九州旅行初日の夜のメインは博多・春吉にある「酒虹」へ。完全予約制のお店なので、旅行日程が確定した日に予約を入れました。
一軒目の焼鳥店で日本酒をスルーしたのは「こちらのお店で日本酒を飲み倒すぜ!」て意気込みがあったからです(あと正直ラインナップも微妙だったってのもあります)。
当日は我々2名以外には愛知県から来ていた常連さん一人という落ち着いた状況でした(後でもう一人地元の方が来店しました)。
お酒は単品でのオーダーも出来るのですが飲み放題が圧倒的にお得なので、最初から飲み放題で行くつもりでした。
が、問題はどのランクの飲み放題にするか。飲み放題のランクは「並・中・上・特上」とあるのですが、中と上の違いは飲める日本酒はほぼ同じでクラフトビールが飲み放題に入るかどうか(並は日本酒の種類も少なくなるので一番お得感が少ないです)。
一軒目の焼鳥店でビールは2杯飲んだし、「今回はビール飲み放題は無くても良いかな」てことで、「中クラス」の飲み放題を2時間でスタートしました(飲み放題の最小単位は60分。以降30分刻みで設定があります)。
せりのキンピラ

お通しですが、これが美味しい!お代わり出来たらこれだけで無限に日本酒飲めそう!
「英君」と「薫長」


早速飲み放題日本酒の冷蔵庫からチョイスしました。上クラスまでの日本酒はセルフサービスで自分で注げます(量も冷酒グラスに入る範囲で自由自在ですし、お代わりも自由)。全種類制覇は狙わず、各自好きなものを好きなように飲むことにしました。
英君 山廃純米 愛山
友人も自分も静岡に由来があるので、「英君」はちょっと「お !?」てなりましたね。本店の店長でもありこの店のオーナーでもある「酒峰」の大将が静岡遠征の際に蔵元を訪問して、繋がりを持ったところから入荷したそうです。
正直自分たちの間ではそこまで評価の高い酒蔵ではなかったんですが(世間的な評価は高い蔵です!)、久しぶり(自分は10年以上飲んでませんでした)に飲んでみたら、結構美味しかったです。酒米に愛山を使ってるってのもあるんでしょうけど。
KUNCHO NEXT 純米吟醸 雄町 生
大分県日田市にある「クンチョウ酒造株式会社」が造っているお酒です。本店「酒峰」の日本酒サブスクリプションでも必ずラインナップに入ってくる酒蔵で、自宅の日本酒冷蔵庫にも眠らせてます。
飲んだ印象としては、スッと飲めば後味に苦味走る感じなんですが、口内に留めて空気を入れて攪拌すると、甘み、酸味、苦味が入り組んだ格段に複雑な味わいが広がります。これは美味しいですね!
刺身盛り合わせ

我々はお店に入ってからオーダーしましたが、本来なら予約時に人数分注文が必須なメニューみたいです(予約サイトより)。まぁ必須と言われなくても頼みますけどね。酒峰系列店ならめちゃくちゃ美味しいハズという確信がありますから。
今日は休業中の本店・酒峰の店主さんもこちらのお店に手伝いに来ていたので、なおさら外せないだろうと、訪店前から絶対頼もうと友人と決めていました。博多はお刺身(鯖とかも)が美味しい居酒屋も多いんですが、一軒目のお店探しを「焼鳥店」限定にしていたのはここでお刺身を食べる前提だったからです。
味は…期待に違わぬ素晴らしさでした。無限酒泥棒。
「フモトヰ」と「光武」


え?このクラスが中レベルの飲み放題に入ってくるの?ていう2本です。
フモトヰ 純米大吟醸 雪女神 辛口
山形県酒田市にある「麓井酒造株式会社」が造っているお酒です。飲食店限定流通酒なので個人で購入することはできません。
味は、フルーティでサッパリ。いくらでも飲んでいけそうな危険さがあります。
光武 純米吟醸 四割五分磨き
佐賀県鹿島市にある「合資会社 光武酒造場M」が造っているお酒です。純米吟醸ってラベルに書いてありますが、四割五分削ってればもう「大吟醸クラス」じゃん…(大吟醸酒の条件は精米歩合50%以下)。
華やかな香りと、フルーティだけどしっかりした旨みのあるお酒です。
鰯明太

