秋田県横手市には「横手やきそば」というB級グルメがあります。全国各地のB級グルメが美味しさや独自性を競う「Bー1グランプリ」というイベントがあるのですが、「横手やきそば」はその第4回大会(2009年)で優勝しています。以前東北を旅した時に食べたことがあるんですが、その時は味の薄さに「あまり美味しくないな…」と思った覚えがあります。
今回、朝ごはんを食べずに秋田市から移動して来てあまりにお腹が空いたのと、これから横手城を見学して稲庭うどんのお店に向かうとそれなりの時間になりそうだったので、「軽く横手やきそばでも食べてみるか」という気持ちになり「藤春食堂」を訪ねてみました。
「藤春食堂」は2021年11月時点で食べログ評価3.51、「横手市×焼きそば」で検索すると横手市内はおろか秋田県で一位のお店です。食べログの評価が高いだけではなく、横手やきそば暖簾会が行なっている「横手やきそば四天王決定戦」においても11年連続で四天王に輝いてる実績あるお店です。
ただ、自分がこちらのお店を選択した理由は「量が少なそうだから」。食べログやGoogleのレビューを見ると「一食分として食べるならダブルでないと少ない」とか「おやつ感覚で軽くつまむのに丁度良いサイズ」だとか書いてあるので、今日のお昼ご飯を「稲庭うどん」に定めている自分としては、そのくらいじゃないと都合が悪いというか。ガッツリ出されるとかえって困るのです。他のお店は結構ガッツリ量がありそうなレビューばかりでした。
というわけでお店に向かったんですが、12:45到着で外に12人が並んでいました。さすが人気店。平日の月曜とか関係ないですね。休日はもっとひどいのかも。少し並んでいるとちょいちょい人が出ていくので、そのまま並び続けることにしました。
入店できたのは13:20です。入り口で見渡すとほとんどの人にまだ配膳されていなかったため、店員さんに提供までどのくらいかかるか確認したところ、「20分くらいかかります」とのことでした。今から他のお店に行ってもそのくらいかかる可能性があるし、そもそも量を食べたくない。14:00くらいに食べ終えて横手城に行って、15:30くらいに本来の目的地「佐藤養助 総本店」に行ければ良いかな、と判断してそのまま着席しました。
メニュー
一人ですが奥の座敷に通されました。四人(サイドを使えば6人)が座れるテーブルを独り占めです。混んでくると相席になるようなので緊張しましたが、今回は閉店(14:00)間際であまり人が来なかったこと、新しく来た人は先に入った人たちが食べ終えて出て行った席に案内されていたためか相席にならずに済みました。
メニューは基本的に肉入り・玉子入り・麺の量のバリエーションみたいです。ダブルは麺2玉、中は麺1.5玉だそうです。並焼きそばの400円てのが令和の料金には思えませんね。本当に駄菓子でおやつな感覚かも。
「横手やきそば」を調べると半熟卵を崩してソースと絡めて食べるのが正式なお作法らしいので、「肉玉焼きそば」をオーダーしました。
肉玉焼きそば
焼きそばにどーんと目玉焼きがのっています。提供は13:55だったので、35分かかっています。麺の色が薄めですね。
青のりもかけてみました。これで完成形です。普通に麺だけ食べてみると以前の記憶通り薄味でした。ただ、「横手やきそば」はお店独自のソースをかけて味を自分で調整するということを今回調べて知ったので、卓上にあるソースを積極的に使ってみました。ちなみにソースはウスターソースがベースなのでシャビシャビです。麺に絡まずお皿の底に溜まっていきます。なのであまりかけすぎず、皿の底に溜まったソースと麺をよく和えて食べる必要があります。
肝心の味ですが、「ソースをかけようが玉子を崩して混ぜようが、たいして美味しくない(不味くもない)」でした。本当の意味でのB級ですね。
おわりに
かなり有名店で並びもすごいみたいですが、自分は再度並んでまで食べたいとは思いませんでした。一期一会として思い出とインターネットの中にしまっておきたいと思います。
横手やきそば四天王
2009年から連続受賞中です。2020年と2021年はコロナウィルスの影響で開催されなかったようです。
駐車場
お店の駐車場はあるのかないのかわかりません。が、皆さん向かいの公民館の広い駐車場に停めているようです。