今まで使っていたコールマンの燻製器が一部壊れて(蓋のつまみが取れた)使いにくくなったので、新しい燻製器を導入することにしました。新しく購入したのは保温で有名なTHERMOSのものです。これがメチャクチャ使い勝手が良い!食材セット後はほぼ放置して時間管理しているだけで良い具合に燻製が仕上がります。まさに「イージースモーカー」の名前通り。
今回、毎年恒例の「年度末お疲れさま旅行」に持って行ったので、写真付きでレビューしてみました。
外箱
スーパーで売ってる土鍋(4〜5人用)くらいのサイズです。結構システマティックに詰め込まれています。
箱オープン
燻製器も土鍋の様な形状です。蓋をひっくり返した上に網が置かれていました。燻製チップと焼き芋用の石も入っていましたが、このチップと石が後々収納の邪魔になったりします…。取り出す時にどういう風に収納されていたか覚えておいた方が良いかも。
燻製器本体
内側に段がついていて、そこに網を置きます。網の大きさは、後で出てきますが6Pチーズを丸く置けるくらいの微妙な大きさです。コールマンの方はもうちょっと大きかったし2段に出来たのでそこそこの量と種類がいっぺんに作れたんですが、こちらは時間管理の関係もあり、単品(一種類)専用になりそうです。なお鍋底が少し焦げ付いているのは、家で何回か使ったからです。
内側の段
あまり高さはありません。ベーコンとか大きめに切ると端の方には置けないかな…。
保温容器
燻製器の他に「保温容器」が付いていることがこの商品の最大の特徴です。これのおかげで随分ラクに燻製が作れるようになりました。さすが保温のTHERMOS。
燻製器を保温容器の中にはめ込む感じで使います。なお保温容器は火にかけちゃダメです。絶対。ネット情報でやってしまった方のレビューもありましたが、保温容器単品では売っていないようなので、切ないことになります。
燻製の作り方
アルミホイルとスモークチップを用意します。
アルミホイルの四片を少し立てて、箱形にして設置します。
スモークチップを一面に敷きます。量で色づきと味の濃さが変わってくるのでお好みで。
アルミホイルで蓋をします。二つ折りにして敷くだけで密閉はしません。
網を置きます。
6Pチーズを並べます。前に使っていたコールマンの燻製器だと、熱管理を怠るとチーズが溶け落ちてしまうので予防としてチーズを包んでいた銀紙の底面を残していましたが、イージースモーカーだと必要ありませんでした。
火にかけます。最初は蓋をしない状態のまま中火〜強火くらいにして、煙が出てきたらかなり弱火にして蓋をします。その後食材に合わせてタイマーで計ります。時間管理については付属のレシピブックに目安時間が書かれています。
個人的にはしっかり色を付けたい場合はチーズなら弱火で10分、保温器で10分くらいの時間でやります。ベーコンだと弱火20分、保温器20分くらいかな(試行中)。
なおこの燻製器はIHは対応していませんが、電磁調理器ならOKです。我が家はIHなので家で燻製する時はカセットコンロを使っています。
iPhoneのタイマーを10分にセットしたら、その間に焼き肉用の炭を熾します。
こちらも放置系でいける火起こし壺。ただし風などで倒れたりすると危険なので、基本は目を離さないようにしています。
ダッシュで温泉を入れに行きます。 今回は石風呂なので先に風呂自体を温める必要があります。追い焚き機能のない湯船だったので、いったん蛇口から出る普通のお湯を張って湯船自体を温めて、お湯を抜いてから温泉を入れ始めました。
10分経った後、今度は保温器に入れて10分待ちます。火にかけている時もそうですが、ほとんど煙は出ません。ただし燻す匂いは少しはします(気になる人は気になるかも)。
暇なので、炭火の様子を見ながら飲み始めます。スタートは今月発見した一番絞りの「限定醸造・超芳醇」で。味が濃くて美味。
チーズの燻製完成!
