新春 山形日本酒祭り(2日目 最終日)

2025年の「新春 山形日本酒祭り」も2日目の本日でラストです。今日はまだ飲んだことない新酒(ラベル)と定番の純米大吟醸酒、十四代シリーズなんかを堪能したいと思います。

 

お通し

お腹が空いていたので、シュッとなくなりました。

 

芋煮

雪がチラつく寒さだったので、真っ先にオーダーしました。身体の芯までじんわり温まります。

 

「雅山流」飲み比べ

身体が温まったところで日本酒へ。スタートは昨日から気になっていた雅山流の変わった色の瓶シリーズで。それぞれよく分からんタイトルが付けられています。なお、色がついているのは瓶のみで、中身のお酒は透明です。

 

 

別誂・雅山流「禁断の黒女神」

公式には発表されてませんが、「雪女神」という山形で造られた大吟醸向け酒米が使用されているようです。この変わった色の瓶シリーズは裏ラベルに「別誂 雅山流」と書かれているのですが、この「別誂シリーズ」は全て精米歩合が70%で統一されています。大吟醸用の酒米を敢えて精米歩合を下げて醸しているので「禁断の」とネーミングしているのかも。

味的には、ちょっと雑味を感じました。素の雅山流の美味しさを知っているだけにちょっと微妙な感じでした。

 

別誂・雅山流「邪な神力」

こちらは「神力」という酒米を使って造られています。味の傾向は黒女神と同じかな。香りと後味はこちらの方が良かった気がします。

 

 

別誂・雅山流「衝撃の出羽燦々」

酒米に「出羽燦々」を使用しています。雑味はちょっと和らいだ気がしますが、舌が慣れてきたただけかもしれません。

 

雅山流「極月」

出羽燦々を使った雅山流最高峰の純米大吟醸酒です。味は透明感のあるフルーティさ。至極の美味しさです。

 

だし奴

山形名物の「だし」を冷奴に乗せて。

 

フグの唐揚げ

サクサク!日本酒によく合います。

 

「上喜元」飲み比べ

 

上喜元 初春の夢

鑑評会酒クラスの大吟醸酒。山形市にある木川屋商店のみで販売しています。というのは、木川屋商店の社長さんが「お正月に家族で飲みたいお酒」をイメージして、年末に蔵に行っていろいろ飲み比べた上で、その時いちばん美味しかった酒を詰めてもらっているからだとか。酒屋さんのプラベートブランドですね。

 

上喜元 金紋錦

初めて見るラベルです。味はスッキリ飲みやすい!

 

生牡蠣バター焼き

ガーリックバターを使ってるのかな?濃厚かつ美味!日本酒が進みまくる逸品です。

 

「上喜元」と「瑠璃色の海」

 

上喜元 純米大吟醸 愛山 氷温熟成酒

氷温熟成の超限定酒です。圧倒的な旨み!愛山なのに甘さがしつこくありません。山形県の酒蔵は「愛山」の使い方が飛び抜けて上手な気がしますね。

 

東北泉 瑠璃色の海

過去、十四代を追い求めて片道14時間かけて山形に通い詰め、山形の某店で全種類を制覇した後、ポスト十四代を探していた時に出会った銘柄です。当時、お店のマスターに「十四代以外で美味しいお酒をお願いします」と無茶振りをしてましたねー。もちろん十四代も飲んでましたけど。

無茶振りのおかげで十四代以外にもいろいろ美味しい山形のお酒を知ることができましたが、その中でもこの東北泉の純米大吟醸「瑠璃色の海」は別格でした(今も)。飲みに行ったお店でメニューにあれば、ほぼ100%頼んでしまう銘柄です。

 

ざる蕎麦

フードの〆はお蕎麦で。

 

十四代 飲み比べ

せっかくなので十四代で〆ることにしました。やっぱり美味しいので何だかんだで飲んでしまいますね。

最初は純米大吟醸クラスを2杯くらい飲んで帰ろうと思っていたんですが、フロアマスターのCさんから「実は特別な龍泉を残り一杯分だけとってありまして…」と囁かれたものですから、180度方向転換です。

最後の「龍泉」に到達するに相応しいクラスの十四代を飲み比べることにしました。

 

「七垂二十貫」と「双虹」

通常自分が十四代を飲み比べる場合、「本丸」から順に登っていくんですが、今回は残り時間の制限と飲酒量の限界設定もあるため(多分)、いきなりハイクラスから始めることにしました。

 

「龍月」と「万虹」

飲んだ順に載せてるんですが、せっかくなら「虹」シリーズ2種で揃えて比べれば良かったかもと今気づきました。

 

「龍泉」飲み比べ

毎年12月に発売されるスタンダードな「龍泉」と、新たな自社開発米「生検II」を使って造られた「龍泉 隼」です。「龍泉 隼」は高木辰五郎(高木酒造当主名。十五代目の高木顕統氏が2023年に襲名)の酒造り30周年を記念して造られたお酒でもあるそうです。

 

おわりに

今回も大満足な日本酒祭り2日間でした。新たな銘柄との出会いもありましたし、味を見直した馴染みのお酒もありました。昔と違ってだんだん「量」で勝負が出来なくなってきているので、今後は「良いお酒をのんびりしっぽり楽しむスタイル」へ変化させていく必要性も感じましたね…。

今回特に嬉しかったのは「十四代 龍泉 隼」を自分のためにわざわざ取っておいてもらえたこと。自分が予約した時点から「一人分残しておこう」て思ってくださっていたみたいです。有り難い限りです。

本当は次回訪問した時に「十四代祭り」をやろうかなと思っていたのであまり十四代には手を出さなかったんですが、心遣いがあまりにも嬉しかったので、予定を変更してハイクラスで飲み比べをしてしまいました。むしろ結果オーライというか大満足です。今回飲ませていただいた「龍泉 隼」は、実験米からのファーストロット、しかも高木酒造当主の酒造り30周年記念という最初で最後のお酒です。こんな贅沢な「龍泉」の飲み比べは今後はもう出来ないでしょう。

また近々訪問させてもらう予定なので(すでに予約済)、次回は「出羽桜」シリーズとか「東北泉」「くどき上手」あたりも攻めてみようかな。今から楽しい想像が止まりません。