山形辛味噌ラーメンの元祖(龍上海 本店)

山形に桜を観に行った際、お昼ご飯に「山形辛味噌ラーメンの元祖」と言われるラーメン店に行ってきました。

昔から山形では超有名店で(昭和33年創業)何度か訪問しようとしたことはあるのですが、駐車場が空いてない、一台分空いていても停められない(店裏の駐車場は斜め駐車で超狭かった)、行列が凄すぎて待っていられない等の理由で、目の前まで行くものの何度か断念していました。ここ十年以上は本店には行こうとも思わず、山形市内にある支店にたまに行っていました。

今回も「駐車場が埋まっていたらスルーしよう」と思っていたのですが、お店はいつの間にか建て替えられて新しくなっており、店前の駐車スペースも増えていました。そして自分が店前の駐車場を通りかかった時にちょうど出る車がいて、今回は運良く停めることができました。

 

なかなか空かない駐車場

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店前の駐車場はひっきりなしに車が入ってくるため、ほぼ空かない状態です。店内のリストに名前を書いて軒下のベンチで入店の順番を待ちながら見ていると、道路を周回しながら空きを待っている車もいました。

店前の駐車場は競争が激しいですが、少し離れた交差点付近にも駐車場があったので、そっちの方が停められる確率が高いかもしれません。走っていると見落としがちですがちゃんと看板も出ていました。

 

謎の店名プレート

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お店の玄関内側には立派な木彫りのプレートが飾ってありました。建て替え前の看板?ちょっと調べてみたんですが、由来は分かりませんでした。

 

赤湯からみそラーメン

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本家本元の「山形辛味噌ラーメン」です。現在では山形各地で「辛味噌ラーメン」が食べられるのですが、「うちは昭和35年から赤湯で出してるよ」という歴史と伝統を重んじて、あえて「赤湯」を名乗っているのかもしれません。ちなみに自分は山形市内の辛味噌ラーメンだと「寅真」が好きで良く行くのですが(こちらも相当並びます)、全く引けを取らない美味しさでした。さすが元祖。

トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギ、辛味噌。昔風のナルトが良い味出してます。チャーシューは非常に柔らかかったですが脂感はそんなに感じませんでした。豚バラなのかな?辛味噌は最初のうちは溶かさずにスープの味を見て、徐々に溶かしていき、最後は全部溶かしきりました。

 

弾力のある太縮れ麺 

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麺は太麺で絶妙な縮れ加減です。緩いウェーブがかかっていますがモチモチしていて食べ応えもバッチリです。結構お腹にたまるかも。最初、手揉み麺だから緩いウェーブが出ているのかな?と思いましたが、自前の製麺所で機械製麺をしているそうです。全店舗の麺を本店のある赤湯で作っているのか…。

参考:おきたま新聞 | 赤湯ラーメン龍上海本店に行ってきたんだっす!

 

完食! 

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久しぶりにスープまで完食しました。飲み進めると店名が出てくる仕様、結構好きです。辛味噌は全部溶かすとさすがに辛かったです。頭皮から汗が噴き出ました。

 

まとめ

「辛味噌ラーメン」て結構難しいと思うんですよね。辛味噌とのバランスを取りながらのスープなので、味噌を濃くし過ぎると単なる「味噌ラーメンに辛味噌トッピングしただけ」になるし、中途半端なスープだと「薄い味噌汁に辛味噌載せただけ」になってしまうし…。山形県外でも「辛味噌ラーメン」を食べるのですが、結構違いがあります。もちろん最悪なのは後者。どうやっても美味しくならないので。

その点、「龍上海 本店」や「寅真」のスープは絶妙です。何系とは断言できないのですが、スープ自体に滋味があって美味しい。その上で「辛味噌」による味と辛さの変化を楽しめるので、相当レベル高いです。「ちょっと物足りないから辛味噌溶かそうかな」というそんじょそこらの「辛味噌ラーメン」とは全然違います。

山形には良く行くのでまた機会があれば食べに行きたいところですが、土日祝日はやっぱりスルーすると思います。狙い目は平日14:00以降かな…。通し営業なのがせめてもの救いです(遅く行くと品切れ終了あり)。