3月は訪問できなかったので、日本酒の新しいラインナップを楽しみに伺いました。
お通し
鰹節は提供する直前に削ってくれました。 出汁の柔らかい味と鰹節の鮮烈さのコントラストが美味。
手羽元の一夜干し素揚げ
皮がめちゃくちゃパリッパリでした。多少時間をおいても全然しんなりしなくてパリパリ感が持続してます。 これはスゴイ…。
ガーリックトースト
ファーストドリンクの赤星に合わせてオーダーしました。こちらのお店でのビールのアテは、「手羽先素揚げ」と「ガーリックトースト」が最高の組み合わせです。
阿櫻と穏


一杯目は秋田県の「阿櫻(あざくら)」 、二杯目は福島県の「穏(おだやか)」をオーダーしました。それぞれ90mlだったかな?
阿櫻 吟の精 特別純米 無濾過生原酒
「阿櫻」は秋田県横手町の阿櫻酒造が出しているお酒です。自分がこのお酒をいちばん最初に飲んだのは、東京・神田にある「神田光壽」というお店でした。そこでしか見かけなかったのでその後飲むことはなかったのですが、数年後秋田市内にある名居酒屋に行った際に置いてあり、非常に美味しくて見直した思い出のあるお酒です。
「吟の精」は秋田県産の酒造好適米のことですが、かなり稀少だとか。味はフレッシュな甘さと適度な酸によるキレの良さがあり、飲み疲れしないタイプだと思いました。
穏 無ろ過生酒
「穏」は福島県郡山市にある仁井田本家が出しているお酒です。「にいだしぜんしゅ」というお酒の評価が高い蔵ですね。創業1711年、今年で309年目という由緒ある蔵です。
味はフルーツ系の甘さに加え、酸味・苦さのバランスが良くて美味しかったです。
肉々しいシュウマイ
こちらも自分的定番メニューです。荒々しいくらい肉と肉汁が詰まっています。
お刺身盛り合わせ
メニューに盛り合わせはないのですが、隣の席の人が頼んでいたので便乗しました。盛り付けが美しいです。
安芸虎と寒菊


三杯目は「安芸虎」、四杯目は「寒菊」。二種類とも今まで飲んだことのない銘柄です。
安芸虎 純米大吟醸 令和2年蔵開限定詰
「安芸虎」は高知県安芸市にある有光酒造という酒蔵が出しているお酒です。ただしこのお酒は蔵開きの際特別にその場でしか購入できなかったお酒を復刻した限定酒です。こちらの蔵の蔵開きイベントは2014年を最後に行われていないのですが、根強いファンからの復刻願いを受けて作られているそうです。
味は、高知県のお酒だったので超辛口系かと思っていたのですが全然違いました。桃のような甘さにリンゴのような酸味が加わり、最後はキレよく飲める素晴らしく美味しいお酒でした。
寒菊 雄町60 無濾過生原酒 番外品
こちらは千葉県山武氏にある寒菊銘醸が出しているお酒です。自分的には「愛山をよく使う蔵」という印象がありましたが、このお酒では雄町を使っています。
「番外品」の意味はよく分かりませんが『タンクの「責め(搾り出す最後の行程)」に近い部分を氷温瓶貯蔵にてひと夏を越し、飲み頃を迎えた頃出荷する数量限定の無濾過生原酒』とのことですので、その独特の造り方から番外としたのかもしれません。
ふだんあまり熱燗は飲まないのですが、メニューに温燗がオススメと書かれていたので、お願いしました。穏やかな香り立ちの中、日本酒の甘さがふくらんで、味を一層引き立たせていました。
牛モツのスパイス煮込み
スパイスがふんだんに使われていて美味。大人向けの味付けです。
龍蟠 純米酒 原酒


こちらも秋田県の日本酒です。秋田県大仙市の鈴木酒造店が出しているお酒です。古今ではここ3ヶ月くらいずっとメニューに載っている気がします。フルーティなんだけど甘すぎず、サッパリ飲めるので、定番酒としてアリだと思います(一応、日本酒メニューは入れ替えが原則)。
筍の蕗味噌焼き
龍蟠が美味しいので、合わせていただきました。筍が出てくると「春が来たなー」て感じますね。しっかりあくが抜けているのは当然のこと、筍自体の味も結構濃くて美味しかったです。
おわりに
今回も飲んだことのない日本酒の数々を堪能しました。コロナの影響もあり、いつまで営業されているか分かりませんが、お店が開いている限りはまたお邪魔したいです。