旅の始まりは良いお鮨から(鮨処 朝日屋)

急に思い立って秋田に行くことにしました。目的地は男鹿半島の灯台です。とりあえず10:00くらいに自宅を出発して、ひたすら国道を北上しました。

瀬波の北でちょっと波の写真を撮って遊んだ後、鶴岡市の最南端、山形県と新潟県の境くらいにあるお鮨屋さんにお昼ご飯に寄ってみました。お店の駐車場は三台分しかありませんが(しかも狭い)、お店の周りの道路は駐車禁止じゃないので、皆さん路駐されていました。

お店に13:20頃入ったところ満席で、記帳台のリストに名前を書いて店内の待合で待ちました。待ち人は自分の前に一人。ただし記帳台のところに「只今の待ち時間約40分です」と書かれています。自分が記名する前から置かれていたので、「いつを基準として40分なのだろう。あまり待たされるのは今後の道中キツいな」とボンヤリ思いつつ待っていました。14:00を回った段階で「こりゃそろそろダメかな」と諦めて、お店を出ようとしたところで名前を呼ばれました。提供までどのくらいかかるか確認したところ「お席に着いたら結構すぐ出ると思います」と言われたため、案内されるがままカウンター席に座りました。

店内は年季の入った趣のある雰囲気で、BGMはゆったりしたJAZZが流れていました。窓から射す陽光がポカポカして、のんびりした雰囲気です。一方、大将はそんな雰囲気とは真反対。大きな声とシャキシャキした動きで次々と握っていて、テンポの良さが際立ちます。声も大きくサービス精神も満載で、いかにも「鮨職人」て感じの方でした。

 

テーブルセット

f:id:Spiral_NT:20211127151514j:plain

カウンターの各席ごとに六角形の金色のプレートが敷かれていました。波打ち際で遊んで冷え切った身体に温かいお茶が染み入ります。

 

あら汁

f:id:Spiral_NT:20211127151519j:plain

先にあら汁が提供されました。鯛のあらが使われています。お代わり自由だそうで、お鮨を食べてる途中にもやたら大将に勧められました。「最高5杯飲んだ人がいますよ!」て大将が言っていましたが、それはひょっとしたら大将の勢いに断りきれなかっただけでは…?最終的に「半分だけでもお代わりする?」と提案され、半分お代わりしました。美味しかったです。

 

ひこまろ握り

f:id:Spiral_NT:20211127151525j:plain

メニューにあるおきまりの中から、最上級の握りメニューをオーダーしました。お値段3,500円で、本日のおすすめネタが10貫。持ってきてくれたお姉さんがつっかえながら説明してくれましたが、順番が間違ったりして大将に聞き直したりしていて、途中からよく分からなくなりました。「白身は塩で食べてくださいね」てのは覚えています。

シャリは大きめ・小さめが選べて、オーダーの際に大将に聞かれます。自分は普通でオーダーしましたが、注文を聞いていると大がよく出てました。

 

アオリイカ

f:id:Spiral_NT:20211127151535j:plain

これだけ別皿で出てきました。11貫目。サービスなんでしょう。味は新鮮で臭みは一切なく、隠し包丁の入り具合も良くて食べやすかったです。

いくら

f:id:Spiral_NT:20211127151540j:plain

粒が大きい!プチプチでした。

 

大トロ

f:id:Spiral_NT:20211127151545j:plain

本当にとろけるような食感でした。

 

玉子焼き(サービス)

f:id:Spiral_NT:20211127151550j:plain

自分と一緒にカウンターに通されたお客さんが、焼きたての玉子が目の前のネタケースの上に置かれたのを見て「食べたい」と言ったところ、大将が自分達2人にサービスしてくれました。一貫どころの大きさじゃないです。熱々、甘めで出汁の効いている美味しい玉子焼きでした。12貫目?

 

おわりに

f:id:Spiral_NT:20211127151556j:plain

大満足の町場鮨でした。かしこまってないけど美味。海鮮丼も美味しそうだったし、また是非食べに来たいお店です。

周囲に飲食店がなさそうな立地ですが、幸いなことに通し営業されているとのことなので、ここまで来て時間切れで食べられない、てことはなさそうです。

瀬波から北は遊ぶにしても撮るにしても良い海岸線が続いているので、丸一日ドライブや散策で過ごしながら、こちらのお店に食べに来る休日の過ごし方も良いかもしれません。

 

お店の外観

f:id:Spiral_NT:20211127151607j:plain

パッと見分かりづらい外観だったので写真でメモ。一回通り過ぎました。次からは多分大丈夫です。