがテープで塞がれてます。

 

売店

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ホテルのフロント横には売店がありました。入り口の脇に薪が売っていて、こちらは薪だけで800円するのですが量は多めです。着火剤と合わせると1000円かかりますが、最初にこっちで薪と着火剤を買って、あとは燃やしたい分だけセンターハウスで買い足すのが良さそうです。

 

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地ビール類も売っていました。いちばん好みのIPAが売り切れていたのは痛い…。お値段はしっかり観光地価格(ホテル価格)です。 

 

ドリンクタイムスタート

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まずは今買ってきた「RYDEEN BEER(旧八海山地ビール)」をいくぜ!と意気込んだものの、栓抜きがありません…。 

 

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センターハウスに探しに行き、ドリンクバーの横で無事発見しました。これでようやくRYDEEN BEER が飲めます。

 

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スノーピークのtake! チェアロングを広げ、目の前に広がる緑を堪能しながらビールを喉に流し込みます。…至福。

 

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ススキ。秋。

 

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流れる雲。 台風が逸れて本当に良かった。

 

秋ビール

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RYDEEN BEER の次は日本の秋ビールたちを。秋ビールって味が濃いから好きなんですよね。店頭から無くなる前に買いだめしておかなきゃ。

 

日本酒たち

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ビールが終わったら日本酒へ!今回持ち込んだ日本酒は4本。明日のグランピング先で飲む分も入ってます。

 

別誂・雅山流 ワラヤスペシャル

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最初に開けるのは「別誂・雅山流 ワラヤスペシャル」にしました。山形県の「ワラヤ」という酒屋さんが新藤酒造に別注で造ってもらったお酒です。事前申込みのみの限定販売品です。

味は、微発泡が生きる爽やかな甘さ。ふくらみはやや少なめですがその分後に残る甘さは少なく、グイグイいけるお酒です。むしろグイグイいけすぎて危険かも。

 

BBQセット

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17:00過ぎになり食材が届きました。手前から反時計回りに「BBQ用プレート、アヒージョ、前菜盛り合わせとフォカッチャ、カボチャのスープ、メイソンジャーサラダ、ローストビーフ(ダッチオーブンに入っています)、魚沼産こしひかりの塩むすび」です。豪華すぎ!アヒージョもローストビーフも全部切りそろえてセットされているので、あとは火にかけて食べるだけという超ラク仕様です。

BBQを自分でするとどうしても準備時間がそこそこかかってしまうのですが、こうやって準備されているとラクって以上に時間をめちゃくちゃ有効活用できることに気付きました。

 

焚き火開始

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夕飯が終わってお腹が落ち着いたら、焚き火を見ながらのドリンクタイムへ。揺らめく炎を見ながら日本酒がグイグイ進みます。

 

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焚き火を見ながらtake! チェアロングに腰掛けると、もう動きたくないくらいの気持ち良さ。脇に四合瓶を置いて、ひたすら炎と酒を堪能しました。 

 

就寝

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焚き火が終わった後もう一度温泉に入りに行き、22:00には就寝しました。テントの天井にはランタンじゃなくて普通に裸電球がついていて、めちゃくちゃ明るかったです。自分たちは寝る直前までウッドデッキにいましたが、テントの中で過ごしたとしても普通にボードゲームしたり本を読めたりするくらいの明るさはあったと思います。

 

朝散歩

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早く寝たせいか5:00過ぎには目が覚めました。テントの外に出てみると、雨に降られた跡があります。スタッフから「雨が降ったらハンモックの布だけは濡らさないように中に入れて下さい」て言われていたので、念のため寝る前にハンモックを屋根のある場所に入れておいて良かったです。あと黒いカーテンみたいなのもハンモック側だけ広げておきましたが、これも雨の侵入を防いでくれました。もし荒天の時に来てもこのカーテンを4面閉めておけば、雨に降り込まれることなく景色も見ながら寛げそうです。 

 

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天空のサイトの前には赤いボルボが停まってました。うらやましい…。 

 

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目の前に芝生が広がってるサイトも良いですね。子ども連れで来た場合とか、サイトの目の前で遊ばせられそうです。

 

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センターハウス前には花火用のスポットもあったんですが、誰も花火はしてませんでした。家族連れも何組か見たのですが、就学前の子たちだったので夜は早く寝たんですかね。 

 

朝食作り

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周囲を一回りした後、朝食作りを始めます。本当はホテルに朝食が用意してあったんですが、昨晩ローストビーフまでお腹が回らなかったので、ホテル朝食はパスして朝に食べることにしました。 

 

ローストビーフと焼き野菜

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ダッチオーブンを火にかけて適当に放置して出来上がり。ローストビーフは柔らかくて美味しいし、野菜はホクホク。さらにグレービーソースをかけると悶絶級の美味しさでした。 

 

おわりに

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台風が接近していて一時は中止になるかと思われましたが(ホテルからも2日前に「実施検討中。今ならキャンセル料不要」というメールが来てた)、なんとか天気はもってくれました。

自然を堪能できて料理も豪華、ハンモックも焚き火も楽しめて夜はベッドと柔らかい布団でぐっすり眠れる。温泉にもすぐ入りに行ける(朝も入れるとトータル4回入りました)と良いことづくめのグランピングでした。

難点を上げるとすれば、テントなので温度調節が難しいところと防犯がちょっと心配なところでしょうか。自分は大丈夫でしたが、就寝時には妻はかなり寒かったようです。山の上なので時期によってはそれなりに温かい格好を準備していった方が良いかもしれません。

あともし次に来る時はやっぱり「天空のサイト」に泊まりたいです。正直センターハウスから少し遠いので利便性は落ちるのですが、晴れた日に昼からのんびり過ごすならあの景色は魅力的です(たぶん)。小さなお子様連れとかだと崖の上になるのでかえって危ないかもしれませんが…。

安い金額での宿泊ではないので、次申し込む時はダメ元でサイトを指定してみようかと思います。

 

次来る時のための覚え書き

  • ゴミ袋は持ってきた方が良い(宿泊サイトにはない)。
  • ドリンクバーを使い倒すなら水筒があった方が良いかも。特にセンターハウスから遠いサイトになった場合。
  • サーモスなどの保温タンブラーもあるとGood。
  • 焚き火を長く楽しみたいなら「広葉樹の薪」を別途持参した方が良い。ホテルで売ってる薪は火付きは良いが保ちが悪い。すぐ燃え尽きてしまう。
  • 一応温かい上着(フリースとか)があった方が良い。
  • おしぼりはペラペラの紙のやつしかないので、お手拭きとかは自分で用意する必要あり。ウォータージャグは飲み水にも使えるけど、軽く手を洗う方が多かった。
  • 花火をやるなら持ち込んだ方が良い。