馬刺しが売りの銘酒居酒屋(笑門)

久しぶりに静岡に帰ってきました。道中そんなに混んではいなかったんですが、移動だけで10時間近くかかりました。ちょっと途中でのんびりし過ぎたかもしれません(お土産購入とランチが主な要因)。

今晩は特に予定を入れていなかったので、以前友人から教えてもらった銘酒居酒屋にホテルから予約して行ってみました(Webサイトを見たら予約必須っぽく書かれていたので)。「笑門」と書いて「わらかど」て読みます。2019年6月にオープンした比較的新しいお店です。立地は繁華街からはちょっと離れています。

 

お通し

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白身魚の酢和え。味は可もなく不可もなく。

 

「田中六十五 純米」と「花邑 純米吟醸 雄町」

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メニューを見ると銘柄しか書いてなくて、本醸造か純米以上なのか分かりませんでした。目の前にいた店員さんに聞いたら、店長に確認しに行ってました。この後もそんなことがもう一回くらいあったかな。メニューに書いた方が手間がかからないと思うのだけど。

「田中六十五」は昔博多の銘酒居酒屋に行った際に教えてもらった思い出のお酒で、メニューにあるとつい頼みたくなります。純米クラスだと正直味的にはそれなりなんですが。そこは思い出補正で。

 

 

「花邑」は秋田の両関酒造のお酒です。十四代の高木杜氏のn技術指導により生まれたお酒で、味の傾向も似ています。安心して飲める味。近年人気が高く、入手困難になっているとか。

 

 

馬刺 上もも赤身

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お店のイチ押しメニューが「馬刺し」らしいです。メニューブックと別に馬刺しのみ記載された紙メニューがありました。何種類かありましたが、とりあえず値段と好みで赤身をオーダーしました。

提供まで少し時間がかかりましたが、量はそこそこありました。安曇野の別荘に行く際に肉屋で馬刺しを購入することもあるんですが、これで1,480円なら適正価格だと思います。美味しかったし。

 

「ちえびじん 八反錦」と「Kamikokoro 568」 

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「ちえびじん」は大分の酒蔵です。九州つながりでオーダーしました。この日本酒のラベルには「智恵美人」と「ちえびじん」の2種類の表記があるのですが、自分は漢字で書く「智恵美人」を新しく刷新したのが平仮名で書く「ちえびじん」だと認識していました(ラベルの変更)。

が、調べてみると平仮名で書く方はこれから酒蔵を継ぐ予定の6代目が新しく醸したお酒で、漢字の「智恵美人」は従来の地元のお酒の位置づけ、平仮名の「ちえびじん」は「高品質な特定名称酒」として全国37の地酒専門店にしか卸さないという、流通を絞った限定品ということが判明しました。ということは今でも漢字と平仮名が併売されているんですね。知らなかった…。

 

 

「Kamikokoro 568」は、岡山県にある嘉美心酒造のお酒です。嘉美心酒造の若手職人が「コロナに打ち勝つ」という想いで、数種類の自社酒をブレンドして造ったお酒みたいです。大きな数字と英語で書かれたラベルは目を惹きますが、コロナ(567)に数字で勝ってる「568」っていうのは、ネーミングセンスとしてはどうなんでしょう…。なぞなぞ?とんち?

ちなみに味は「とがった味を目指す」と宣言しているだけあってそういう味ですね。多分コロナで出荷が落ちて余ったお酒をブレンドしたんでしょうけど(だからこれが売れればコロナに打ち勝てる)、正直微妙な味でした。

嘉美心酒造のお酒は多分岡山に旅行に行った時に飲んでるとは思うのですが、あまり記憶にありません…。もしこのお店に置いてあれば飲み比べが出来て楽しかったかも。

 

 

大吟醸チーズハムカツ

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ポテサラハムカツ部としては、あれば頼まずにはいられないハムカツです(ただし一度実食して美味しくないと分かっているものは頼まないけど)。こちらのハムカツは薄いロースハムを重ねたもので、自分の好みの厚切りタイプではありませんでした。

かなりチーズが主張してますが、この味で800円はちょっとコスパ低いかも。 ハムカツはその成り立ちを考えると350円〜500円くらいで出してもらいたいものです。どこの何が大吟醸なのかは聞くのを忘れました。

 

「七田 純米吟醸 雄町50%」と「田光 特別純米酒 神隠」 

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「七田」は佐賀県のお酒です。こちらも「田中六十五」と同様、博多の銘酒居酒屋に行った時に教えてもらったお酒です。「九州は焼酎が有名ですが、実は日本酒の消費量も日本一で、美味しい日本酒も多いんですよ」と。当時はあまり日本酒の産地にまで気を配っていませんでしたが、今となっては「鍋島」「東一」「六十餘洲」「天吹」「よこやま」「三井の寿」「七田」「田中六十五」など数多くの銘酒が九州にあることに気がつきます。

 

 

「田光」は三重県のお酒です。こちらも特約店限定酒で入手困難な人気酒です。

 

 

おわりに

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全国の銘酒が揃っていて、いろいろ味を見るには良いお店だと思いました。浜松には日本酒といえば「出世」という鉄板のお店がありますが、こちらのお店の品揃えもなかなか目を見張るものがあります。特に飲み放題でたくさんの種類を飲めそうなのは良いですね(2名以上、要予約)。

コロナ禍の中で営業もなかなか大変だとは思いますが、 コンセプトを変えずに長く営業を続けてほしいお店です。