燕三条系ラーメン 本当の元祖のお店(関屋 福来亭)

以前燕三条系ラーメンの御三家を食べ歩いたことがあるんですが、そういえば本当の元祖のお店があったな、と思い出し、とりあえずいちばん近場にあった「関屋 福来亭」に行ってみました。店名に「関屋」がついていますが、本来は「福来亭」という燕駅前商店街の中にあったお店が最初のお店で、「関屋 福来亭」は姉妹店です。

どうして「福来亭」が本当の元祖かというと、燕三条系ラーメンを創作した 徐 昌星 氏が最初に構えたお店だからです。徐 昌星 氏は その後「杭州飯店」を構えそちらに本店を移しているので、発祥のお店の認識が人によって違っていたりするようです(たぶん杭州飯店に移ってからも味の改良は重ねただろうし、どの時点をもって現在の燕三条系ラーメンの元祖とするかは不明。そもそもお店の前に屋台も引いてたし)。

残念ながら燕駅前商店街にあった福来亭は2007年7月末をもって閉店してしまいましたので、現在は燕市にある「福来亭 白山町店」と新潟市にある「関屋 福来亭」のみが福来亭の正当後継店ということになります。

 

メンマラーメン

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メニューは「ラーメン」「チャーシューメン」「メンマラーメン」「チャーシューメンマラーメン」の4種類のみ。トッピングも「チャーシュー」「メンマ」「ネギ」の3種類のみです。要するにトッピングを最初から載せるか別オーダーにするかくらいしか違いがなく、基本のラーメンは一種類という非常にシンプルな構成になっています。感嘆するくらいの潔さ。今回はスタンダードな「ラーメン」と悩んだ結果、「メンマラーメン」をオーダーしました。

提供は15分くらい。太麺なので茹で時間がかかるということは券売機の所に書かれていました。スープは煮干し醤油ベースだけどしょっぱくて結構重め。飲みすぎると即もたれそうな予感がします。背脂は細かいのが大量に入ってました。器にも脂が付いてて指にまとわりつきます。お手拭き必須。ただこの背脂の甘さが醤油の尖り感をうまく弱めている気がします。もし背脂なかったらめちゃくちゃしょっぱいスープだったと思います。大油に出来るかどうかは確認しませんでした。

 

麺と具材

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麺は幅広太麺でした。好きなタイプの麺ですが食感はイマイチ。モチモチというよりは柔らかい感じ。指定できるなら硬めにすればちょうど良いモチモチ加減になるかも。

具材は大量のメンマとネギ。チャーシューもメンマの下にありました。メンマは思ったよりも細かったです。シャキシャキしてたけど、食べ応えとしてはもうちょっと太めの方が好みです。シャキシャキ+ボリボリって感じで食べたい。チャーシューはレアじゃなくてしっかり火が入ったタイプ。ボソボソとまではしてなかったかな。ネギは辛味はなかったけど、味的にはプラスの印象はありませんでした。

 

おわりに

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美味しいかと言われれば「それなりに」と答えるレベルのラーメンでした。背脂ラーメンなのでもともとヘヴィーゆえ、個人的な好みの問題もあります(重たいのは苦手)。もっと若かったら違う感想だったでしょう。ヘヴィーさで比較すると、杭州飯店>大むら食堂>まつや食堂>関屋 福来亭の順番だったと個人的には思います。

今は味が一種類しかないのですが、店主としては「移転前の関屋 福来亭にあったメニュー」の復活も目指しているとのことですので、いずれ復活メニューが出てきたらまたお邪魔したいと思っています。

 

燕三条系ラーメン御三家 訪問記