東京飲んだくれツアー2日目・夜の第一部は、新宿にある銘酒居酒屋「頑固おやじ」でスタートです。
こちらのお店は10年くらい前、東京に来るたびに飲みに行っていたお店で、日本酒に「裏ラベル」なるものがあることを教えて(飲ませて)もらったり、田酒の純米大吟醸や鍋島のハイクラスなど当時好きで追いかけていた銘柄のプレミア酒も色々飲み比べをさせてもらった思い出があります。
当時はここのお店に行やすいという理由だけで歌舞伎町界隈に常宿を取っていました。深夜に飲み終えて帰る時の、歌舞伎町のカオスな感じは未だに覚えています。ホテルの部屋に着いてもやたら救急車のサイレンが聞こえてきてうるさかったりとか。2:00〜4:00頃がいちばんサイレン鳴ってるんですよね…。
閑話休題。日本酒で良い思い出のあるお店なので、今日から合流した友人もきっと気に入ってくれるだろうと思って伺いました。一人で行く時はコースが予約できなかったんですが、今回は2人なので「プレミアムコース(飲み放題)」を予約しました。
店内はカウンターとテーブル席があります。雰囲気としては居酒屋というよりバーとかラウンジに近いと思います。静かに飲むお店ですね。
予約時にカウンターでお願いしたため、カウンター奥側の席に通されました(できれば冷蔵庫正面が良かったけど…)。
ハイボール
昼にビールをたらふく飲んだので、スタートはハイボールで。濃いめで美味。
お通し
「燻製ホタテと枝豆」でした。味が凝縮されていて、特にホタテが美味しかったです。
がりゴボウ
シャキシャキの食感かつ酢の良い締め具合!こりゃ日本酒に合いますね。早速移行しなきゃ。
「裏八仙」と「十四代」
陸奥八仙 裏ラベル 純米大吟醸生
これこれ!裏ラベル!好きな「陸奥八仙」でしかも純米大吟醸!美味しくないわけがない。飲み口は軽快ながら、飲み進めると旨みと甘みがしっかり感じられる味わいでした。
十四代 本丸
まぁ、コレはね。せっかくプレミアムコースにしたので。
イイダコ煮
柔らか!味染み!
「鍋島」と「鳳凰美田」
鍋島 純米吟醸 愛山
愛山の甘さが強く出ている味でした。
鳳凰美田 純米大吟醸 赤判 無濾過生
こちらはクリアなフルーティさ。美味しい!碧判は好きなでよく飲んでたんですが、赤判も良いですね!
お刺身頑固盛り
お店名物の刺し盛りです。これも食べたかった!ソロで頼むには敷居の高いメニューだったんですよね(お値段的にも)。雲丹一箱をお店で好き放題食べるなんてなかなかできることじゃありません。写ってませんが香りの高い海苔も付いてきたので、お刺身と一緒に手巻きにして堪能しました(途中で海苔が足りなくなって追加しました)。
「寒菊」と「磯自慢」
寒菊 OCEAN99 純米吟醸 青海
メニューに寒菊の純米大吟醸があったのでオーダーしたところ、「今純米大吟醸が切れていて」とこちらが出てきました。え。残念…。
でもこれも青リンゴっぽい爽やかさでなかなか美味しかったです。
磯自慢 吟醸 山田錦
お刺身に合うお酒を、とオーダーしたらこちらを出してくれました。うん、まぁ、安定の味ですね(たくさん飲んでたからよく知ってる)。
「新政」と「みむろ杉」
ここらでちょいとプレミアムなラインに。
新政No.6 S-type
ふくらみのある白桃のような味わい。美味しいですね。さすが新政。新政のtypeの違いって何だろう?って調べてみたところ、「R-type」は「Regular」、「S-type」は「Superior」、「X-type」は「eXcellent」のことらしいです。RとSはたまに見ますが、Xはあまり見ないので、あったら飲んでみたいですね。
みむろ杉 純米大吟醸
「Dio Abita」を知って以来好きになった「みむろ杉」なんですが、純米大吟醸は初めて飲みました。これは…さすがの味ですね。「Dio Abita」を純粋進化させたような極上の味わいでした。
メンチカツ
そこそこ大きめ、かつジューシー。これは良いメンチカツ!
「作」と「伯楽星」
ここまで雲丹と一緒に飲んでました。雲丹あり過ぎ!(嬉)。
作 雅の智 中取り 純米大吟醸
雅の智の純米大吟醸Ver.です。中取りだけあって、雑味のない華やかでフルーティな味わい。絶品です。
伯楽星 純米大吟醸
なんだろう。パッションフルーツ系?パインとかマンゴーみたいな甘さなんだけど、しつこさはなくてキレイにスッと消えていきます。蔵元の新澤醸造店は「究極の食中酒を目指す」というコンセプトでお酒を造っているようなんですが、食中酒で飲むにはちょっともったいないくらいの完成形だと思います。
鯖棒寿司
鯖寿司好きとしては嬉しい〆です。昔来た時もよく食べてたなー。
「而今」と「十四代」
今日のラスト。
而今 八反錦 純米吟醸 火入れ
どっちかっていうとドライ?辛口じゃなくてきちんと甘みも感じるんだけど、ふくらみは抑えられてるような。而今独特の後味の苦味は健在です。
十四代 龍の落とし子 上諸白
瑞々しい甘さ。十四代は旨口芳醇を広めたトップバッターだと思うけど、フォロワーたちと比べると圧倒的に甘さのコントロールが上手だと思います。唯一無二。
おわりに
新潟に移住してからなかなか行く機会がなかったんですが、今回久々に行ってみて「あぁ、やっぱり良いお店だなぁ」と思いました。プレミアムコースに含まれていないプレミアム酒も飲みたいので、次回はコースを予約せずに行ってみようかな。