上越市直江津にある銘酒居酒屋「みゆき」に飲みに行ってきました。こちらのお店は新潟県内では随一の日本酒の品揃えを誇るお店です。10年くらい新潟で暮らしていますが、新潟でこのお店の品揃えを超える日本酒居酒屋はなかったし、全国的に見てもかなり上位に位置するんじゃないかと思っています。
自分は約1ヶ月前に予約していたので無事入れましたが、予約なしでフラッと来た方々は全員お断りされていました。開店時からすでに予約で満席だった模様。
お通し
山菜の胡麻和え。手作り感が良いですね。速攻無くなりました。
生ビール
ギンギンに凍ったジョッキで出てきます!これは良い!
おいなりさん
隠れた人気メニューです(通常メニューには載ってない&すぐなくなるのであまり目にしない)。オーダーした「塩サバ」が焼き上がるまで時間がかかるため、その間のアテにいただきました。お腹空いてたし。サッパリ目の味付けでパクパク食べられてしまいそう。これで一個60円は安い!
「ひと夏の恋」と「AKABU 翡翠」
ひと夏の恋 純米吟醸
宮城県にある「新澤醸造店」が造っているお酒です。代表銘柄は「愛宕の松」。「ひと夏の恋」は「愛宕の松」のバリエーションになるのかな?
香り立ちはあまりいけど、ほどよい甘さでバランスの良い味わい。スイスイ飲めてしまう危険なお酒です。
赤武 翡翠
岩手県にある「赤武酒造」が造っているお酒です。非常に綺麗な色のラベルが印象的。
こちらも香りはあまり感じません。「ひと夏の恋」と同じタイプの味わい。「ひと夏の恋」よりも気持ちキレが良い気がします。飲み過ぎ危険。
塩サバ
皮はパリッパリで身はふっくら。上々の滑り出しです。
「途 -michi-」と「甲子 夏なま」
途 -michi- 純米酒
福島県にある「五の井商会」という酒蔵が作っているお酒です。初めて聞きました。マスター曰く「ジャケ買いした」とのこと。最近はこういうシンプルなジャケが気になるようです。
味は、飲み口は甘いけど酸度は高め。キレは良いが苦味も感じます。自分的にはちょっとイマイチ。温度が上がった方が美味しいかなと思ってしばらく放置しておいたんだけど、酸味が落ちた割にあまり美味しくなりませんでした。
甲子 夏なま
千葉県酒々井(しすい)町にある「飯沼本家」で造られているお酒です。読み方は「きのえね」。
味は夏酒らしい爽やかでバランスの良い味。フルーティなんだけどスッと切れる。すごく飲みやすいお酒です。
する天
上越名物の「スルメの天ぷら」。柔らかくて美味。
生ビール
揚げ物が来たので、サッパリ流せる生中を投入。
きゅうりの辛子漬け
日本酒に合わせたさっぱりメニューもオーダーしました。
「奈良萬」と「にいだしぜんしゅ」
奈良萬 純米酒 生貯蔵酒
福島県喜多方市にある「夢心酒造」が造っているお酒です。奈良県のお酒ではありません。
味は、日本酒度が強めでちょっとクセあり。時間が経って温度が上がるとさらにクセが強めになる傾向があります。自分にとってはイマイチでした…。奈良萬、美味しいのもあるんですけどね。今回の夏酒はちょっといただけなかったかな。
にいだしぜんしゅ 生酛めろん 3.33
福島県郡山市にある「仁井田本家」が造っているお酒です。「しぜんしゅ 純米吟醸」の別誂無濾過生原酒です。
香りは醸造アルコールっぽさを感じる匂い。味は「メロン?」て感じ。磯自慢がマスクメロンだとすればこちらはアンデスメロン的な味わいでした。一言でいえばチープ。開けてからしばらく置いたら化けるかもしれませんが…。
茄子のチーズ焼き
これにタバスコを万遍なく振って食べるのが極上!
「春泥」と「日高見」
会津娘 春泥 純米吟醸酒
福島県会津若松市にある「高橋庄作酒造店」が造っている日本酒です。ただし蔵のラインナップではなく、サニーホームという地元の不動産会社が依頼した委託製造品です。通常の販売網には乗らないはずなんだけど、マスターどこから仕入れたんだろう?
味は、酸度は少し強め。スッキリ系で飲みやすいタイプでした。
日高見 夏の純米吟醸
宮城県石巻市にある「平孝酒造」が造っているお酒です。酒蔵の創業は文久元年(1861年)だそうなので、163年間も日本酒を造り続けてきたことになります。なかなかの老舗ですね。
味は、夏酒っぽいすっきり爽やかな感じ。キレは良いんですが芳醇さも感じる、飲み飽きない逸品に仕上がっていると思います。夕涼みとかしながら縁側でのんびり飲みたいお酒。
「陸奥八仙」と「産土」
陸奥八仙 夏吟醸
青森県八戸市にある「八戸酒造」が造っているお酒です。ラベルがカッコいいですね。
味は、スッキリ系なんですが後味にアル添の攻撃性を感じました。爽やかなんだけど棘がある、みたいな?好きな銘柄なんですが今回はちょっと残念な味。
産土 山田錦 二農醸 生酒
熊本県玉名郡にある「花の香酒造」が造っているお酒です。ここ2年くらい自分の中ではアツい蔵です。最初に知った時にはちょうど新政の「産土」というお酒を知った後だったので、別バリエーション!? とか思ったんですが、全然違いました。
でも味としては複雑味があって美味しいし、たぶん生命をモチーフにしている幾何学的なラベルも、手が込んでいてカッコイイです。このボトルをお店で見かけるとテンションが上がります(飲みたくて)。
香りはフレッシュなマスカット系。華やかというより落ち着いた感じです。味は、爽やかな甘味があり、ラストはスッと消えます。ガス感も残っていて、甘さがあるにも関わらずとにかく爽やかに飲めました。
石高も大きくないのと季節ものなので、通販サイトなどを見ると軒並み売り切れになっています。これで人気が上がってきたら入手困難酒の仲間入りをしてしまいそうで怖い…。
筍汁
〆にオーダーした味噌汁。上越地方でよく食べられている郷土料理です。筍の灰汁抜きを考えると結構手間がかかっている逸品だと思います(灰汁抜き済みの筍も売ってはいますが)。
おわりに
今回も銘酒を堪能しました!4月末に行った時と在庫がガラリと変わっていて、夏酒が増えた印象を受けました。また来月の予約も入れたので、次の日本酒ラインナップが楽しみです。
追記
20:44に来店したお客さんに「本日はもう…」とお断りしていました。完全閉店が22:00になったので、ラストオーダーも早まって21:00になったようです。ますます予約必須なお店になってきた感があります(週末は特に)。