富山で発見した銘酒居酒屋(空飛ぶうさぎ)

2018年夏休み旅行最後の夜は、富山市内にある「空飛ぶうさぎ」という居酒屋に行ってきました。どういうネーミングセンス…て思ったんですが、インターネット上の写真や評判を見るとなかなかの銘酒が揃っているみたいです。

お店は富山駅から歩いて10分以内。富山地鉄の新富町駅と県庁駅の真ん中より気持ち新富町駅側にありました。

 

店構え

日本酒の空き瓶がずらりと飾られています。而今や獺祭、十四代なんかがズラズラと!圧巻です。日本酒好きなら垂涎ものですが、これが全部メニューにあるかは…。

店内に入ると、カウンター席に案内されました。

 

お通し

「たまご豆腐」だそうです。サッパリ。

 

お刺身盛り合わせ

2名盛りだったかな?きときとで美味しかったです!正直新潟より富山の方が刺身は美味しいと思う。

 

富山地酒 飲み比べ 1

せっかく富山に来たので、富山の地酒からスタートすることにしました。

 

羽根屋 純吟 煌火

富山市にある富美菊酒造の造るお酒です。華やかな香りでスッと飲める甘さ。美味しいですね。

 

太刀山 純米

富山県砺波市にある吉江酒造が造っているお酒です。一時富山に在住していた飲み友達というか飲み先輩?から教えてもらったお酒です。スッキリして飲みやすい。スイスイ行けてしまう美味しさです。

 

秋刀魚の塩焼き

時期的に走りなのかな?ちょっと小さめでした。味は普通に美味。

 

富山地酒 飲み比べ 2

引き続き富山のお酒です。

 

三笑楽 9

南砺市にある三笑楽酒造が造るお酒です。「9」はボトルサイズ900mlが由来?あるいは混ぜ合わせた純米生酒の数?(同じ年度の精米歩合の違う複数の純米生酒を混ぜ合わせて製造しているそうです)。

味は、しっかりタイプ。後味にセメント臭がするのが気になったかな。苦手なタイプでした。

 

苗加屋 琳青 ひやおろし

砺波市の若鶴酒造が造っているお酒です。「三笑楽9」よりは少しスッキリ。辛口系だけど妙な苦味を感じました。

 

鱈白子

もっちり。日本酒に合います!

 

雌蟹

お一人様サイズでした。見た目通り食べられるところは少なめです。

 

「町田酒造」と「hm55 Act III」

ここから富山を離れます。

 

町田酒造 純米吟醸55

群馬県前橋市にある町田酒造店が造っているお酒です。フレッシュでフルーティ。開けたてのためか微発泡。美味しいです。

 

hm55 Act III 純米吟醸 出羽燦々

秋田県の両関酒造が造っているお酒です。花邑と同じ造り方をしているとのことで、フルーティさが際立つ味でした。いわゆる十四代系。

 

蒸し牡蠣

思ったより量が入っていてかつ美味しい!紅葉おろしにつけて食べたら最高でした。

 

「花陽浴」飲み比べ

埼玉県羽生市にある南陽醸造が造っているお酒です。花陽浴自体がかなりの入手困難酒で、その中でも純米大吟醸の無濾過生原酒ともなれば相当なレア酒です。しかも「斗瓶囲無濾過生原酒」という最高峰の造り。そうそう飲み比べられるものではないのですが、メニューにあったのでオーダーしました。

 

花陽浴 純米大吟醸 山田錦

完熟したパイナップル。濃厚な甘さ!香りも華やかです。美味。

 

花陽浴 純米大吟醸 八反錦

こちらも山田錦に負けず劣らずの甘さ。酒米の差を僅かに感じるくらいです。

 

枝豆

良い塩加減でした。

 

「豊盃」と「鳳凰美田」

スタンダードクラスの銘酒に行ってみました。花陽浴がかなりトロピカルな甘さだったので、次はフルーティながらも少しキレのあるお酒にしてみました。

 

豊盃 純米吟醸 豊盃米

青森県弘前市にある三浦酒造が造っている日本酒です。飲み口フレッシュでキリッとしていて、途中からきれいに膨らむ味わい。少しキレよりの綺麗な味です。狙った通り!

 

鳳凰美田 限定 冷卸 五百万石

栃木県小山市にある小林酒造が造っている日本酒です。マスカットのような香りがありつつ旨みは普通の鳳凰美田よりしっかり系。冷卸だからかな。

 

カキフライ

衣はバリッバリ!中はトロトロ。自家製タルタルソースも美味しかったです。

 

「田酒」飲み比べ

今日のラストは有名どころで。青森県青森市にある西田酒造が造る「田酒」の純米吟醸を酒米違いで飲み比べてみました。どちらも珍しい酒米だと思います。

 

田酒 純米吟醸 山田穂

酒米として有名な「山田錦」の母親にあたる「山田穂」を使用した田酒です。非常に綺麗な味。スッキリしているんだけど旨みもあり。

 

田酒 純米吟醸 但馬強力

あまり聞かない酒米を使ってるなーと思ったら、この「但馬強力」という酒米は、1928年に鳥取県農業試験場但馬分場で在来種の「強力」から純正分離されて誕生した品種らしいんですが、1935年には生産を終了。その65年後の2000年に兵庫県農業試験場が復活させた酒米らしいです。

で、この田酒は蔵人の技術力アップのために敢えて普段使われないような酒米を使って醸すチャレンジシリーズなんだとか。

香りはフルーティながら落ち着いた感じ。味はスッキリ爽やか。でも旨みあり。後味はほんの少し苦味があるがフレッシュ。これは田酒の中でも美味しい方だと思いました。

 

おわりに

謎のネーミングセンスですが、日本酒の品揃えは本物でした。保存方法も良いのかヒネもなく美味しく堪能できました。

上越から富山までは高速を使えば2時間かかりません。上越には「みゆき」という鉄板の銘酒居酒屋があるのですが、隣県のこんなに近くにも素晴らしい銘酒居酒屋があるのは盲点でした。富山県、刺身が本当に美味しいですし。

また日を空けずに訪問したいと思います。

 

追記(店舗移転リニューアル)

2020年8月5日に近所に移転し、店名を「醍醐 Premium」に変えて2023年現在も営業しています(新店にも訪問済み)。