今日の晩ご飯は渋谷区神泉にある「鮨屋のうおきん 神泉」に行ってきました。最近流行っているオールインクルーシブ系のお鮨屋さんです。アテとお鮨、デザートの全24品に生ビールや日本酒も含む飲み放題が付いて11,000円というもともと高コスパなコースが、平日限定でさらに9,900円に値下げされていました。以前新橋の本店に行った時は飲み放題無しのコースで8,300円だったので、もはや神コスパと言っても差し支えないのではないかと思います。かなり期待して伺いました。
お店の最寄駅は京王井の頭線の神泉駅ですが、渋谷駅から歩いて15分くらいで行ける距離です。自分は渋谷駅から歩きました。
店舗入り口

お店は看板もなく入り口横に付いた小さな灯籠的なもの(よく見ると店名が入ってます)しか目印がないため気づかずスルーしてしまい、戻る羽目になりました。一応時間前に着いたので予約時間になるまで待っていたんですが、他に待っている人はいませんでした。
時間通りに引き戸を開けてみると、店内には既に満席に近い人が席に着いており、中には飲み始めている人もちらほらいました。うーん何だかなぁ…。オールインクルーシブ系の鮨店って時間前には入れてくれないところが多かった気がするし、大抵開始時間近くになると案内に出てくれる店員さんがいるものだと思ってたんですけどね。ちょっと勝手が違ったようです。
予約名を告げると、カウンター真ん中より少し左寄りの席に案内されました。店内は全10席カウンターのみ。左右に分かれているような構造で、2人の板前さんがそれぞれ自分の前の5人を担当する感じでした。
プレミアムモルツ香るエール

まずはここから!ジョッキではなくグラスでした。今回は飲み放題なので気にせず何杯も飲みましたが、もしオールインクルーシブじゃないコースを選択した場合、これで一杯800円は完全にボッタクリだと思います。2杯目は絶対に頼みたくないっていうかメニュー見て最初から躊躇するし、もしこのサイズのグラス提供だと分かっていたら頼まなかったと思います…。
岩手産生ワカメ

美味しかったんですが、小皿にちょこっと盛り。お代わり自由だったかどうかは忘れました(他のオールインクルーシブ系のお店だとお代わり自由なところもあります)。
兵庫県室津産 牡蠣のグラタン仕立て

「鮨屋のうおきん」は都内に何店舗か支店があるのですが、こちら神泉店の特徴が「洋食出身の元シェフが板前にいるため、洋風のアテが提供されるところ」です。
早速一品めのアテから洋風が出てきました!(ワカメはお通しとしてカウント)。味的には…うん、まぁ、牡蠣グラタンですね…みたいな。とりたてて感動する要素はありませんでした。
愛媛県産 鰹のカルパッチョ風

を!2品目も洋風アテ !? 2切れありますが、奥側のはフランス産の岩塩がかけられているそうです。味は…うん。まぁ、柔らかい鰹ですね…。岩塩の方が僅差で好みの味だったかな。
宮城県産 地蛸の赤ワイン煮。山椒添え。

3品目。えーと…。もしかして「洋風アテも提供される」じゃなくて「洋風アテに全力で振っている」の間違いだった?味的にはここまでの3品とも普通 of 普通。特に感動はありません。
長崎産 本鮪の中トロ

厚みは良い!厚みと見た目は良いんですが、何ていうか、ちょっと緩い?身が締まってないっていうか…。何だろう。何かが違う気がする…。
長崎産 鯵

あんまり江戸前の工夫はされてない感じでした。普通に切りつけて胡麻乗せた感じ?切り方がマンゴーみたいになってますね…。カット深すぎじゃないですか?
愛媛産 モンゴウイカ

そんなに厚くもないのに、かなり固くて噛み切りにくかったです。下処理大丈夫?
青森産 さより

可もなく不可もなく。
自家製イタリアンレモンサワー

たまにメニューで見る「自家製」って、何をもって「自家製」って言うんでしょうね?レモン栽培してるのかな?それとも市販品の原液を買ってきてそのまま使うんじゃなくて、店内で組み合わせて作ってるっていうこと?メニューに「自家製」って書いてありながら「こだわり酒場のレモンサワー」ってコップで出してくるお店もありますからね…。ヨクワカラン。
こちらのお店の「自家製レモンサワー」の味は、ちょい甘めでした。メニュー名に「イタリアン」って付いてるのは、板前やってる元シェフがイタリア料理人だったってことなのかな?
茨城産 平目のフリット

うん。衣の薄い唐揚げですね。淡白。
スッシーニ

ここに来て「黒毛和牛とフォアグラを酢飯に乗せる」というパワーゲームに出てきました。脂×脂の共演。クドい。
ロッシーニ風的なメニューは天麩羅屋さんとか洋風居酒屋とかでも食べたことがあるんですが、ちゃんと作れば美味しくなるのもあると思うんですけどね…。
海老パン

