八ヶ岳の別荘で一泊した翌日、お昼ご飯に伺いました。タイトルには「山奥にある」と書いてますが、徒歩で山に深く分け入らないと辿り着けないというわけではなく、八ヶ岳高原ラインを快適にドライブして行くことが出来ます(ただし標高は高めです)。駐車場は砂利敷きですが、店前の駐車場と道沿いに増設された広めの駐車場があり、かなりの台数が停められそうでした。
仙人小屋
山小屋風の外観でそこそこ大きめ。結構しっかりした造りです。食べログによると40席ほどのキャパシティがあるようです(でも予約不可)。自分たちは13:30頃に訪問したのですが既に満席で、席が空くまでしばらく待つ必要がありました。
メニュー看板
仙人小屋の前に立派なメニュー看板が立っています。写真付きなので何となくイメージが掴めます。
小屋入口
入口横の黒板には、仙人(店主)の自作っぽい詩みたいなものが書かれていました。
入口看板と店内


店内入ってすぐのところは雑然とした感じです。マタギ小屋ってこんな感じなのかな?入口左手にカウンター席、右手に小上がり席があり、自分たちは小上がり席に案内されました。
馬鹿な熊の焼き肉定食
当初、自分たちは二人ともこれをオーダーしようとしていたのですが、無情にも「あと一食分しかないんですよ」と言われてしまいました。ジャンケンをして勝った自分が頼みましたが、肉の量が想定よりかなり多かったため、もし二人ともこれを頼んでたら食べきれなかったと思います。それにしても、なぜこのメニューだけ仙人のネーミングセンスが暴発していたのか…。
獣肉アップ
左から鹿、馬、熊の順番だったと思います。野菜もついていて良い感じです。ただ、他の食材と比べてみると分かると思うのですが、圧倒的な肉の量です。食べても食べても肉肉肉肉!思っていたほど獣臭くないのは良かったのですが、熊は噛み切れないほど弾力が強くて無理やり飲み込んだら危うく喉に詰まりそうになったり、肉がやたらと鉄板に焼き付いたりと、食べるのに結構苦戦しました。
すぐ焦げ付く鉄板
めちゃくちゃ肉が鉄板に張り付きます。熊とか馬とか。それを防止するための牛脂等は付いてこず、配膳時に「鹿肉の脂を使ってね」と言われます。確かに鹿肉からは脂が出ますが、逆に言えば「鹿肉切れ=他の肉が焼けない」という事態に陥るということなので、ペース配分や合わせ焼きなどの高度なスキルを要求されます。そして上でも書きましたが肉が多い…。しかも鹿肉以外の赤身肉が。この鉄板(というか脂)は何とか改善してほしいところですね。
春の山菜定食
こちらはジャンケンに敗れた友人がオーダーした「春の山菜定食」です。盛り付け方が非常にフォトジェニックで素敵です。配膳時に全ての山菜について簡単な説明がありましたが、右から左に流れ去って行きました…。種類多すぎ!
一口サイズに盛られた山菜の味の変化を楽しみつつサクサクした天ぷらも楽しめるという、贅沢すぎる御膳でした。正直、今度来る時には自分はこっちを頼んで、肉は同行者から少し分けてもらうくらいでいいかな、とか思ってます。
山菜アップ
仙人には「ここからこっち側に食べていくと良いよ」て教えてもらった気がしますが、いかんせんこちらのメニューをメインに食べていたのは友人なので、自分は詳細は覚えていません。多分仙人に言われたとおりに食べていけば、繊細な味の違いを感じられるんじゃないでしょうか。
山菜のお品書き
入口脇にある仙人の詩の横に、山菜のお品書きが貼り付けられていました。山菜12種類、天ぷら10種類ほどあるようですね。他に小鉢3種類ときのこ汁、ご飯も付いてきます。これで3,000円ならむしろ安い方じゃないでしょうか。
仙人小屋脇のお店
中は見ませんでしたが、以前来たときには無かった建物が出来ていました。外看板を見ると、こちらでも食事が出来そうですね。ジビエがあるかは分かりませんが…。駐車場の増設といい、着々と栄えていっている気がします。
おわりに
素晴らしいジビエ・山菜料理の宝庫でした。ここに来るためだけに旅に出る価値はあるお店だと思います。
春・夏・秋・冬それぞれに特色のあるメニューを出しているのですが、自分的にはジビエが豊富になり、かつ春の山菜が出てくる3月末〜4月がいちばんオススメ(来たい)のシーズンです。いつも安曇野の別荘に行ってしまうのでなかなか八ヶ岳には来ないのですが、この記事を書いていて「今度の春は八ヶ岳に行こうかな」て気分に傾きました。でも新潟からは遠いんだよね…。そして予約不可という高いハードルも…。むー。