保温器に入れて10分経ったので蓋を開けます。 見事にチーズが色づいています。コールマンのステンレス製燻製器だと熱管理のためにちょこちょこ火力を調整したり食材をひっくり返したりと手間がかかっていたのですが、このイージースモーカーでは全くそういう手間がかかりません。いったん蓋をしたら後は飲んだり他のことをして待っているだけ。ほぼ時間管理だけでチーズも溶け落ちずに完璧な状態で燻製が仕上がります。
お皿に並べてみました。銀紙を敷かなくて良く、途中でひっくり返す必要がないため、網目は片側(下側)にだけ付いてます。銀紙をチーズの形に整えたり、燻してる途中で銀紙に張り付いたチーズを剥がしてひっくり返す(裏面も燻すため)ような手間が一切かからないので、本当にラクです。
煤?は結構出ます…。
使用後の燻製器です。チップは完全燃焼しています。かぶせたアルミホイルの蓋、網を置いていた段の所にタール状のものがこびりついています。 水洗いで落ちますが使うたびに毎回洗うのは面倒なので、自分の場合、燻製器は洗わずにホイルと新しいチップをセットし直して次の燻製を行います。燻製器は全部終わった後で洗っています。
焼き肉スタート
チーズとビールを堪能しながら待っていると、炭も良い感じに火吹いてきました。
かなり上の方まで炭に熱が入ってきたので、食材を用意します。
今回もラム肉と牛タンで。スーパーに大きなアスパラがあったので、唯一の野菜として参戦させました。
熾き炭
火起こし壺からBBQグリルに炭を移した後、焼き肉を始める前に次の燻製を仕込みに行きます。
ベーコンの燻製開始
ベーコンは時間が掛かるので、焼き肉を始める前にセットしました。今回は煙が出たら20分放置、保温器に入れて20分放置でいくことにします。
今日の日本酒
福島県のお酒「寫楽 純米吟醸」です。単品でも美味しく飲めるし、焼き肉にも合います。
ベーコン完成!
トータル50分くらい放置したのですが、電磁調理器の火力が弱かったのかベーコンの水分が多かったのか、色づきはちょっと薄めになりました。でも美味しかったです。マスタードを持って来なかったのが痛い…。
焼き肉と燻製でお腹いっぱいになったので次は温泉三昧へ。温泉を満喫したら、またつまみにチーズやベーコンの燻製を作って深夜まで飲むというのんびりした時間を過ごしました。
今回の戦績
今回は一人飲みだったのですが、のんびりしすぎたせいか控えめになってしまった気がします。でも日本酒は四合瓶を空けてるからそれなりの量を飲んだことになるのかな?
今回持ち込んだ日本酒
別荘に来る途中で仕入れた日本酒たちです。飲まなかった日本酒は、これから始まるBBQシーズンのお楽しみにします。
おわりに
毎年3月末(年度末)に「お疲れさま旅行」と称して旅に出ることをここ15年くらい繰り返してます。最初の頃は海が見える露天風呂付旅館とかハイバリューな宿を巡っていたんですが、ここ最近は安曇野の別荘でのんびりすることが増えてきました。まぁ年間通して同じようなことをしているので、「年度末だから!」ていう特別感は薄いんですが…。もっとレアなお酒を持ち込んだり、食材をグレードアップしたりしてみても良かったかな、とは思いました。ただ、今回は一人だったのもあって、ひたすらのんびりを満喫することは出来ました。
後日談:実はコールマンの燻製器も使えなくなったわけではないので取っておこうと思っていたんですが、THERMOSの便利さに慣れてしまうと「もう戻れないな…」と思い、燃えないゴミの日に処分しました。放置系燻製器、最高です。
今回紹介した商品
イージースモーカー本体のみ
自分が購入したのはコレです。本体サイズ:28.5×22.5×14。
後発品(限定品)
こちらは持ち運び用のバッグがセットになっています。本体サイズ:28.5×22.5×14(網直径約16.5)なので、本体サイズに変更はありません。機能的にも多分同じなんでしょう。
2020年4月の時点でAmazonの実売価格だと本体のみと比べて7000円割高になっています。どうしてもこのバッグじゃなきゃ嫌だ!て人以外は、本体のみ購入してバッグは他で調達した方が良いと思います。