「鳥よし」系譜のコース専門焼鳥店(鳥よう)

2023年10月に浜松市中区千歳町にオープンした焼鳥店「鳥よう」に行ってきました。

場所はモール街という中心街とはいえ繁華街とは言い難いような鄙びた通り沿い、さらにビルの1階の奥まった位置に入り口があるため、ひっそり感は否めません。

ただ、入り口周りの雰囲気自体はしっぽりしていい感じです。道に出ている小さな行燈が目印とか趣がありますね。

店内は入って手前側にオープンキッチンのカウンター席が11席。少し離れた奥にテーブル席が14席あるようです。カウンター側からはテーブル席のお客さんが見えにくい構造になっており、奥が仲間内でガヤガヤしていても気にならないのは良いな、と思いました(今回がそういうシチュエーションでした)。

料理は最初はコースのみ。コースを食べ終えた後に串単品など追加が可能です。初めての訪問だったのでお試しでいちばん安いコースにしました。美味しかったら追加すればいいや、という魂胆です。

 

おまかせコース(3,500円)

料理2品、串6本のショートコースです。

 

ムネ肉の薄造り

最初は薄造りから。レア感が良いですね。

 

漬物盛り合わせ

箸休めにボリボリ食べました。ちょっと酢が強めだけど、これはこれで美味しい。

 

つくね

ここから焼き鳥がスタートです。タレなんだけど、薄味で上品な感じ。

 

かしわ

こちらは塩。ジューシー!

 

ぼんじり

脂!染み出すくらい脂!

 

アスパラ

ぼんじりの後なのでサッパリ。瑞々しかったです。

 

白玉

これはイマイチ。ていうか、焼き鳥を食べに行って自らは頼まない品です。コースに入ってるとちょっと損した気分になります(お店は悪くないです。好みの問題)。

 

レバー

しっとり。こちらも上品なタレの味。

 

焼き鳥 追加分

美味しかったし、せっかくなので追加してみました。

 

ハラミ

ボリューミー!皮もパリパリで良いですね。

 

ふりそで

脂はありますが、ぼんじりと違ってサラッとした感じでした。

手羽先

想定以上のガッツリボリューミー!

 

地鶏のスープ

滋味。

 

おわりに

まだお若い大将は、中目黒にある焼き鳥の名店「鳥よし」の銀座店や中目黒店で修行された後、出身地の静岡に戻って自分のお店を開いたそうです(浜松出身かどうかは不明)。なぜ静岡市にしなかったのか。

浜松市は人口こそ静岡県最多(786,792人 / 2024年4月)ですが、郊外型の店舗が多く、ドーナツ化現象が進んでいる工業都市です。郊外にあるイオンとかコストコとかが人気であまり繁華街が栄えている印象はありません。ちなみに浜松市で一番大きな繁華街は「有楽街」という名前の「通り」なんですが、距離にして500mくらいしかありません。空いてるお店を探して何往復も出来ちゃいます。なんて便利!こんなところにもコンパクトシティ構想が生きてますね。知らんけど。

一方、静岡市(675,610人 / 2024年4月)は商業とサービス中心の街づくりをしていて、浜松市にはない全国区のデパートも複数あります(浜松にはオラが街企業の遠鉄デパート1店しかありません)。

繁華街も静岡駅前の紺屋町から始まり呉服町、七間町など駿府城前まで広がり、さらに私鉄の新静岡駅から先の鷹匠地区までかなりの面積(浜松と比較して)が広がっています。飲み始めの元気なうちはあちこちのお店に徒歩で移動できるけど、飲みが進むとちょっと移動が辛くなってくるレベル。まぁ、どっちの街も名古屋とか福岡とかと比べると吹けば飛ぶようなレベルですが。

閑話休題。なかなかこういう趣の焼鳥屋さんはこれまで浜松にはなかったと思うので、ぜひ頑張ってほしいと思います。また浜松に行くことがあれば、軽く食べ飲みに行きたいです。