札幌屈指の日本酒バル(日本酒バル OWL)

北海道(札幌)旅行3日目の晩ご飯は、すすきの交差点から程近い「日本酒バル OWL」に行ってきました。初訪です。北海道以外の日本酒が潤沢に揃っていること、お店のレビューでフードの写真を見てとても美味しそうだったことが選択の決め手になりました。特にフードメニューは酒飲みには堪らないラインナップです。

 

店舗入り口

お店の場所は札幌市中央区南4条。スープカレーの名店「Soup curry Yellow」の斜向かいくらいにあります。豊水すすきの駅1番出口からだと徒歩3分くらいです。ビルの3階にあるんですが、目立つ外看板とかはないので(写真の看板が全て。結構小さめです)、ちょっと注意して探す必要があるかも。

19:00に予約をして伺ったんですが、20:00にはほぼ満席になってました。店内は木の温もりとスチームパンクが融合したっぽい内装でカッコイイです。間接照明的な白熱電球の灯りも雰囲気があって良いですね。

 

お通し

茹で落花生でした。結構量があって、これだけで日本酒2杯は飲めそうです。

 

大盃 飲み比べ

ファーストチョイスはマッチョにしました。群馬県の「牧野酒造」が造っているお酒です。精米歩合が低い(80%)のにキレがあって美味しいお酒です。KINGラベルは酒米の王様「山田錦」を、QUEENラベルは「愛山」を使用。QUEENの方は甘みがありました。さすが愛山。隠しきれない酒質。

 

稲とアガベ 飲み比べ 1

秋田県男鹿市にある「稲とアガベ株式会社」が造っているクラフト・サケです。クラフト・サケとは「日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の『日本酒』では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒」だそうです(クラフトサケブリュワリー協会の定義)。簡単に言えば「日本酒+ハーブ」みたいな感じなのかな?(副材料はハーブ以外にも様々)。

 

稲と富士山

味はスパイシーなハーブ。公式サイトによれば『富士山の北麓で自家栽培したハーブと山に自生する草木を取り扱っているHERBSTANDというお店とのコラボレーション商品。黒文字やビャクシン、ウラジロモミなどの富士山麓の草木と、ゴールドクレストウィルマ、ライムリーフやグレープフルーツリーフなどのハーブを融合して煎じたハーブティを仕込み水に使ったクラフト・サケです』とのこと。

複雑な味わいですが美味しいです。

 

稲とアガベと宮崎日向夏

日本酒の原材料+宮崎日向夏を一緒に発酵させています。日向夏の苦味まできちんと味わえる、見事な美味しさ。

 

あん肝と白菜のサラダ

頼んだ後に「白菜の水分であん肝の濃厚さが薄まってしまうんじゃないかな?だったら普通にあん肝の方が良かったかも…」とか思ったんですが、杞憂に終わりました。あん肝の濃厚さと白菜のパリパリ感が生きた絶品の美味しさ!

結構量が多くて、2人で食べてたんですが最後までアテとしていい感じに活躍してくれました。

 

稲とアガベ 飲み比べ 2

 

稲と日本茶

独特の後味がありますね…。ちょっとイマイチかなー。後味の前の複雑さも「稲と富士山」と比べると和風に寄りすぎている感じ。

製法は「日本酒の木樽で発酵させた特殊な日本茶葉を、お米と米麹と水と一緒に発酵させている」そうです。「日本酒 × 日本茶」の組み合わせは、昔WAKAZEというクラフトサケブリュワリーが造ったものを飲んだことがあるんだけど、そっちはなかなか良かった記憶があるんですけどね…(うろ覚え)。

 

稲と麹

ちょっと日本酒感強め。麹だからまぁそうなるか…。ラベルはカッコいいけど、得意じゃない味でした。

 

鶏ハムと塩わさび

ジャリジャリの塩わさびが美味!これは自宅でもやってみたい。

 

「風の森」と「吉田蔵u」

 

風の森 試験醸造酒 Ver.3

奈良県の油長酒造で造っているお酒です。享保4年(1719年)創業という超老舗蔵です。享保といえば暴れん坊将軍(徳川吉宗)の時代ですよ!? 凄いな…。吉宗もこのお酒を飲んで暴れ回っていたとすれば、感慨深いですね(たぶん違う)。

味は、グレープフルーツ系。飲みやすいし美味しいし、試験っていうより完成形なのでは?と思ったんですが、試験醸造の意味は「2024夏に向けて新規稼働する酒造場での酒造りに向けての試験醸造」ってことらしいです。「蔵で初の軟水仕込み」だとか。305年もやってて誰もやろうとしなかったのかよ。前例踏襲酷いな。いつになっても新しくチャレンジしようとする気概は良いですね!チャレンジは成功だったと思います。美味しいし。

 

吉田蔵u 巾着 episode2

手取川で有名な石川県白山市にある「吉田酒造店」が造っているお酒です。

味は、白ワイン系で美味。手取川の質実剛健な味わいとはまた一線を画す、ニュージェネレーション系の味だと思います。

 

おわりに

今回は8種類の日本酒を堪能しました。日本酒を飲みに行くと種類を飲みたいのでハーフサイズで頼むことが多いんですが、こちらではハーフで頼めなかったので8杯でもそれなりに酔いました。

なお、日本酒はメニューに載っていないものも多いとのことで、お店の人に「どんなのがありますか?」て聞くと「並べましょうか?」と言ってもらえます(事前調査で知ってました)。そして嬉々として並べまくられる40本以上の日本酒たち…。カウンター席の上の段になっているところ(厨房との仕切り壁の上)に並べられるので、カウンターで飲んでいる人たちには申し訳ないなと思うんですが、結構毎回やっているようです。もはやイベントというか儀式。

なお、並べられた日本酒たちは後で頼む時用に写メを撮ることを勧められます。今回自分たちは「稲とアガベ」を攻略することで一致していたため、写メを見返しながら注文することはほぼなかったですが。

北海道でここまで道外の日本酒が揃っている銘酒居酒屋もないと思うので、札幌に滞在するならマストなお店だと思います。

唯一の難点は「喫煙可」ってことかな(我々は非喫煙者)。元喫煙者の自分としては真横とか真向かいでもない限り煙草を吸われるのは別に構わないんですが(真横とか正面で吸われると微かな日本酒の香りが感じにくくなるから)、髪や服に臭いが付くのはちょっと嫌です…。