学芸大学駅近くにある、以前から行ってみたかった隠れ家酒場「コーヨーハイツ」に行ってきました。看板もなく、マンションの一室でひっそり営業している割烹系居酒屋です。
エントランス

お店の入り口へは、一昔前の造りの普通のマンションに入っていく感じです。表通りからも少し奥に入ったところにあるので、ここにお店があるとは通常気付かないと思います。
お店入り口

こちらも普通に部屋のドアを開けて入る感じです。インターフォンの上には英語で「使えません」て書いてあります。予約時間5分前くらいに到着したのでドアを開けて予約している旨伝えたところ、「もう少しお待ちください」て言われました。そのままエントランス付近で待っていると、しばらくして招き入れられました。
中はオープンキッチン仕様で、キッチンを囲むようにL字型のカウンター席が配置されています。我々はカウンターの一番端(L字型の短辺側)の奥をさらにぐるっと回り込んだ先、間仕切りと皿置き場と洗い場で囲まれたスペースに案内されました。よく言えば半個室?悪くいえば通常は物置にしているようなどん詰まりの倉庫スペースを空けた感じです。
山椒ハイボール

気を取り直してファーストドリンクをオーダーします。あまり見かけない「山椒ハイボール」にしてみました。味は、ビターなハイボール。この量で800円はコスパ低めかな。
お通し

「たこわさ」でした。超久しぶりに食べました。味は可もなく不可もなく。皿は小鉢で小さめ。
ニラユッケ

これです!これを食べたくて来た感はあります。妻は初めて食べるためか卵黄をどうすべきか困ってました。
自分もスタンダードな食べ方って知らないんですけど、とりあえず黄身は下ろしてまずニラだけ食べて味を見た後、タレと黄身を混ぜてニラを絡めて食べてます。他人がどう食べているのか、いつか見てみたい気もします。
お刺身三種盛り

2人前で頼んだら別々の小皿で提供されました。一種類2切れなので、別々にするとかえってショボく見えてしまうと思うんですが。鮮度と味は良かったですね。
「おにぎりラベル」と「甦る」


妻は一杯目から日本酒へ。日本酒の種類はそこそこ。今日のレア酒としては「而今」がありました。
「而今」は後の楽しみに取っておくとして、とりあえず飲んだことなさそうなものを頼んでみたんですが、味云々の前に「ぬるい…」。お店のポリシーとして日本酒の風味を際立たせるために敢えてそうしているのかもしれませんが、我々にとっては美味しく感じられない温度帯でした。
味ノマチダヤ スーパー晩酌酒「おにぎりラベル」
東京都中野区にある、「美味しんぼ」にも取り上げられたことのある地酒屋「味ノマチダヤ」が福島県の銘酒「天明」をベースにプロデュースしたお酒です。決して不味くはないんですが、温度がね…。
甦る 純米吟醸
東北大震災の被災により福島県浪江村から山形県長井市に移った「鈴木酒造店」が醸しているお酒です。これも冷えていればもうちょっと美味しかったかも(使っている酒米のためか、今回はそんなに美味しく感じませんでした)。
ひょっとしたら最初に頼んだものが、何らかの理由(例えばお客さんの前に長く置いておかれたままになっていたとか)でぬるかったのかもしれないと、2種類目もオーダーしてみたんですが、こちらもやはり「ぬるい…」しかも温度帯は同じ。ということはこちらのお店では日本酒はこの温度で提供しているということなんでしょう。
席の位置問題と相まって(後で詳述)、短時間でこちらのお店を出る決め手になりました。
オリーブマスカルポーネポテサラ

これも2等分での提供。銘々盛りが徹底されていますね。自分たちのところ以外は雰囲気の良いお店なので、デート使いも多いためかもしれません。常連さんでもなければ、お店にとっては2人の関係性はわかりませんからね。
牡丹メンチ

猪肉のメンチカツです。肉汁溢れまくり!これは美味しかった!小さいけど。
生ハイボール

これも不思議なメニュー。「ハイボールの上に生ビールの泡を乗せたもの」だそうです。味は…うん、まぁ、ね。750円は妥当かな。
おわりに

学芸大学駅周辺は若者の熱気で溢れていて、飲み屋さんもどちらかというとコスパが良くて騒がしいお店が多い印象です。その中でこちらのお店は、量・質ともに大人向けのものを提供していると思いました。もちろんお値段もそれなりですが。
料理だけで言えばそこそこ良かったんですが、いかんせん席の位置が非常に悪すぎたのが残念でした。我々が通されたのは入り口から最奥の2人横並びのカウンター席だったんですが、よく言えば半個室、悪く言えば衝立と皿置き場に三方を囲まれた極狭な牢屋みたいな場所でした(L字のカウンター席の最奥の内側。カウンター席の一番端が4人で向かい合って座れるようになっているのだけど、その真ん中に衝立を立てて仕切っている状態)。
着座すると、自分たちの目の前の木の板以外ほとんど見えません。前は衝立、後ろはハイカウンターの上に皿が置かれた壁状態、左もハイカウンターの上に酒瓶。一方、通常のカウンター席は厨房を囲むように配置されていて、料理人の手際も見られるし、グラスが空けばすぐ気を利かせてもらえます。オープンキッチンの中からオススメの食材なんかも提案してもらえて、料理人との会話も盛り上がっています。が。我々は基本放置。密会が目的なら良いですが、食事を楽しみに来た立場としては何にも楽しくないですね。
それより何より嫌だったのが、自分の右後ろ至近距離が狭い洗い場になっていて、滞在時間のほとんどの間、水音と皿を洗うカチャカチャ音が響いていたこと。これだったらまだ若者の喧騒の方がマシです(程度はあるけど)。ここ、本当は普段使ってない非常用の席なんじゃない?て思いました。4人組で来てワイワイやるなら前に衝立もなくて閉塞感もないし、話が盛り上がっていれば後ろの洗い場の音も気にならない可能性はあると思いますが…。写真で見たお店の雰囲気が素敵でそこも味わいたかっただけに、やるせなさも残りました。
千歩譲って、これでせめて日本酒の温度帯の好みがバッチリ合っていたら「諸々目を瞑って長居出来たかも」とも思うんですけどね…。いかんせん「美味しいアテと飲み」が最大の目的なので、再訪はちょっと無いかな。今回の東京飲みの最大の目的店だっただけに、残念です。