秋田旅行初日の夜は、銘酒居酒屋「酒場 戸隠」へ。なぜ長野の地名?と思ってたんですが、元は蕎麦屋さんだったものを現在は居酒屋に業態変更したんだとか。なるほど。「戸隠」って名前の蕎麦屋は多いですしね。店内のウッディかつ和風な内装も納得できます。一人だったのでカウンター席に通されましたが、カウンターは奥行きがあって横も広く使えて、使い勝手は良かったです。
サッポロ生
まずは生ビールから!400ml/500円でした。
山椒ピリピリたたきキュウリ
即菜。ビールによく合います。400円でかなり堪能。高コスパ。
ザンギ・塩
なぜ北海道メニュー?と思いながらもオーダーしました。塩の他にタレ(甘酢ソースにブラックペッパーとガーリック)、新潟風カレー、タルタルソースなども有りました。新潟風?カレー味の唐揚げからインスパイアされたものかな?(カレーがかかっているわけではないと思う)。
結構サッパリ食べられました。ボリューム的に640円だとコスパは微妙かも。次回来た時に普通の「鳥の唐揚げ」があったら比べてみたいです。
インドの青鬼(樽生)
好きなクラフトビール。よく缶で買っていますが、これが樽生で飲めるなんて!思わずレギュラーサイズ(400ml/1000円)でオーダーしてしまいました。
味は缶で飲むよりマイルドに感じたので、あの高アルコールIPAの「ガツン!」ていう強烈さが欲しい場合は、缶の方が良いかも。
「秋田旬吟醸 NO.7」と「両関」
見たことの無いラベルの秋田酒があったので、飲み比べセットでオーダーしてみました。


千代緑 純米大吟醸
甘めで味わいはあるけど飲みやすかったです。
高清水 純米吟醸原酒
高清水は秋田でいちばん生産量が多い蔵らしいです。店員さん曰く「生産量が多いだけに売れているお酒なんですが、原酒で飲めるのは珍しい」とか。
味は甘めで後味しっかりタイプ。ちょっと苦手かな。


天の戸 純米吟醸
甘めながら吟醸酒らしいキレあり。バランスはそれなりに良い感じ。
両関 Sweet Emotion
4本目も秋田酒で揃えてみました。
味は甘めだけど、後味はキレがあってそこそこ飲みやすかったです。
馬刺し(能代・桜田畜産直送)
美味!やはり日本酒と馬刺しは合うことを再確認。この量で980円は安いと思う。
「秋田旬吟醸NO.5」と「新政」
店員さんに「No.7とNo.5とかの数字はどうつけているんですか?」と聞いてみたところ、「この『秋田旬吟醸』シリーズは、秋田県の酒蔵34蔵のうち31蔵が統一したデザインのラベルで売り出したシリーズで、通常3本セットで売られているため、そのセット番号です」とのこと。
酵母や米をどうこうした訳ではないのだけど、ラベルコレクター的に大人気で、通常はなかなか手に入らないみたいです。しかも販売方式がガチャ式で、申込時点でどの3本セットが来るかは届いてみるまでわからないのだとか。
なるほど、もしセット内容を選べたら新政に偏りそうですもんね…。ちなみにこちらのお店は正規販売ルートがあるため、全セット入荷済(売り切れもあり)だそうです。ガチャ式なのはあくまで一般売りの方だとか。


喜久水 純米吟醸
後味がそこそこ残るタイプ。甘めなんだけど後味は苦めみたいな感じ。ちょい苦手。
新政 純米
サクランボっぽい爽やかな甘さ。甘さと酸味のハーモニーが良い感じ。


一滴千両 純米大吟醸
新政・純米をもうちょっと、ほんのちょっとだけスッキリさせた感じ。今まで飲んだことなかった銘柄だけど、今度見かけたらちょっと飲んでみようかな。
新政 瑠璃2020
オーソドックスな新政の味を確認したくてオーダー。さすが本物。完璧超人。
「仙禽」と「飛良泉」


最後はセットものから離れて他県のお酒を。
仙禽 線香花火
仙禽が夏の終わりにリリースする季節限定酒です。ヨーグルト系のサッパリさで美味。繊細な味わい。
飛良泉 マル飛 NO.77
協会酵母77号を使用。白ワイン的な味で飲み口サッパリ。でも背後にしっかり日本酒の強さと味わいが隠れていました。調べてみたら「山廃仕込み」なんですね。山廃は苦手なんですが、これは美味しかったかも。山廃だけど酸度が高いから飲みやすいのかな?
お猪口
飲み比べ以外だとお猪口で出してくれます。受け皿までしっかりこぼしてくれます。
おわりに
秋田には「酒盃」という大人気の銘酒居酒屋があるのですが、人気爆上がりでなかなか予約が取れないのと、カウンター席は撮影禁止という枷がかかってしまったのでパスしました。
代わりにこちらのお店に来てみたのですが、めちゃくちゃ秋田酒に強いお店で大満足!新規開拓としては大成功です。しかも記事を書くために調べていたら、実はこちらのお店「秋田クラフトビールのパイオニア的なお店」でもあったんだとか。どうりでビールのメニュー記載にml表記があったりサイズ表記があったりした訳です。日本酒に全集中していたためそういう視点が欠けていました…。次回はぜひ、クラフトビールも堪能しに来たいです。
なお、お店の入り口に十四代が何本も並んでいましたが、メニューを見ると「十四代 純米吟醸・角新」がグラスで1,850円、一合2,300円でした。適正価格とはかけ離れ過ぎたプレミア価格になってしまっています。これはちょっと…。致し方ないところではあるのかもしれませんが。でも秋田酒や他の県外酒は適正なお値段だったと思います。
秋田に来る楽しみがまたひとつ増えました。