う、うーん。ん???
イクラ小丼

一口サイズは「丼」を名乗って良いのかという疑問。お皿も醤油皿サイズだし。
炙りしめ鯖棒寿司

まー普通っスね。
「松嶺の富士」と「鳳凰美田」


この2本は美味しかった!市販品だけに。飲み放題のラインナップとしても良いですね!センスあります。これ以外の日本酒もあったんですが、本醸造だったり惹かれないお酒(新潟酒)だったので、この2本のみお代わりして飲んでました。
本鮪 赤身の漬け

初めてのHit!しっかりしてました。産地は言ってなかったような気がしますが、他の鮪と同じ長崎でしょう(テキトー)。
愛媛産 鰹

これも中々。なんだか急にクオリティが上がったような?身もキュッと締まってます。
平目

自分の平目を握ってる間、板前が目の前の客と喋り続けて3分くらい動きが止まってました。その間ネタは左手、シャリは右手でしっかり温められた状態で…。最悪です。
客の相手をするのは良いけど、ネタ握ったままはダメでしょ。せめて握り終えてからとかにしてよ!ともかくその手からネタとシャリを放せ!て思いながら待ってました。
いい話じゃないけど、かつて鮨業界が女性の板前をなかなか認めなかったのは「女性の方が手の温度が高いからネタと舎利が温くなってしまう」っていう話があるくらい、提供する鮨の温度にはこだわりがあるようなんですけどね…。(実際、今でも一定の間隔で冷水に手を漬けて温度を下げながら握るお鮨屋さんもあります)。
味の評価以前の一品。
中トロと海ぶどうの手巻き

海ブドウはいらん。特に味が付いているわけでもなく食感も合わない。意味不明(新橋本店でも同じメニューが出てて、同じような感想を書いてます)。
明太パスタ 出汁仕様

単なる和風パスタ。小皿の右奥にあるのが出汁の入ったコップなんですが「自分でかけて調整してね」ってスタイルでした。「自分で完成させるパスタ」て言えば聞こえは良いですが、単なる手抜きにも感じます。それだったら最初から料理人が考えた完成品を出してもらいたかったですね。
ます普通に食べてみて、途中から少しずつ出汁を注いで調整してみたんですが、シャビシャビになって味がボヤけるだけでした。これだったら出汁を入れずに食べた方が普通に美味しかったんじゃ?て思います。出汁は蛇足。
根室の雲丹手巻き

味は悪くはないけど、サイズちっちゃ!他の同じような値段帯のインクルーシブ系とか鮨コースのお店と比べるとインパクトないですね。
穴子

これも普通。
しじみの一番出汁

薄め。味わうというより口直し?…にもなっていないか。しかもヌルいし。
お代わりタイム
新橋本店でもあったお代わりタイムなんですが…。
ホッキ貝

コースメニューになかったので頼んでみたんですが、柔らかくて水っぽかったです。コレはダメな貝。産地はアナウンスなかったです。
中トロ

これもコースになかったのでオーダーしてみました。が。完全なやっつけ仕事。舎利がバラけまくるし、ネタも緩い感じ。終わりが近くて集中力が落ちた?ていうか見てなかったけどちゃんと握ってる?
デザート

苺の何とか。聞き返す気力もなかったのでサクッと食べ終えました。
IYOSHIコーラ

ドリンクのラストオーダーを聞かれたので、初めて見た名称のクラフトコーラをオーダーしてみました。ちょこっとスパイスが効いたハーブっぽい緩い味でした。そして何故だかこれもヌルかったです…。
おわりに
洋風アテで独自色を出そうとしていると思われますが、ことごとく裏目に出ていますね。正直チェーン系居酒屋のお通しレベルだと思います。マジで。
さらに肝心の鮨についても、追加含む11貫中(スッシーニと巻き物は除いてお代わり分は入れています)、美味しかったのは一貫のみ。マシだったのも一貫のみ。驚異の低Hit率でした。
握りの技術も低くアテも美味しくないときたら、このお店に再訪する理由はありません。さらに板前が客と喋って鮨の温度管理すら忘れる(ていうかそういう概念すらないのかも)ような体たらくでは、結果的に神コスパどころか「超低コスパ店だった」と言わざるを得ません。食後感的にはチェーン系居酒屋の飲み放題付き3,500円レベルと同じだったと思います。どこで洋食のシェフやってたか知らないけど、鮨ナメるなよ。
もうこのお店に行くことはないと思いますが、新橋本店は飲み放題はなかったものの鮨はちゃんと美味しかったので、また機会があれば新橋本店か他店舗で見込みのありそうな支店に伺いたいと思います。
鮨屋のうおきん 新橋本店
写真見返してみたら、全然レベルが違ってました。