新潟市中央区愛宕にある「新潟濃厚味噌ラーメン」の人気店「東横 愛宕店」に遅めのランチに行ってきました。土日祝は通し営業で、15:00台でも営業してくれているのはありがたいですね(平日は中休みあり)。
「東横」は新潟市内に数店舗展開していますが、2023年10月24日に1億4500万円の負債を抱えて倒産(民事再生法を申請)し、全店閉店しました。その後2024年2月9日に小千谷市の阿部幸製菓が支援を申し出て、2024年4月25日に再出発しています。
その際、味をブラッシュアップさせた2種類の「新潟濃厚味噌ラーメン」を提供することにしたというニュースを見て、どんな味になったのか気になっていました。
メディア情報によれば、2種類の「新潟濃厚味噌ラーメン」は「元祖」と「新味」。「元祖」は創業当時のレシピを追求し、越後味噌100%の味噌ダレと白湯スープを使用。「新味」は現在のトレンドを取り入れ「越後白味噌3種類」をブレンドしたタレを使用、柚子の香味と刻み玉葱、フライドオニオンなどを使用しているそうです。
どちらも気になったのですが、今回はとりあえず「元祖」から行ってみることにしました。
元祖新潟濃厚味噌 野菜増し
スープの色味的には赤みが減ったような…?味も、期待していたほど濃くありません。割スープもついてきますが、一切不要でした。
麺と具材
麺は太麺ストレート。食べ応えがあります。チャーシューはサイコロチャーシューでした。チャーシューメンにすると、以前のような大きな1枚チャーシューが付くのかな?メンマは無し。野菜はシャキシャキではないですが、しんなりもしすぎていません。種類はもやし、キャベツが中心でした。キクラゲもついているのは良いですね。
おわりに
まず、スープがしょっぱくない。この時点で「東横」としては失格だと思います。レビュー記事を読むと、あの強烈な「しょっぱさ」を知っている旧来の東横ファンからは、辛辣な感想が並んでいます。一方でラーメン自体は美味しくないわけではないため、「別物として考えては」と再出発を祝うコメントも見られます。結構賛否両論ですね。
自分的にはやはり「しょっぱさ」の無くなった「東横」は「東横ではない」と思います。取締役社長がメディアへのレセプションパーティーで、元祖の味を「再現」ではなく「追求」としたのは、やはり「旧来のものと味は変わっていますよ」という意味が込めてあったのでしょう。ひょっとしたら入手できる材料の関係等から、創業当時の味はもう再現できなくなっているのかもしれません。
いわゆる「元祖の味」が無くなってしまっていることに残念な気持ちは抱きましたが、それなら次回は現在のトレンドを取り入れたという「新味」を体験しに行ってみたいと思います。味噌ラーメンで柚子の香味とか気になりますし。
追記
新潟駅南にある「ラーメン東横 笹口店」は経営が別(弟の店)なので、倒産していません。しかししょっぱさの減退は否めません。