博多の郷土料理です。前の会社に勤めていた時の元同僚(現友人。おせち料理を自分で作れるくらいグルメな人)に博多の食べ物でオススメを聞いた時に教えてもらって博多駅近辺のお店で食べたことがあるんですが、これがまた驚異的に不味かった…。
今回あらためてリベンジして、記憶の書き換えに成功しました。めちゃくちゃ美味しかったです!これは件の友人が薦めてくれたのもよく分かる。美味!
「トライアル」と「明鏡止水」


トライアル(06BY 特別企画)
群馬県前橋市にある「柳澤酒造株式会社」が造っているお酒です。代表銘柄は「桂川」「結人」らしいんですが、飲んだことないような気がします…。
この「トライアル」は全国新酒鑑評会に出品するための下地として造られ、数量限定(これは180本のみ)で出荷されている非常に珍しいお酒です。しかも今回は直汲みVer.。火入れとか調整前の、本当に出来立てのお酒です。どうやら調べてみるとベースは「桂川」っぽいですが、詳細は不明です。
味は、山田錦にしては瑞々しくて爽やかフルーティ。飲み飽きせずにどこまでも飲めてしまいそう。こんなのまで飲み放題(しかも中クラス)に入っちゃうなんて…。
明鏡止水 生酛純米大吟醸 山恵錦
長野県佐久市にある「大澤酒造株式会社」が造っているお酒です。昔から有名な銘柄ですね!
今回のお酒は2017年に新しく長野県で開発・登録された酒造行的米「山恵錦」を使って造られています。飲食店流通限定酒なので個人では買えないようですね。
味は、スッキリしつつも生酛だからか後味は複雑系?
ロマネスコ

オーダーはしていないのですが、変わり種野菜をいただきました。アブラナ科の植物で、カリフラワーの系統らしいです。カリフラワーとブロッコリーの中間くらいの不思議な食感と味わいでした。
「千功成」と「上喜元」


千功成 甑峯 特別純米酒
福島県二本松市にある「檜物屋酒造店」が造っているお酒です。「甑峯」は「安達太良山」の旧名称らしいです。山好きだった先代蔵元が消えていってしまいそうな「甑峯」という名称を残したいと命名したらしいですが、完成を見ずに亡くなられたとか…。二代目がその想いを引き継いで完成・継続販売しています。
味は穏やかな甘みとちょっとしたキレの良さを感じます。特別純米酒といえ圧搾機を使わず全量槽卸しをしている蔵ならではの優しい味わいですね。
上喜元 大吟醸
山形県酒田市にある「酒田酒造」が造っているお酒です。酒田酒造は「吟醸酒」に拘っている蔵なんですが、醸造アルコールがキレイな香り立ちやキレの良さに貢献していて全く嫌な感じがない、吟醸酒のお手本のような造りをしています。味もフルーティで膨らみがありつつ余韻は爽やか。綺麗なお酒です。
おわりに

いやー、圧巻。でした。何この飲み放題ラインナップ。飲んだことある蔵元のお酒でもあまり見かけない銘柄だったり、大吟醸や出品酒クラスまで入って2時間4,378円(税込)て…。多分30分延長しているので4,928円(税込)になってると思うけど、それでも飲んだラインナップからすればかなり割安だと思います。
掲載している日本酒の写真は全部自分が飲んだ物なんですが、8杯飲んでるので一杯あたりの単価は620円くらいです。そのうち半分は大吟醸や出品酒クラスですからね…。しかも飲食店限定とか180本限定とかレアものも入った上で。ラインナップ凄すぎです。
今回の九州旅行はもともと友人が「酒峰に飲んだくれに行きたい」と所望したところから計画が始まったんですが、日程を決めた後に残念ながら「酒峰」が2月一杯休業することが判明しました。
お互い仕事の都合もあって日程変更は出来なかったため、「初日と最終日の夜は系列店の『酒虹』で飲んだくれるとして、せっかくだから中2日は他の県も回ってみようぜ」ていうことになったんですが、こりゃ4日連続「酒虹」でも良かったかもしれません(もし予定通り「酒峰」が営業していたら、初日と最終日は「酒峰」、中日は他のお店も開拓しつつ「酒虹」で〆ようと思ってたくらいなので…)。
まぁ、桜島リベンジもしたいし、それはそれで楽しみにしてるんですけどね。最終日の夜は博多に戻ってきて、最初からラストまで「飲み放題・特上コース」で飲んだくれようと思います。